製品情報

FirstClass 8.3の新機能

各機能の変更点

メール

メールボックス表示スタイルの変更

基本設定フォームの「Mailboxスタイル」を設定することで、受信箱・送信箱を分けて表示させるか、あるいは組み合わせて表示させるかのどちらかを選択できます。受信箱・送信箱を分けて表示する場合、メールボックスの内容は受信箱・ドラフト・ジャンクメール・送信箱4つのコンテナに分かれて表示されます。

受信箱、ドラフト、ジャンクメール、送信箱

送信者の選択

管理者によって用意された別名リストから選択することができます。

別名の選択

インターネットアドレスの変換

送信時に宛先欄に指定されているインターネットアドレスがローカルサーバ内のユーザを示していた場合、FirstClassのアドレスへ自動置換します。これは、コラボレーション機能(プロフィール、カレンダー、チャット)のひとつであり、セキュリティを高め配信パフォーマンスを高めることになります。

例えば、以下のようなアドレスのメールは、
インターネットメールアドレス

次のように変換されサーバに送信されます。
ローカルアドレス

カレンダー

  • 1日カレンダー上でクリックすることで、新規予定を作成することができます。
  • ツールバーにビューボタンを追加できます。
  • 印刷機能が強化されました。
  • ユーザの基本機能から次回予定のリマインダについて設定できます。
  • 他のコンテナからカレンダーへメールやドキュメントをドラッグすることで、日付にドロップした日、本文に要約が挿入された新しいイベントを作成できます。一日カレンダーにドロップした場合には予定が作成され、今日の一覧にドロップした場合にはタスクが作成されます。
  • カレンダー新規予定フォームはユーザに対して、前方のタブへアイテムを配置しステータスについてヒントを与えるのと同様にワークフローを活用できるよう機能強化されています。
  • 一日カレンダーは、きれいに並んだアイコンと余白をより上手く利用できるよう機能強化されています。
  • アラームと繰り返しのアイコンが右上に表示されるようになりました。
  • 一日カレンダーを開いた際、次の予定を見つけやすいように現在の時刻までスクロールします。
  • 基本設定によって、一週間カレンダーの週末の色を設定できます。
  • 一ヶ月カレンダーでは、週末をわけて表示することができます。土曜日と日曜日が分かれ、ユーザの一週間の仕事に合わせて一週間の開始日を自由に設定できます。そして、ヘッダーバーへ月・週をドロップダウンセレクターによって追加することができます。
  • 一週間カレンダーでは、他のビュー(5日間カレンダーと週末カレンダー)で適用された基本設定に従って、背景色が表示されるようになりました。終日の予定は、背景色を変えてリストの上部に表示されるため、他の予定と視覚的に切り離されています。

カレンダー

アドレス帳

  • アドレスカードビューでは、カラム全体が参照できるよう機能強化されており、ユーザは画面にフォローアップのフラグを追加することができます。
  • 電話帳機能として、電話番号のみを表示させる新しいビューが追加されました。
  • アドレス帳の印刷機能が強化されました。
  • アドレス帳向けに新しいツールバーが追加されました。

アドレス帳

ワークスペース

ワークスペースワークスペースは、FirstClassの会議室と同じようにグループでのコラボレーションを行う目的で開発された新しい機能です。ワークスペースは、少人数の作業グループで構成されている複数のユーザが安全・簡単にリソースへアクセスし共有できる、コラボレーションエリアです。各ワークスペースには、会議室やカレンダー、アドレス帳、文書管理、ブックマークフォルダを含む独創的なテンプレートが提供されています。

ワークスペースは管理者、ユーザ自身、他ユーザによって作成されます。ユーザが作成したすべてのワークスペースは、標準ではデスクトップのワークスペースコンテナに保存されます。もしワークスペースを他の場所へ移動したい場合、コンテナからドラッグすることで移動できます。もしこの機能が使えない場合には、個人のプロジェクトを作成し構成するためのエリアとして利用することができますが、他のワークスペースメンバーを追加することができません。

以下はワークスペースを開いたときの画面と、作成したワークスペースを簡単に共有できるフォームの画面です。

ワークスペースの共有既存のワークスペースへアプリケーションを追加するには、ボタンを1つクリックするだけで可能です。

 

ドキュメント

FirstClassでは、リッチなワープロ機能がメールやコラボレーションにおいて提供されています。8.3ではすべてのドキュメントと設定を編集する際でも利用できるよう機能拡張されています。

改良点は以下のとおりです。

  • ドキュメントを管理するための、FirstClassデスクトップ上にあるドキュメントコンテナ。
  • 新しいドキュメントを簡単に作成するためのドキュメントテンプレート。新しいオブジェクトを作成する場合、リストからテンプレートの選択が可 能です。カレンダー、コンテナ、Webページ、ドキュメント、プレゼン資料などの新しいオブジェクトを作成する場合、テンプレートを選択するよう求められ ます。テンプレートを選択することによって、プロパティの設定や権限の設定にテンプレートの設定が適用されますので、毎回設定を行う必要がありません。

