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FirstClassアプリケーションの開発について



アプリケーションについて
アプリケーションは、以下の内容で構成されています。
• FirstClassデザイナーを使用してカスタマイズしたフォーム
• メールルールおよびアプリケーションルール
• 列のカスタマイズおよび表示のプロパティ
• FirstClassスクリプト
上記の要素は、コンテナやコンテナテンプレート内に保存できます。
• ユーザグループ
ユーザは、会議室またはフォルダを通じてアプリケーションへのアクセス権が与えられます。アプリケーションのコンテナへのアクセス権をグループのメンバーに与えるには、モデルデスクトップを使用してください。



アプリケーション作成を開始する方法
アプリケーションを作成する第1段階は、そのアプリケーションで何をしたいか、そのアプリケーションをどのように動作させたいかを明確にすることです。FirstClassのアプリケーションを設計および開発するには、FirstClassの機能と考え方を十分に理解しておく必要があります。
アプリケーションの計画を立て、必要なすべてのコンポーネントとその実行方法を理解したら、FirstClassスクリプトを使用してアプリケーションを新しく作成する必要があります。INITIATEAPPINSTALLコマンドを使用すると、[アプリケーション設定]フォームにFirstClassアプリケーションが登録され、アプリケーションフォルダが作成されます。アプリケーションの登録に失敗すると、スクリプトは終了します。
起動時に、すべての「登録済み」アプリケーションの名前および登録番号がコンソールに一覧表示されます。新規アプリケーションが作成またはアンインストールされた場合は、そのアプリケーションに関するメッセージもコンソールに表示されます。



アプリケーション開発に使用するFirstClassコンポーネント
上述のように、アプリケーションは、既存のFirstClassの機能とコンポーネントを使用して作成されます。ここでは、それらの機能とコンポーネントをアプリケーション開発で使用する方法について簡単に説明します。詳しい情報は、このヘルプの他の場所に記載されています。
コンテナ用テンプレート
コンテナ用テンプレートは、メンバーのコンテナに対して以下の内容を設定します。
• 権限
• 列のカスタマイズ
• ツールバー
• 表示のプロパティ(レイアウト)
• 検索オプション
• リソース
• ルール
列のカスタマイズ
列のカスタマイズでは、管理者やアプリケーション開発者が、コンテナに新しい列を追加したり、デフォルトの列をすべて置き換えたりすることができます。テキスト、画像、アイコン、チェックボックスのフィールドなど、さまざまな情報をフォームから列に設定できます。また、ユーザに対して、自分のコンテナの表示をカスタマイズする権限や、列をカスタマイズしたフォームの設定内容を変更できないする権限を与えることができます。
ツールバーのカスタマイズ
ツールバーのカスタマイズは、コンテナ用テンプレートで行うことができます。
また、手動のルールをツールバーに配置すると、ルールを実行する権限があるユーザは、コンテナの[Rules & Resources]フォルダを開く権限がなくても簡単にルールを実行できます。
コンテナ表示の切り替え
コンテナ用テンプレートを利用すると、コンテナがユーザの権限に基づいて使用するレイアウトを指定できます。
会議室の主催者にはコンテナがユーザとは全く異なる形で表示されるように設定できます(列のレイアウト、ツールバー上のオブジェクト、背景など)。
ある小学校のクラスの会議室とそのサブコンテナは、2つのグループに所属しています。
教員は会議室の主催者になっているため、教員には主催者のテンプレート表示が適用されます。このテンプレートでは、会議室アイテムを承認するためにカスタマイズ設定された列と標準のすべての列が表示されます。また、ツールバーに手動ルールのボタンが表示されます。背景画像は少なめです。
児童は[送信可]権限以下の権限が与えられているため、児童にはデフォルト表示が適用されます。この表示は、列の少ないシンプルなインタフェースになっており、児童向けの楽しい背景画像が設定されています。
ユーザ用コンテナ表示のロック
コンテナ用テンプレートと各コンテナで、以下のフィールドを利用できます。


サーバ設定の表示を使用
カスタマイズした列やツールバーを、コンテナ用テンプレートのメンバーのコンテナに表示する必要がある場合に選択します。
テンプレート表示のみを使用
サーバ設定表示とデフォルト表示の両方を使用する場合に選択します。ユーザがメンバーコンテナの表示をカスタマイズすることはできません。

