FirstClass 8.1の新機能
FirstClass 8.1での主な変更点についてご紹介いたします。
サーバ
パスワードのセキュリティ強化
パスワードが設定されているかどうかにかかわらず、[ユーザ情報]フォームに、テキストパスワードと音声パスワードのフィールドが常に表示されるようになりました。
監査
監査のレポート機能と作業効率が向上しました。
公開チャット機能
「チャットルームに参加」権限を持たないユーザが、会話の記録を表示させることができます。
会議室のフォーム
会議室については、旧来スタイルの[プロフィール]フォームを使用します。
コンテナ用テンプレート
会議室グループは、コンテナ用テンプレートに変わりました。 このテンプレートによって、表示のプロパティ、属性が、グループ権限と共に適用されるようになります。
会議室のレイアウト調整
グループやコンテナのプロパティで[サーバ設定の表示を使用]を有効にすると、そのレイアウトが管理者や会議室作成者の設定したコンテナ用テンプレートの表示に固定され、ユーザが各々勝手に表示設定を変更することを防ぐことができます。
フォルダに対する権限設定
フォルダに権限が設定できるようになり、コンテナ用テンプレートを適用することができます。
システム管理カレンダー
Core Services フォルダ内のシステム管理カレンダーを使用して、システム管理作業を自動化することができます。
会議室の未登録設定
未登録設定された会議室は、ディレクトリに表示されません。管理者ディレクトリでも同様です。 したがって、メールで未登録会議室を宛先にすることはできません。ただし、この会議室内で[新規メッセージ]アイコンをクリックするか[メッセージ]> [新規メッセージ]を選択すると、この会議室宛のメールが作成できます。 未登録会議室はディレクトリに登録されないため、未登録会議室に割り当てられた名前が重複して競合することはありません。
権限
次の新しいグループ権限、ユーザ権限が追加されます。
[監視ユーザ]権限のあるユーザは、デバッグやログ取得などの切替操作や、情報をダンプしたりすべてのサーバモニタを開いてサーバ統計値を取得 したりするなどのコマンド操作をすることができます。(作業の大部分を行うことができますが、以前にビルドでは、他のユーザがモニタを開いたままにするこ とができる場合があります。)
[保守ユーザ]権限のあるユーザは、上記の作業をすべて行うことができるほか、次の作業も可能です。
- 監査の開始と停止。
- 高速チャットダウンと標準シャットダウンの要求。
- 同報メッセージの送信。
- 管理者、監視ユーザ、保守ユーザでないユーザの強制ログオフ。
- ゲートウェイの開始。
- 各種サービスとモデムのリセット。
- ログインの無効・有効の切り替え。
- サーバの優先度の変更。
- ミラーリングの一時停止、再開、再同期。
- スナップショットの一時停止と再開。
[アプリケーション開発者]権限は、アプリケーションルールを使用してFirstClass アプリケーションを作成するために必要です。
未承認アイテムの非表示
未承認アイテムを非表示にする設定は[会議室の権限]フォームで行い、次の目的で利用できます。
- 会議室内のメッセージを他のユーザに表示されないようにする。
- 特定の時期までメッセージを公開しない(承認しない)ことで、メッセージの配信を遅らせる。
- 単純に、承認されるまで未承認アイテムの一覧が表示されないようにする。
未承認アイテムの非表示設定は、コンテナ用テンプレートかコンテナの権限フォームで行うことができます。
この会議室グループ内でアイテムを承認する権限を持たないユーザには、未承認アイテムが表示されない状態になります。 [承認可]権限は、以下の権限レベルに適用されます。
- 承認可
- 主催者
- サブコントローラ
- コントローラ
- [ユーザ設定]で[承認可]権限を許可した場合
アイコンの配置
ユーザが会議室の参加者として登録されると、その会議室へのリンクがそのユーザのデスクトップの0,0 の位置(左上の角)に配置されます。 配置された後で、ユーザはデスクトップ上でそのアイコンを好きな場所に動かすことができます。
デスクトップのコンテナ用テンプレート
グループのシステムが強化された結果、ユーザグループを、所属ユーザのデスクトップのコンテナ用テンプレートとして動作させることが可能になりました。 コンテナ用テンプレートの権限や制限がすべて、デスクトップのテンプレートに適用されます。
[デスクトップのレイアウト]フィールドで、[デスクトップ表示]という新しい選択肢を設定すると、既存、新規にかかわらずどのユーザグループ も、デスクトップのテンプレートとして機能させることができます。この機能を有効にすると、該当するユーザのデスクトップは、ログイン時にそのグループの モデルデスクトップからダウンロードされ、表示されます。 [モデルデスクトップ]ボタンと[リソース]ボタンを使用して、表示のプロパティ、ルール、ユーザ設定フィールドを適用してください。
