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ネットワークストアの復元




ネットワークストアの復元
バックアップを取っておくことはもちろん必要ですが、万一の場合にバックアップを利用する方法を知っていなければ意味がありません。
ネットワークストアにかかわる問題が発生したら、以下のようなさまざまな対策を行うことで、問題を発見および解決できます。
対策A-ディレクトリの再構築
ディレクトリが損傷した場合は、ディレクトリの再構築を行う必要があります。再構築を行っても問題が解決しない場合は、以前のディレクトリをすぐに復元してください。
81203_40013_5.png警告
再構築を試みる前に、必ず販売店やカスタマーサポートに問い合わせてください。再構築に失敗すると、ネットワークストアが修復不可能な損傷を受ける可能性があります。
81203_40013_5.png警告
ディレクトリの再構築を行う前に、ネットワークストアのボリュームがすべてマウントされていることを確認してください。例えば、ボリュームの一部がネットワークボリュームである場合は、そのネットワークにログインできることを確認してください。ログインできないボリュームがあると、そのボリュームに登録されているユーザ、会議室、およびゲートウェイが再構築によってディレクトリから削除されてしまう可能性があります。
81203_40013_5.png警告
ディレクトリを復元できるのは、再構築後1回だけです。したがって、標準の再構築でディレクトリの問題が解決されなかったことが判明した場合は、以前のディレクトリを復元してください。復元を行わないまま再び再構築を実行すると、以前のディレクトリが復旧できなくなる恐れがあります。
81203_40013_5.png警告
ディレクトリの復元を行うのは、再構築を試みたにもかかわらずネットワークストアの問題が修正できなかった場合だけです。標準的な再構築が失敗したからといって、バックアップからネットワークストアを復元してはいけません。ここで行うディレクトリの復元と、バックアップからのネットワークストアの復元は同じではありません。バックアップを利用しても、問題のあるネットワークストアが以前の状態に復元されるわけではなく、単に再構築を取り消した状態に戻しているだけです。
ディレクトリは、停電やディスク不良などが原因で壊れることがあります。そのほか、次のような場合にも再構築を行う必要があります。
・ディレクトリに不整合が起こり、以下のエラーが発生する。
エラーコード1050: User directory contains inconsistent data.(ユーザのディレクトリでデータの不整合が起こっています):このエラーは、FirstClassサーバに登録したユーザ、会議室、ルートなど格納されているデータベースであるディレクトリに問題が検出されたことを示しています。
エラーコード2007:Lookup error: The recipient’s name could not be found in the Directory.(参照エラー:受取人名がディレクトリにありません)
・(管理者デスクトップで[管理]>[ディレクトリの一覧]を選択したときの)ディレクトリ一覧表示で、名前で並べ替えた場合とユーザIDで並べ替えた場合に違いがある。
・存在するはずのユーザがディレクトリの一覧に表示されない。
・ディレクトリに登録されているユーザがログインしようとすると、以下のエラーが発生する。
エラーコード4105: File does not exist.(ファイルが見つかりません):このエラーは、存在しないファイルやフォルダにユーザがアクセスしようとしたことを示しています。たいていの場合、このエラーは、ユーザがFirstClassを使わずに手動でオブジェクトを削除したか、ファイルが損傷を受けて監査時に削除されたことを表します。
・ユーザまたは会議室に重複エントリがある。
06092010_122716_1.png注意
ディレクトリの再構築を通常のバックアップ作業後に行う必要はありません。上記の条件にあてはまる場合か、カスタマーサポートから指示があった場合にだけ、ディレクトリの再構築を行うようにしてください。
対策B-バックアップからの復元
再構築作業(対策A)はバックアップなしに実行できます。しかし、復元作業(対策B)を行う必要がある場合は、バックアップを取っておく必要があります。
81203_40013_5.png警告
バックアップからネットワークストアを復元する際、FirstClassツールズの[File]>[Restore Old User Directory]は絶対に選択しないでください。この項目は、再構築を試みる場合だけに使用します。
