FirstClassスクリプトの利用
今リリースの新機能
・ACTIVATE
SECUREPASSWORDSオプションが新しく追加され、以下の構文が利用できるようになりました。
構文: ACTIVATE SECUREPASSWORDS+FINAL
この機能を使用すると、安全性の高いパスワードを実装し、プレーンテキストのパスワードの取得を永久に無効にできます。
警告
この処理は元に戻せません。
- IFコマンドにVERSIONキーワードが追加され、実行中のサーバのバージョンを確認できるようになりました。
- PUTコマンドを使用して、グループのプロフィールを入力できるようになりました。
構文
PUT ABOUT <GroupName> <FieldID> <FieldType> <FieldValue>...
例
PUT ABOUT "Web Services" 1000 14 1978 1001 0 "Testing 1-2-3"
FirstClassスクリプトについて
FirstClassスクリプトは、スクリプトコマンドをFirstClassサーバに送信できるFirstClassのコンポーネントです。サーバがスクリプトを処理している間は、そのスクリプトが完了するまでメールの配信が中断されることにご注意ください。大規模なスクリプトの処理は、オフピークの時間帯に行うとよいでしょう。
FirstClassスクリプトを使用すると、以下の作業をすばやく実行できるようになります。
・ユーザ、ユーザグループ、および会議室の追加
・ユーザやリモート名の一覧の生成
・[ユーザ情報]フォームの設定内容や所属ユーザグループの更新
FirstClassスクリプトの利用許可
デフォルトでは、管理者だけがFirstClassスクリプトを送信できます。
スクリプト送信を他のユーザに許可する方法
1 管理者のデスクトップ上の[Multi-Site Setup]フォルダをダブルクリックします。
2 [Multi-Site Setup]フォームをダブルクリックします。
3 [管理者以外のユーザにFirstClassスクリプトを許可]を選択します。
このフィールドを選択しないと、FirstClassは、管理者以外のユーザから送信されたFirstClassスクリプトのメッセージをすべて拒否します。
4 [パスワード]に他のユーザに使用させるFirstClassスクリプトのパスワードを入力します。
FirstClassスクリプトを送信する(管理者以外の)ユーザは、すべてパスワードを入力する必要があります。パスワードのないメッセージは拒否されます。
注意
・管理者アカウントのパスワードを使用しないでください。
・利用を承認していないユーザに利用されることのないよう、パスワードは必ず定期的に変更してください。
5 [OK]をクリックします。
6 FirstClassスクリプトの利用権限を与えるユーザ全員に、ここで指定したパスワードを知らせてください。
FirstClassスクリプトの構文
FirstClassスクリプトの構文について、以下の点を理解しておく必要があります。
・スペースや日本語を含むフィールドは引用符で囲んでください("Address Book" "山田"など)。
その他のフィールドでは、引用符の使用は任意です。
・一重引用符または二重引用符を使用できます("タロウ" 'タロウ'のどちらでも可)。
ただし、開始の引用符と終了の引用符は、必ず同じ種類にしてください('イヌ" "ネコ' などは不可)。
・使用したいフィールドの前にある任意のフィールドを必ずスクリプトに記述してください。
その理由は、フィールドが相対位置で認識されるためです。
使用したいフィールドの前にあるフィールドを空白にしておきたい場合には、空の引用符("")を入れてください。
・使用するフィールドの後ろにあるフィールドは省略できます。
・行の長さは最大半角500文字です。
・時間の値はすべて秒単位で格納されます。
1時間は3600秒です。
1日は86400秒です。
コマンドを正しく使用するための用語の区別
混乱することなくいつも正しいコマンドを使用できるようにするため、以下のまぎらわしい用語について、その違いを理解しておく必要があります。
・ネットワークユーザ(network user)とテレコムユーザ(telecom user)
FirstClassスクリプトのコマンドでは、「network user」はレギュラーユーザのことを表します。
「telecom user」はリモートユーザのことを表します。
この2つの用語が使用されているのは、旧バージョンのスクリプトとの互換性を保つためです。
・リモートユーザ(remote user)とリモート名(remote name)
「remote user」は、FirstClassのシステムに接続するのにリモートセッションしか使用できないユーザのことを表します。
「remote name」は、他のサーバに登録されているユーザのディレクトリエントリを表します。
サーバへのFirstClassスクリプトの送信
FirstClassスクリプトをサーバに送信するには、以下の2つの方法があります。
・スクリプトを記述したメッセージをBatch Admin宛に送信する。
FirstClassスクリプトのコンポーネントは、受信時にスクリプトを実行します。変更がすぐに反映させたい場合にこの方法を使用してください。ただし、FirstClassのシステムにログイン中のユーザには変更は反映されません。
・myscript.baなど拡張子が.baのプレーンテキストファイルにスクリプトを記述し、そのファイルを\FCNS\Server\Batchフォルダ(Windows)、または/Library/FirstClass/ Server/Volumes/Master/fcns/server/batchフォルダ(Mac OS)に置く。
[Core Services]フォルダ内にある[サーバ管理]フォームの[Batchフォルダ]ボタンを押すと、[Batch]フォルダ内のスクリプトファイルの処理をすぐに開始できます。[Batch]フォルダ内のスクリプトファイルは、サーバの起動時にも処理が開始されます。
FirstClassスクリプトによるリストの生成
FirstClassスクリプトを使用すると、(システムに登録されている全ユーザなどの)リストを作成して、データベースや表計算プログラムにインポートできます。
リストを生成して他のプログラムにインポートするには、以下の手順に従ってください。
1 FirstClassスクリプトを使用してリストを生成します。
リストが記述された返信メッセージをスクリプトに生成させます。以下の例は、レギュラーユーザとリモートユーザのリストを生成するスクリプトです。
reply
list +ux
2 [ファイル]>[別名で保存]を選択して、返信メッセージをテキストファイルとして保存します。
3 テキストエディタを使用して、先頭部分の宛先情報をこのファイルから削除します。
4 データベースや表計算ソフトウェアにこのテキストファイルをインポートします。
Example.fcを利用したフォームIDとアイコンIDの検索
FirstClassデザイナーをインストールすると、Example.fcという設定ファイルもインストールされます。この設定ファイルには標準のフォームがすべて保存されているため、フォームIDやフィールドIDを検索するのに利用できます。フォームIDやフィールドIDは、GETコマンド、NEWコマンド、およびPUTコマンドで必要になります。また、Example.fcには標準のユーザフォームも含まれており、これらはカスタマイズすることが可能です。
注意
[ユーザ情報][システムプロファイル][グループ権限][インターネットの基本設定][ディレクトリ情報]などのテンプレートフォームは、絶対に変更しないでください。
Example.fcを利用したフィールドIDの検索
フィールドIDを調べるには、以下の手順に従ってください。
1 FirstClassデザイナーを起動し、Example.fcを開きます。
2 フォームを開きます。
3 [フォーム]>[フィールドID]を選択します。
メッセージフォームのフィールドには特別のIDが割り当てられています。したがって、メッセージフォームでは、FirstClassデザイナーで表示されるフィールドIDは無視してください。実際のIDは、[宛先]フィールドが4、[CC]フィールドが5、[BCC]フィールドが14です。
Example.fcを利用したアイコンIDの検索
設定ファイルのリソース一覧の「アイコン」欄にデフォルトのアイコンがすべて表示されていなくても、すべてのアイコンが自動的に設定ファイルに保存されます。アイコンIDを調べるには、以下の手順に従ってください。
1 FirstClassデザイナーを起動し、Example.fcを開きます。
2 アイコンの範囲を選択します。
3 [フォーム]>[アイコンリスト]を選択します。
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