ドキュメントドキュメントドキュメントドキュメントドキュメントドキュメント

  • ユーザが作成するドキュメントの保管場所の選択やリネームを可能にする、Save機能が追加されました。

Webパブリッシング

8.3でのFirstClass Webパブリッシング機能によって、Webページの作成、構成、管理がより簡単なものになります。FirstClassは、Webパブリッシングコンテナの内容を直接Webへ公開します。コンテナの中にある通常のWebページや、ブログ、ポッドキャストを含む個人のWebサイトを、簡単に作成することができ、作成したとおりにサイトを簡単に表示することができます。

  • ページ作成機能によって、ユーザは素早く簡単にさまざまな種類のWebオブジェクトを作成することができます。
  • 背景のスタイルを選択できるマルチスキン機能があります。
  • 自動ナビゲーションメニュー(以下画像の太字)と自動ヘッドライン生成機能は、容易なナビゲーションを提供します。Webパブリッシングフォルダのアイテムが並んでいる順番で、メニューがその場で生成されます。例えば、Webパブリッシングフォルダが以下の場合、

Webページ作成画面

対応するWebサイトが以下のように表示されます。

個人Webページ

ブログ機能はRSS自動サポートとともにFirstClassに直接組み込まれています。ブログは日々エントリが追加されるオンライン日記です。初めにブログエントリを持つブログを作成すれば、そのなかにブログエントリを作成することができます。
ポッドキャストサポートは、FirstClassから音声ブロードキャストをサイトにセットアップすることができます。ポッドキャストは音声や動画トラックやクリップ(これらをエピソードといいます)がいくつか組み合わさったものです。最初にエピソードを持つポッドキャストを作成すれば、その中にエピソードを作成することができます。

ポッドキャスト

ストレージ

新しいFirstClass のストレージ機能は、どんなタイプのドキュメントやファイルでも簡単にアクセスできるような保管場所を提供します。以下はFirstClassデスクトップ上にある、ストレージコンテナのビューです。

ストレージ

  • 新しいアイコンが、一覧ビューにファイルタイプを示すために追加されています。
  • 画像サムネイルは素早く簡単に画像ファイルを管理できる機能です。

ブックマーク

FirstClass ブックマークは、インターネット環境において通常使用されているブックマークを保管しておく典型的な機能です。新しいブックマーク機能は、ブックマークの作成・使用・共有をより容易にしています。

以下は1ステップで保存されたブックマークにアクセスできる、ブックマークツールバーボタンの一覧です。

ブックマーク

その他追加機能

モバイルサポート

FirstClass 8.3 は、Open Mobile Allianceによって管理されている標準的な製品である、SyncMLをサポートしています。この機能は、 SyncMLをサポートする標準的な多くの携帯電話やスマートフォンを含むデバイスと、アドレス帳・カレンダー・タスクを双方向ワイヤレスに同期する機能です。PocketPC、Palm/Treos、BlackBerryのようなモバイル端末を使用しているユーザは、これらのデバイスにSyncMLソフトウェアをインストールすることにより、この新機能の恩恵を受けることができます。

オフライン

FirstClass 8.3 では、FirstClassパーソナルを利用したオフライン時の、カレンダーやアドレス帳に対する閲覧・変更・追加について機能強化されています。FirstClassに再接続したときにすべての変更が同期されます。

拡張性とパフォーマンス

FirstClass 8.3では、独自の高いパフォーマンスを発揮するヒープメモリ管理が実現されています。これにより、大規模なFirstClass環境においても高いパフォーマンスと信頼性を発揮します。加えて、同時接続の多いサイトにおいてパフォーマンスに大きく影響する「未送信」機能に対して、特に最適化がおこなわれます。

このリリースには、Linux プラットフォームにおいて2500までの同時接続を提供するLinux High Capacity Serverのサポートが含まれています。

相互接続

FirstClassディレクトリサービス 1.2は、外部ディレクトリシステムと統合する際、より柔軟な追加機能を提供します。以下の新機能があります。

  • DS(ディレクトリサービス)クラスタリングのサポート
  • LDAP V3 で変更されたDNプロトコルのサポート
  • 全複製しないマスタースレーブモードにおいて、すべてのユーザに外部認証を要求させる機能のサポート
  • 外部LDAPサーバ上で独自のエントリを定義する、属性/タイプ記述子の設定をサポート
  • 最初の全複製が失敗した場合の、全複製再試行をサポート

また、トランスポート層セキュリティ(TLS)がSMTPメッセージを送信する際に追加されています。

開発ツール

Internet Servicesは新しくXML/SOAPインタフェースをサポートするよう強化されました。XML/SOAPインタフェースは、FirstClassシステム内に存在するデータへアクセスする仕組みにもとづく新しいWebサービスを開発者に提供します。このインタフェースは、サードパーティのアプリケーションと連携するツールや、 外部のWebベースのプロトコルでFirstClassのコンテンツを統合するのに便利です。

8.3はFirstClassのネットワークストア内部の最も多いオブジェクトタイプにアクセスする方法を提供します。移行のリリースでは、FirstClassのすべてのデータタイプをカバーするインタフェースを拡張していく予定です。

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