管理者の作業
FirstClassの管理者は、FirstClassのシステムを計画、作成、管理するために数多くの作業を行う必要があります。最初に行うべき最も重要な作業は、作成するサイトの種類と実現する内容を決めることです。非常にシンプルなサイトにする場合もあれば、きわめて複雑なサイトを構築する場合もあるでしょう。ご利用になる組織のニーズとユーザに与える権限によって、管理者が行う作業とサイトの設定内容は変わってきます。
このドキュメントに掲載している内容は基本的な管理作業と応用設定に分かれており、必須の作業とオプションの作業について説明しています。サイトがシンプルな構成か複雑な構成かに関わらず、「はじめに」のドキュメントには目を通しておくことをお勧めします。
インターネットサービスはFirstClassでは独立したモジュールとして構成されていますが、単独では実行できないことにご注意ください。FirstClassサーバとインターネットサービスは相互に強く依存しているため、インターネットサービスで作成した内容がFirstClassサーバに影響を及ぼすことがあります。その逆に、FirstClassサーバがインターネットサービスに影響を及ぼすこともあります。
基本的な管理作業
インターネットサービスには、数多くの機能があらかじめ備わっています。基本的なWebサーバ機能だけを自分のサイトで利用したい場合(インターネットメールだけを使えるようにする、Webブラウザで利用できるようにする、またはサイトの状況を毎日監視する、など)、以下の作業が必要となります。
・マニュアルやヘルプの指示に従って、FirstClassインターネットサービスをインストールする。
・ドメインネームサーバ(DNS)で、MXレコードにSMTPの情報を記述し、ユーザがインターネットメールを送受信できるようにする。
OSレベルでの作業方法は、あらかじめ知っておく必要があります。
・DNSのMXレコードに、(FirstClassのインストール時に設定される)デフォルトのWebサイトのアドレスを記述する。
OSレベルでの作業方法は、あらかじめ知っておく必要があります。
・[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォームの[メール]タブで、サードパーティ製のメールを使えないようにしする(POP3、IMAP4など)。
・[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォームの[ディレクトリ]タブで、外部ディレクトリを使用できないようにする(LDAPなど)。
・インターネットサービスの監視を日常的に実行して、スパムや悪意のある接続がないかどうかをチェックする。また、サイトの状態を維持してサイトが停止しないようにする。
Webサイトをカスタマイズしない場合は、デフォルトのホームページ(トップページ)をそのまま利用できます。ただし、サイト名とロゴだけは、サイトにアクセスするユーザに合わせて変更することをお勧めします。
注意
アドレスをブロックするためにフィルタリング用ドキュメント使用する場合は、[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォームの[接続]タブで、[[Filters]フォルダの設定に基づいて接続を拒否]を有効にする必要があります。
フィルタリング用ドキュメントは、[Filters]フォルダ内に保存すると自動的に有効になります。
・[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォームの[迷惑メール/スパム]タブの[メールルール]タブを編集して、インターネットサービスのメールルールがスパムを処理してスパムスコアを付ける方法と、自分のサイトで許可するSMTPクロスポストの値を設定する。
・ユーザに対して追加の電子メールエイリアスを設定し、そのエイリアスに基づいてメールがユーザのメールボックスに配信する方法を設定する(オプション)。詳細は、「メールエイリアスの設定」を参照してください。
応用設定
FirstClassのサイトをさまざまな方法で拡張し、より強固で機能の高いサイトにすることができます。 ここでは、基本的な管理作業以外はすべて応用設定とみなします。サイトの基本機能を拡張するために、以下のような設定を実行できます。
・MIMEタイプファイルを使用して、外部から受信した添付ファイルを処理する方法を詳細に設定する。
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