ユーザ設定フィールドのレイアウト
ユーザ設定フィールドは、コンテナ用テンプレート(所属するすべての会議室にフィールドのレイアウトが適用されます)、または会議室ごとに設定することができます。
ユーザ設定フィールドの作成は、「ユーザ設定フィールド」フォームを使用し、ルールと同じような方法で行います。 フィールドドキュメントの作成は[Rules & Resources]フォルダ内で行います。ここでドキュメントはコンパイルされ、ドキュメント内のフィールドが親コンテナに追加されます。
アプリケーションの開発
FirstClass 8.1 サーバでは、アプリケーションを独自に開発して、様々なシステムの自動化やカスタマイズを行うことができます。
新しいアプリケーションを作成するには、[アプリケーション設定]フォーム(ID11210)および[アプリケーション設定複製グループ](ID11211)が必要です。
アプリケーションルール
アプリケーションルールは、単なる詳細ルールの拡張ではありません。 ワークフローの作成に使用するルールです。 この特殊なルールは、FirstClass デザイナーで作成したフォーム、管理者が作成したコンテナやコンテナ用テンプレート、それにFirstClass スクリプトのコマンドとともに使用します。 また、アプリケーションでは、ユーザ設定フィールドと表示のプロパティ、特別なユーザグループ、それにモデルデスクトップも使用します。
ワークフロー
ワークフローには、次の要素が含まれています。
- デザイナーで作成した独自のフォーム。
- コンテナ。このコンテナは、コンテナ用テンプレートに所属している場合あり。
- メールルール。
- ユーザ設定フィールド。
- 主催者用のテンプレートと、主催者でないユーザ用のテンプレート。
ワークフローは、[メッセージ]>[特別な新規メッセージ]で開始することができます。
また、コンテナ内でドキュメントを開くか[新規メッセージ]を選択して、作成を始めることもできます。
インターネットサービス
WWW フォルダ
新しいサイト作成ルール
クラスタリング
新しいクラスタ作成ツール
インターネットサービススクリプトライブラリ
HTTP の送受信API
[インターネットの基本設定(Basic Internet Setup)]フォーム
- [全般]タブから[ルーティング]ボタンをなくしました。
- [メール]タブから[詳細設定]ボタンをなくしました。
- [ニュース]タブから[詳細設定]ボタンをなくしました。
- [Web]タブから、[マルチサイト]ボタンをなくしました。
- [ファイル]タブから[詳細設定]ボタンをなくしました。
- [ディレクトリ]タブから[詳細設定]ボタンをなくしました。
[Web とファイルの詳細設定(Advanced Web & File)]フォーム
[CIFS]タブから、パケットごとにメッセージ認証子(MAC)を必要とするオプションをなくしました。
クライアント
ディレクトリ
- 会議室とカレンダーをディレクトリの登録から外すことが出来ます。
- 所属する組織やグループだけをディレクトリ一覧に表示させることができます。
- 自分のコンタクト情報だけが表示されるようになります。
カレンダー
- 日表示で、就業時間と就業外時間の背景色を指定できます。
- 日表示が見やすくなります。
検索
- 検索オプションが追加されます。
- 検索方法をアイコンに保存できます。
- 検索結果ウィンドウでオブジェクトを操作できます。
ツールバー
- 各ツールバーボタンを、アイコンと名前、またはアイコンだけで表示できます。
- メールルールと保存済み検索方法をツールバー上に配置できます。
- コンテクストメニューを使用してツールバーのボタンを削除できます。
編集
- セッション中に、テキストの書式設定をスタイルとして保存して適用することができます。
- 選択したテキストを表に変換できます。
- 表のある行から、新しいページを開始することができます。
- Tab キーを使用して、表のセルを移動することができます。
- 作成したリンクに対してデフォルトのウィンドウ動作を指定できます。
- 貼り付けられた画像の枠をドラッグしてサイズを変えることができます。
メッセージ
- 引用を含む返信メッセージでデフォルトのカーソル位置を指定できます。
- 返信メール内で引用テキストの前に置く文言を詳細に設定できます。
- 転送するメッセージの本文の前に置く文言を詳細に設定できます。
- 未読メッセージの開封時に、デフォルトで録音された音声の再生開始するかどうかを設定できます。