復元作業を行うと、前回バックアップしたネットワークストアのイメージが再び作成されます。ただし、前回バックアップを取った時点からネットワークストアに対して行った変更箇所は失われてしまいます。したがって、どうしても必要な場合にだけ復元作業を行ってください。バックアップが古ければ古いほど、このことが大きな問題となります。



復元を行うタイミング
ネットワークストアをバックアップから復元する必要があるのは、以下のようなケースです。
・ディレクトリの再構築を試みて失敗した場合
・ハードディスクドライブが故障した場合
Mac OS Xを利用している場合は、Mac用のNorton社製ディスクユーティリティやALSOFT社の「DiskWarrior」などのディスクユーティリティで修復を試みてください。
Windowsの場合は、NNorton社製ディスクユーティリティやMicrosoft社の「ワトソン博士」で修復を試みてください。
・ご利用のネットワークストアを新しいドライブに移動した場合
バックアップからの復元方法
バックアップからネットワークストアを復元するには、以下の手順に従ってください。
1 サーバがシャットダウンされていることを確認します。
2 バックアップが保存されたメディアから以下のフォルダをご利用のハードディスクドライブにコピーして、損傷を受けたフォルダと交換します。
・FirstClassサーバのあるフォルダ
・主ボリューム(FirstClassサーバをインストールしたボリューム)上の、FirstClassネットワークストアを保存しているフォルダ
・有効にした他のボリューム上の、FirstClassネットワークストアを保存しているフォルダ
3 FirstClassスクリプトのPUTコマンドの例に、監査の開始時刻を変更するために使用するスクリプト例が掲載されています。このスクリプトをFNCS\SERVER\batchにコピーします。この作業を行わないと、監査がサーバ起動時に開始されます。
4272004_110434_1.png注意
batchフォルダにスクリプトを保存してから、サーバを起動してください。
4 必須ではありませんが、ネットワークストアを復元した後にディレクトリの再構築を行うとよいでしょう。この作業の際、FirstClassツールズの[Rebuild User Directory]フォーム上のオプションは、どれも選択しないでください。
81203_40013_5.png警告
再構築を試みる前に、必ず販売店やカスタマーサポートに問い合わせてください。再構築に失敗すると、ネットワークストアが修復不可能な損傷を受ける可能性があります。



復元するネットワークストアのオブジェクト選択
復元作業は、ユーザごとにネットワークストア内のオブジェクトを選択して実行できます。この作業では、FirstClassスクリプトのExportコマンドを使用して、監査によってシステムから削除されたメール、ドキュメント、会議室、フォルダなどのアイテムを選択して復元できます。この作業には多くの時間とリソースが必要になるため、緊急の場合に限って実施し、少しずつ行うようにしてください。
81203_40013_5.png警告
ネットワークストアの一部を復元する際は、必ずネットワークストア全体を他のマシンにバックアップしておいてください。
バックアップが完了したら、FirstClassスクリプトのexportコマンドを実行して、バックアップから元のネットワークストアにアイテムを1つずつ移してください。このFirstClassスクリプトでは、復元したいアイテムとその復元方法を正しく指定しなければなりません。
06092010_122716_1.png注意
FirstClassスクリプトのオンラインヘルプには、exportコマンドに関する重要な情報が掲載されています。必ず、この情報を読んで理解した上で、選択したアイテムの復元を試みてください。
06092010_122716_1.png注意
メールボックスや[Application Server]フォルダなどのコンテナを丸ごと復元する場合は、同じ名前のコンテナをデスクトップ上にあらかじめ配置しておく必要があります。したがって、いったん仮のコンテナを作成して復元されたアイテムが保存されるようにし、そのアイテムを保存したい場所にドラッグすることをお勧めします。このようにすると、既存のアイテムが上書きされたり、重複したりするといった問題を回避できます。

ネットワークストア内のオブジェクトを選択して復元するには、以下の手順に従ってください。
1 FirstClassサーバとインターネットサービスをシャットダウンします。
2 使用中の[FCNS]フォルダの名前を変更します。
3 バックアップの[FCNS]フォルダをサーバ内の元の場所([FCServer]フォルダ)にコピーします。バックアップのフォルダ名が[FCNS]でない場合は、[FCNS]に変更します。
4 バックアップのFCNSで、復元するコンテナやアイテムを検索します。復元したいアイテムの名前がすでにわかっている場合、この手順を省略してください。
