デバッグ設定と種類
Internet Servicesのデバッグ
インターネットサービスのデバッグ設定は、以下の3つの場所から実行できます。
・[インターネットモニタ(Internet Monitor)]フォームの[ログレベル]タブ(インターネットサービスの実行時)
・HeaderMatchファイル(要求ごと、「set debuglevel=<int>」ステートメントを使用.)
デバッグのカテゴリ
デバッグレベルを設定すると、インターネットサービスはそのプロトコルの動作に関するログ情報を取得します。ログレベルを高くするほど、インターネットサービスは詳細なログ情報を生成します。デバッグのログを取得するとインターネットサービスのパフォーマンスが低下する可能性があるため、カスタマーサポートによる指示があった場合にだけ行うことをお勧めします。
このヘルプでは、デバッグのカテゴリを以下ように表記します。
カテゴリ名:カテゴリの説明
・デバッグの種類を示すためにLOGファイルで使用されるキーワード
・起動時のデバッグレベルを設定するためにInetSvcs.cfファイルで使用されるキーワード
デバッグのカテゴリには以下の種類があります。
Internet Services:受信される接続の処理を記録します
・InetSvc
・DBG_InetSvc
Task List:インターネットサービスの動作状況の一覧を記録
・TaskList
・DBG_TaskList
DNS Resolver:DNSリゾルバの動作を記録
・Resolver
・DBG_Resolver
Configuration:設定データの読み込みとパースを記録
・InetCfg
・DBG_InetCfg
Name Translation:電子メールアドレスのパースと変換を記録
・FCNmTrn
・DBG_FCNmTrn
Mail Decoding:インターネットメールのデコードを記録
・IMRFCd
・DBG_IMRFCd
Mail Encoding:インターネットメールのエンコードを記録
・IMRFCe
・DBG_IMRFCe
MIME Decoding:MIMEメッセージのデコードを記録
・IMMIMEln
・DBG_IMMIMEln
Server to FC Connections:クライアント用プロトコルやディレクトリ用プロトコル(POP3、FTP、HTTP、LDAP、Fingerなど)を使用したインターネットサービスとFirstClassサーバとのFCP通信を記録
・InetCli
・DBG_InetCli
POP3 Server:POP3サーバの動作を記録
・ICPOP3
・DBG_ICPOP3
IMAP4 Server:IMAP4サーバの動作を記録
・ICIMAP4
・DBG_ICIMAP4
LDAP Server:LDAPサーバの動作を記録
・ICLDAP
・DBG_ICLDAP
LDAP Messages:LDAPプロトコルの応答の作成状況を記録
LDAPのログは2つの部分に分けられます。最初はLDAP接続を管理する部分、2番目はLDAPクライアントへの応答を解釈、作成する部分です。
・LDAPMsg
・DBG_LDAPMsg
HTTP Server:HTTP Server:HTTPサーバの動作を記録
・ICHTTP
・DBG_ICHTTP
HTTP Scripting:HTTP Scripting:HTTPスクリプトの動作を記録
・ICHTTPScr
・DBG_ICHTTPScr
SSL:セキュアな接続時のSSL暗号通信に関する情報を記録
・SSL
・DBG_SSL
FTP Server:FTPサーバの動作を記録
・ICFTP
・DBG_ICFTP
Gateway Monitor:インターネットサービスの受信メッセージプロトコルとFirstClassサーバとのFCP接続を記録
・GWSrvr
・DBG_GWSrvr
SMTP Connection :送信SMTPメッセージのキューを記録
・SMTPCln
・DBG_SMTPCln
SMTP Message:送信SMTPメッセージの配信状況を記録
・SMTPMsg
・DBG_SMTPMsg
SMTP Server:受信SMTPメッセージの配信状況を記録
・SMTPCon
・DBG_SMTPCon
POP3 Client:受信POP3メッセージのスケジュールを記録(POP3のインポート)
・POP3Cln
・DBG_POP3Cln
POP3 Client Message:受信POP3メッセージの受け取り状況を記録(POP3のインポート)
・POP3Msg
・DBG_POP3Msg
ログレベル
デバッグのカテゴリごとに「0」から「6以上」までのログレベルを設定します。通常のログレベルの内容は以下の通りです。
・0:ログを取得しない
・1:接続と切断に関する接続メッセージを記録する
・2:要求の処理に関するセッションメッセージを記録する
・3:プロトコルレベルでの通信を表すプロトコルメッセージを記録する
・4:詳細なデバッグ情報を記録する
・5:非常に詳細なデバッグ情報を記録する
・6以上:パフォーマンスが著しく低下し、大きなログファイルが生成される
ヒント
ログレベルは、問題を特定するために詳細な情報が必要になる場合を除いて、0または1に設定することをお勧めします。詳細な情報が必要な場合でも、その問題に関連する特定のカテゴリのデバッグレベルだけを変更してください。そうしないと、インターネットサービスのパフォーマンスが低下する可能性があります。
|