7202010_20004_0.png注意
チェックを入れると、この機能は常に有効になります。チェックボックスでこの機能が有効にされたグループにコンテナが所属している場合、この機能は有効になります。この機能をそのコンテナで無効にすることはできません。無効にするには、そのコンテナを他のグループのメンバーにする必要があります。
[Rules & Resources]フォルダ
コンテナ用テンプレートの[Rules & Resources]フォルダは、そのテンプレートのメンバーであるすべてのコンテナで使用されます。コンテナ用テンプレートの[Rules & Resources]フォルダを開くには、[リソース]をクリックしてください。
アプリケーションルール
アプリケーションルールを利用すると、機能を実行するタイミング、条件、パス、および動作を詳細に設定できます。
アプリケーションルールを作成するには、[グループ権限]フォームか[ユーザ情報]フォームで[アプリケーション開発]権限が有効になっている必要があります。
[Rules & Resources]フォルダで、[新規アプリケーションルール]アイコンをクリックしてください。
新規ルールの実行タイミング

メッセージとアイテムの違い
メッセージとは、MTAで配信されるリーフアイテムのことです。
アイテム修正時
ルールが実行されるのは、修正が行われた場合だけです。ルールは、オブジェクトを閉じたときに実行されます。
メッセージ閲覧時
オブジェクトを開いたときに、最後に入力された場所でルールが実行されます。クライアントフィールドのマスキング動作([フィールドを設定する]または[クライアントに送る])で使用する場合に便利です。
手動で実行
手動ルールはツールバーに配置できます。ツールバーアイコンを使用できるようにするタイミングを設定できます。
新しいパス
特定のコンテナに直接アクセスするパスの構文は、以下の通りです。
{Desktop}:現在のユーザのデスクトップ
{Mailbox}:現在のユーザのメールボックス
{Calendar}:現在のユーザのカレンダー
{Contacts}:現在のユーザのコンタクトフォルダ
{Typed=##}:在のユーザが指定した種類のコンテナ(例えば、コンタクト(7)、マイドキュメント(32)など)
{AppID=####}:IDが####のアプリケーションのルートフォルダ
グループレベルでは、入力するパスはアプリケーションフォルダへの相対パスにするか、ユーザがルールを実行したときにパスが評価されるように「!」で始める必要があります。
処理について

次のフィールドを転送する
フィールドの内容をフォームかスキーマからコピーするために使用します。
番号の自動割り当てにも使用できます。
確認メッセージを表示する
ユーザからの入力を求める場合に使用します。
クラスまたはモジュールの作成にも使用できます。
選択肢を表示する
コンテナを開くために使用します。通常は、管理者デスクトップからの相対位置で指定します。
7202010_20004_0.png[確認メッセージを表示する]と[選択肢を表示する]の注意
この処理は、処理リストのどの段階でも実行できます。回数に制限はありません。また、どのような順序でも実行できます。したがって、複数の処理を実行する際に、いったん処理を中断し、確認メッセージが表示されるか選択肢が選択されてから処理を再開するルールを作成できます。ウィンドウを閉じると、ルールの実行は停止されます。
一連の処理で取得したフィールド内容はすべて保持され、以降の処理で利用できます。例えば、ユーザが事前の処理でフォーム内のある特定のフィールドに入力し、同じフィールドIDを持つフィールドがその後の処理フォーム内にある場合、ユーザの入力した内容がそのフォームに表示されます。
ルールの処理によっては、以降の処理に影響を及ぼすことがあります。実行する一連の処理の途中に[選択肢を表示する]または[確認メッセージを表示する]を挿入すると、実行中の処理がリセットされるため、挿入しないようにしてください。このような問題を防ぐ最善の方法は、ユーザインタフェースの処理を最初に実行し、入力内容に基づいて実行される処理を最後に実行することです。
FirstClassスクリプト
ルールは、バッチ管理を実行する動作をサポートしています。バッチ管理を実行するルールを作成した場合、そのルールは現在のユーザが管理者である場合にのみコンパイルされます。ユーザがこのスクリプトを実行するには、手動ルールを選択するのが普通ですが、実行できる動作は、クライアントで実行することを許可されている動作に限られます。
コマンドはルールの[処理]フィールドに記入できます。また、EXECUTEコマンドを使用してスクリプトにアクセスすることも可能です。EXECUTEコマンドを使用すると、柔軟な設定のルールや1回しか利用しないルールを作成できます。
ルール動作からバッチ管理コマンドを実行すると、セッションデータにアクセスして以下のフィールドの内容を置き換えることもできます。
7001:ユーザの名前1
7002:ユーザの名前2
7003:ユーザの名前3
7006:ユーザのクライアントID
7012:ユーザID
7100:ユーザの完全フォーマット名
7101:コピーの日付
7102:コピーの時刻
7103:選択されたアイテム
5004:ユーザの第一組織単位
この機能の使い方の詳しい例は、FirstClassスクリプトコマンドのENABLEFIELDSUBSTITUTIONのヘルプに掲載されています。
アプリケーションへのアプリケーションIDの追加
アプリケーションにはアプリケーションIDを付与する必要があります。
FirstClassスクリプトのINITIATEAPPINSTALLコマンドを実行すると、アプリケーションのコンテナが、自動的に[アプリケーション用コンテナ]サブタイプ(35)として定義されます。
アプリケーションIDを設定するには、FirstClassスクリプトのPUTコマンドを使用する必要があります。アプリケーションIDの設定に利用できる例は、PUTコマンドのヘルプに掲載されています。



