フォーム上のフィールドの利用
フォームが作成できたら、FirstClassサーバとのデータのやり取りに使用するフィールドをそのフォームに追加できます。各フィールドにはIDがあり、FirstClassはこのIDとフォームIDの組み合わせによってフィールドを一意に識別します。
フィールドの選択
フィールドを編集するには、まずフィールドを選択する必要があります。
対象 |
操作 |
単一のフィールド |
フィールドをクリックします。 |
離れた場所にある複数のフィールド |
1番目のフィールドを選択し、[Ctrl]キー(Windows)または[Command]キー(Mac)を押しながら他のフィールドをクリックします。 |
隣接する複数のフィールド |
マウスカーソルをドラッグして、複数のフィールドを四角で囲みます。グループ(タブコントロールまたはラジオグループ)内にある複数のフィールドを四角で囲んで選択するには、[Shift]キーを押しながらドラッグします。 ヒントMacでは、右上隅から左下隅に向かって四角を描くと、タブ上のすべてのフィールドを選択できます。 四角の中に完全に囲まれたフィールドだけが選択されます。 |
現在選択されているフィールドの次のフィールド |
[フィールド属性]フォームで[次のフィールド]ボタンをクリックします。 次のフィールドとは、選択中のフィールドの次にそのフォーム上で追加されたフィールドのことで、タブ順における次のフィールドのことではありません。この方法は、他のフィールドの下に隠れているフィールドを選択する場合に便利です。 |
フォーム上のすべてのフィールド |
[編集]>[すべて選択]を選択します。 |
選択されたフィールドには、以下のようにサイズハンドルが表示されます。
フィールドの削除
フィールドを削除するには、[編集]>[クリア]を選択するか、[Delete]キーを押してください。
フィールドIDの確認
目的 |
操作 |
フォーム上の全フィールドを確認 |
[フォーム]>[フィールドID]を選択します。フィールドIDが各フィールドに表示されます。 フィールドIDが表示されないようにするには、もう一度同じ操作をしてください。 |
特定のフィールドIDを検索 |
[フォーム]>[フィールドの検索]を選択して、検索したいフィールドのIDを入力してください。そのIDのフィールドが選択状態になります。 このIDのフィールドが複数ある場合は、[フォーム]>[次を検索]を選んで、次のフィールドを選択状態にしてください。 |
重複しているフィールドIDを強調表示 |
[フォーム]>[重複IDを表示]を選択してください。同じIDを持つすべてのフィールドが丸で囲まれます。この丸印の表示は、フォームの編集状況に応じてリアルタイムに変わります。 丸印が表示されないようにするには、もう一度同じ操作をしてください。 |
注意
通常、同じフォーム上でフィールドIDが重複することはありませんが、FirstClassにあらかじめ付属しているフォームでフィールドIDが重複していることがあります。
クライアントでフィールドIDを表示するには、[Ctrl]/[Shift]キー(Windows)または[Alt]/[Shift]キー(Mac)を押しながら、カーソルをフィールドの上に乗せます。
フィールドの追加
フォームにフィールドを追加するには、以下の操作を行います。
1 IDを調べるフォームを開きます。
2 メニューバーの[フィールド]から、追加するフィールド形式を選択します。
フィールド形式が、[フィールド属性]フォームの[フィールド形式]に表示されます。各フィールド形式の内容については、本ヘルプで説明しています。
3 フィールドを配置するフォーム上の場所をクリックします。
フォームをクリックするだけで、フィールドが標準の形と大きさで表示されます。この形と大きさは後で変更できます。クリックアンドドラッグすると、ドラッグした形と大きさでフィールドが追加されます。
フィールドIDの割り当て
フィールドを追加すると、フィールドIDがFirstClassデザイナーによって自動的に割り当てられ、[フィールド属性]フォームの[フィールドID]に表示されます。このIDは変更できます。IDが固有ではないことを示すメッセージが表示されたら、[固有ID]ボタンをクリックして、新しい固有のIDが割り当ててください。