5 バックアップのFCNSでサーバを起動し、管理者としてログインして、以下のExportコマンドをBatch admin宛に送信します。
export desktop <userid> "item" +r
このうち、
<userid>は、データを復元するユーザのユーザIDです。
"item"は、復元するコンテナまたは個々のアイテムです。
06092010_122716_1.png注意
アイテム名に空白が含まれる場合は、アイテム名を二重引用符("")で囲んでください。アイテム名には、大文字と小文字の区別はありません。
+r(recursive:再帰)を付けると、すべてのアイテムが復元されます。アイテムを個別に復元する場合はこの変数を使用しないでください。
06092010_122716_1.png注意
このスクリプトで"desktop"と<userid>を使用しない場合、サーバは対象ユーザを管理者とみなします。
6 FirstClassスクリプトからの返信メッセージをテキストファイルにコピーし、メッセージに添付されているファイルをすべて保存します。
以降の手順は、現在使用中のFCNSに対して行います。
7 サーバをシャットダウンし、バックアップのFCNSを無効な名前を変更し、使用中であったネットワークストアの名前をFCNSに戻します。
8 先ほど保存したFirstClassスクリプトと添付ファイルをコピーし、サーバを起動してメッセージに貼り付けます。
9 貼り付けたスクリプトの"<objdesc>"(山括弧を含む)部分を正しい場所のパスに変更して、メッセージを送信します。
10 アイテムが復元されていることを確認します。
例1
社員の荒井さん(ユーザID:arai)が大切なメール(件名:会計報告)をメールボックスから削除してしまいました。しかし、その会社の管理者が上記の作業を行った結果、そのメッセージは荒井さんのメールボックス内に復元されました。管理者は、手順の5と同じ構文を用いてFirstClassスクリプト作成し、荒井さんのメールボックス内にある「会計報告」というメールをエクスポートしました。
Export desktop arai "Mailbox:会計報告"
FirstClassから返信スクリプトが管理者に送信されました。
次に、管理者はそのスクリプトをコピーして稼働中のサーバでメッセージに貼り付け、<objdesc>の行を以下のように変更しました。
SetBase desktop arai mailbox
この作業は、送信メールのFirstClassスクリプトで荒井さんのデスクトップの正しいパスを指定し、「会計報告」のメールが荒井さんのメールボックス内に復元されるようにするためのものです。管理者がこのメッセージをBatch admin宛に送信した結果、荒井さんのメールボックスに大切なメールが復元されました。
例2
ある学校に勤務する天野(ユーザID:amano)さんが、その学校を辞めることになりました。彼女は、自分のコンタクトフォルダに登録しているアドレスをすべて、後任者の大田さん(ユーザID:ota)に引き継ぎたいと考えました。学校の管理者は、前述の作業手順に従って天野さんのコンタクトフォルダを丸ごと大田さんにエクスポートすることができました。管理者はまず、手順5と同じ構文を用いてFirstClassスクリプトを作成し、天野さんのデスクトップ上にあるコンタクトフォルダをエクスポートしました。
Export desktop amano "Contacts" +r
FirstClassから返信スクリプトが管理者に送信されました。
次に、管理者はそのスクリプトをコピーして稼働中のサーバでメッセージに貼り付け、<objdesc>の行を以下のように変更しました。
SetBase desktop rallen "Contacts2"
この作業は、送信メールのFirstClassスクリプトで、天野さんのコンタクトフォルダのコピー先である荒井さんのデスクトップの正しいパスを指定するためのものです。変更後、管理者はそのメッセージをBatch admin宛に送信しました。なお、このスクリプトの実行前に、[Contacts2]というコンテナを大田さんのデスクトップに作っておく必要があることにご注意ください。
スクリプトを送信した結果、天野さんのコンタクトフォルダとその中にあるすべての内容が、完全に大田さんの[Contact2]フォルダにコピーされました。この作業では、仮のコンテナを元のコンテナと異なる名前にしたことにご注意ください。異なる名前にしたことで、大田さんのコンタクトフォルダは全く影響を受けずに済みます。これから、大田さんは、時間に余裕があるときに、この臨時コンテナからアドレスを取り出して自分のコンタクトフォルダに移すことができます。
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