ワークフローの作成
ワークフローはFirstClassのアプリケーションとして作成されます。このため、ワークフローでは、以下の組み合わせを使用します。
• FirstClassデザイナーを使用してカスタマイズしたフォームとワークフロー手順フィールド
• コンテナ(コンテナ用テンプレートのメンバーであってもかまいません)
• メールルール
• 主催者とそれ以外のユーザ用にカスタマイズされた列とレイアウト
ユーザがワークフローを開始するには、[メッセージ]>[特別な新規メッセージ]を選択します。また、ドキュメントを開くか[新規メッセージ]を選択して、コンテナから開始することもできます。
ワークフロー手順フィールド
ワークフロー手順フィールド(8068)は、ワークフローの手順ごとにフォームの内容を変更する場合に使用するフィールドです。このフィールドでは、あらかじめ開始値(通常は0)を設定し、ルールシステムを使用するかサーバ動作を選択してその値を更新することができます。
ワークフローのコピー機能と送信機能によって、ワークフローの手順が1ずつ増加します。
ワークフローのコピー機能と送信機能を利用するには、コマンドボタンフィールドを使用します。
ワークフローのコピー:コマンド858
ワークフローの送信:コマンド832
ルールシステムを使用すると、オブジェクト内のフィールドを更新したり(手順の継続)、クライアントに対してフィールドの表示/非表示を切り替えたり(クライアントマスキング)することができます。これらの機能を組み合わせて使うことで、ワークフローの手順ごとにフォームの内容を変更できます。
8172005_41618_5.png
8172005_41725_7.png
8172005_41748_8.png
ワークフローの例
以下は、会社のシステム部門に作業を依頼するためにワークフローを利用する例です。
1 あるユーザが[従業員管理]会議室を開き、[システム部門への作業依頼]を開始します。ユーザはカスタムドキュメントを開き、[システム部門への作業依頼]というコマンドボタンをクリックします。このボタンは、アプリケーション開発者によって、「ワークフローのコピー」を行うように設定されています。
2 ユーザは必要な情報を入力し、[送信]というコマンドボタンをクリックして、依頼を会議室に送信します。このボタンは、アプリケーション開発者によって、「ワークフローの送信」を行うように定義されています。
3 [システム部門への作業依頼]会議室では、ヘルプデスクのマネージャが依頼を確認し、ヘルプデスク担当者に作業を割り当てます。依頼をチームのあるメンバーに割り当てる動作を行うと、その依頼がチームメンバー全員に表示されます。
4 作業を割り当てられたチームメンバーは、進捗状況を更新します。この場合、状態は[割り当て済み]→[作業中]→[完了]の順に更新されます。ヘルプデスクのメンバー全員が、[システム部門への作業依頼]コンテナを開いて、すべての依頼の進捗状況を確認できます。
5 依頼の進捗状況が[完了]になると、その依頼は自動的に[記録]フォルダに保存されます。
[システム部門への作業依頼]フォーム
[システム部門への作業依頼]フォームは、ワークフローフィールド8068と2つのコマンドボタンを使用して作成されています。
ワークフローのコピー(858)は、フィールド8068の値を1ずつ増やします。
ワークフローの送信(832)は、フィールド8068の値を1ずつ増やします。
フィールド8068は、フィールドコントロールを使用して、フォーム上の非表示フィールドを表示します。
このフォームには値が61(承認/未承認)のフィールドもあります。このフィールドは、システム部門に依頼された作業をチームメンバーに表示するかどうかを設定します。
状態 0:従業員が作業依頼を開始
ユーザに表示されるフォームは、以下のようになります。
ユーザは、[Start](開始)ボタンをクリックしてワークフローを開始します。
172006_15213_1.png