FirstClass パーソナル
- コンタクト、メモ、個人カレンダーの各フォルダを完全に同期できます。
その他
- 詳細表示で、テキストが列より長い場合は複数行で表示されます。
- Cmd+H のショートカット(Mac OS X)で、クライアントを非表示にできます。
- Shift+Cmd+H のショートカット(Mac OS およびMac OS X)で、履歴を表示できます。
- どのプラットフォームでも、ショートカット操作で水平線の挿入をすることはできません。
- オブジェクトを保護すると、移動と削除ができなくなります。
- オブジェクトを読み取り専用にすると、変更ができなくなります。
- [基本設定]フォームを再編成しました。
- ドキュメントを開封した日時がドキュメントの履歴に記録されます。
- XML フォーマットで、ファイル、メッセージ、ドキュメントがエクスポートできます。
- 子会議室には、自動的に親会議室と同じ権限設定が適用されます。
ウェブ
ディレクトリ
- 会議室とカレンダーをディレクトリの登録から外すことが出来ます。
- 所属する組織やグループだけをディレクトリ一覧に表示させることができます。
- 自分のコンタクト情報だけが表示されるようになります。
オブジェクトの操作
- オブジェクトの移動とコピー、およびオブジェクトへのリンク作成の各機能が向上しました。
検索
- 検索オプションが追加されます。
- 検索方法をアイコンに保存できます。
- 検索結果ページでオブジェクトを操作できます。
ツールバー
- ツールバー上に、メールルールなどのオブジェクトを配置できます。
- 「上にボタンと名前」「下にボタンと名前」のツールバーでは、ドロップダウンフィールドによるコマンド操作が可能です。
メッセージ
- 返信メール内で引用テキストの前に置く文言を詳細に設定できます。
- 返信メッセージに、元のメッセージの送信日時を含めることができます。
その他
- オブジェクトを保護すると、移動と削除ができなくなります。
- オブジェクトを読み取り専用にすると、変更ができなくなります。
- [基本設定]フォームを再編成しました。
- ドキュメントを開封した日時がドキュメントの履歴に記録されます。
- 子会議室には、自動的に親会議室と同じ権限設定が適用されます。
ウェブメール
- 要約バーに、割り当てられたディスク容量に対する空き容量が表示されます。
- 現在ログイン中のユーザ名が太字で表示されます。
- メールボックスが[受信箱]タブと[送信箱]タブに分かれます。
- FirstClass に似た外観と機能が設定できます。
カレンダー
- 終日の予定を作成できます。
- 終日のイベントは、日表示の最上部に表示されます。
- 予定への招待に対して仮に了解することができます。
- [リマインダ]タブでカレンダーのリマインダを作成できます。
- リマインダを一定期間停止させてから再表示させることができます。
- 受信した予定のカテゴリと色を変更し、リマインダの設定を変えることができます。
- 予定の参加者は、返答するよう自動的に求められます。
- カレンダーの作業にタイムゾーンを設定できます。
コンタクト
- [アドレス帳]タブの名前が[コンタクト]タブに変わりました。
- [コンタクト]タブはインデックスカード表示され、宛先があらかじめ設定されたメッセージを作成することができます。
チャット(チャット)
- チャットの名前がチャットに変わり、公開シャットの名前がチャットルームに変わります。
- Web ブラウザを使用するユーザは、「在席」中であるとサーバで認識されます。したがって、チャットの招待を受けることができます。
- 主催者を設けたチャットを行うことができます。
- ファイルをチャットに添付できます。
- 会話の記録を保存できます。
- チャットに途中から参加したユーザに対して、それまでの会話内容を見せるかどうか設定できます。
- 一時的に席をはずすことを他の参加者に知らせることができます。
デザイナー
FirstClass デザイナー Ver8.1 の新機能
- リソースファイルが、オリジナルの形式でインポートされます。
- 画像に対する色の制限がなくなりました。
- 小さい画像をアイコンとして使用できます。
- 画像フィールドが強化され、名前が画像ビューアに変わりました。
- このフィールドは、これまでのファイルビューアの代わりにもなります。
- コントロールボタンフィールドで、他のフィールドの数値を設定できます。
フォーム属性を利用して、フォームのロード時にFirstClass がいかなるフィールドコントロールコードも実行しないように設定できます。フィールドコントロールはユーザが値を変更した場合にだけ実行されます。