状態1:従業員が依頼する内容を入力し、[Hand In](提出)ボタンをクリックしてその依頼を送信
172006_15233_2.png
状態2:依頼を送信
172006_15436_3.png
状態3および4マネージャとチームのメンバーが依頼を確認
172006_15527_4.png
[システム部門への作業依頼]会議室
以下のように権限が設定されています。
• マネージャは[主催者]です。
• ヘルプデスクのメンバーには、[送信可]+[アイテムの編集]権限が与えられています。
• 従業員は会議室にメッセージを送信できます。
• メッセージは承認が必要で、未承認アイテムのフィルタリングが有効になっています。
• 新しい依頼は未承認メッセージとして受信されます。そのため、チームメンバーは、マネージャが依頼をメンバーに割り当てるまでその依頼を確認できません。
• [割り当て済み]チェックボックスの値は61です。マネージャがこのチェックボックスを有効にすると、依頼が承認されてチームメンバーに表示されます。
このコンテナに設定したルール
ルール1
メッセージは、受信されると同時にドキュメントに変換されます。これにより、ヘルプデスクメンバーがメッセージを編集できるようになります。
ルール2
ワークフローフィールドの値は2で、ユーザが送信した依頼のコピーがそのユーザのメールボックスに保存されます。ユーザには表示されないフィールドを確認できるようにしておく必要があります。
ルールを使用して、マネージャが依頼を開くたびにワークフローフィールドの値を増やすことができます。この段階では、マネージャだけが依頼を確認できます。
このルールの動作:メッセージが読まれたときに、現在のユーザがヘルプデスクのマネージャであれば、一時的にフィールド8068を3に設定し、非表示フィールドを表示します。
この変更がクライアントに送信されると、依頼のワークフローの進捗状況がユーザのメールボックスに保存されます。このルールは、フォーム上のどのフィールドにも設定できるため、フィールドコントロールでさらに多くの非表示フィールドを表示できます。
ルール3
変更が加えられたときに、進捗状況フィールドが[完了]に設定されると、ドキュメントが[作業完了済みの依頼]サブフォルダに移動されます。
このコンテナ用にカスタマイズした列
[システム部門への作業依頼]会議室用にカスタマイズした列は、カスタムフォームのフィールドにマッピングされます。[進捗状況]フィールドの更新内容は、テーブル管理者に表示されます。
フィールド8068のフィールドコントロールに関する注意
//フィールド8068が0に設定されるとフィールド1000を表示し、1、2、3、または4に設定されるとフィールド1000を非表示にする
0/1000:S;1/1000:H;2/1000:H;3/1000:H;4/1000:H;
//フィールド8068が0に設定されるとフィールド1001を非表示にし、1、2、3、または4に設定されるとフィールド1001を表示する
0/1001:H;1/1001:S:2/1001:S;3/1001:S;4/1001:S;
//フィールド8068が0または1に設定されるとフィールド1002を非表示にし、2、3、または4に設定されるとフィールド1002を表示する
0/1002:H;1/1002:H;2:/1002:S;3/1002:S;4/1002:S;
//フィールド8068が0、1、または2に設定されるとフィールド1003を非表示にし、3または4に設定されるとフィールド1003を表示する
0/1003:H;1/1003:H;2:/1003:H;3/1003:S;4/1003:S;
//フィールド8068が0、1、または2に設定されるとフィールド1004を非表示にし、3または4に設定されるとフィールド1004を表示する
0/1004:H;1/1004:H;2:/1004:H;3/1004:S;4/1004:S

 

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