メッセージフィールドは、正常に動作するよう独自の固有IDを持っています。以下のフィールドIDは、メッセージフィールド用に予約されています。
1 |
メッセージアイコン |
2 |
メッセージのステータス |
3 |
日付 |
4 |
差出人(ガイド) |
5 |
差出人名 |
6 |
件名(ガイド) |
7 |
件名 |
8 |
宛先(ガイド) |
9 |
宛先名 |
10 |
CC(ガイド) |
11 |
CC名 |
12 |
添付ファイル(ガイド) |
13 |
添付ファイル名 |
14 |
消印 |
15~28 |
内部フィールドで使用 |
29 |
BCC(ガイド) |
30 |
BCC名 |
フィールドへのテキストの追加
フィールドラベルやタブ名、リストの選択肢などにテキストを入力するには、以下の方法があります。
• フィールドをダブルクリックしてテキストを入力する
• [フォーム]>[入力済フォーム]を選択し、フィールドをクリックしてテキストを入力する
ただし、[宛先]フィールド、[CC]フィールド、および[BCC]フィールドでは、この方法による入力はできません。あらかじめ宛先が設定されたフォームを作成する場合は、ステーショナリを使用してください。
入力済みフォームの状態を終了するには、もう一度同じ操作をしてください。
• [フィールド属性]フォームの[内容]タブで、適切な入力欄にテキストを入力する テキスト表示の指定
テキストをフィールドに追加したら、[フィールド属性]フォームを使用して、そのテキストの表示方法を指定できます。[フィールド属性]フォームには、テキストの表示方法を指定する以下のフィールドが用意されています。
[属性]タブ |
太字 |
テキストを太字にします。 |
斜体 |
テキストを斜体にします。 |
下線 |
テキストに下線を引きます。 |
色 |
[サイズ/色]タブで指定された色を使用します。 これは、テキストの前景色またはフィールドの背景色を選択したときに自動的に有効になります。 無効にすると、ユーザのデフォルト設定の色が使用されます。 |
折り返し |
テキストを自動的に次の行へ折り返します。フィールド内にすべてのテキストを表示しきれない場合は、スクロールバーを表示します。 注意チェックボックスのテキストは、チェックボックスがチェックされると自動的に折り返されます。 |
右寄せ |
フィールド内でテキストを右寄せで表示します。 |
下揃え |
フィールド内でテキストを下側に揃えて表示します。デフォルトでは、テキストは(上下方向に対して)中央揃えで表示されます。 |
上揃え |
フィールド内でテキストを上側に揃えて表示します。[折り返し]を選択すると、テキストは自動的に上揃えで表示されます。 |
中寄せ |
フィールド内でテキストを(左右方向に対して)中寄せで表示します。 |
[サイズ/色]タブ |
フォント |
フィールド内のテキストのフォントです。フォームをカスタマイズする場合は、ユーザが自分のコンピュータで使用している可能性の高いフォントを選択してください。 |
|
フォーム,グループのフォント |
そのフィールドを含むグループやフォームで指定されているフォントと同じフォントを使用します。 フィールドを含むグループとは、内部のフィールドがそのグループといっしょに移動するようなグループのことです。例えば、ラジオグループとタブコントロールがこれに当てはまります。フィールドを含むグループでフォントが指定されていない場合、このオプションを選択するとフォームのフォントが使用されます。 |
|
システムフォント |
ユーザのシステムフォントを使用します。 このフォントは、すべてのフォームで使用されています。 |
サイズ |
フィールド内のテキストのサイズです。サイズを入力するか、あらかじめ設定されている値から選択してください。 |
|
フォーム,グループのサイズ |
そのフィールドを含むグループやフォームと同じサイズを使用します。 |
|
システムサイズ |
ユーザのコンピュータのOSに設定されているデフォルトのフォントサイズを使用します。 システムサイズは、すべてのフォームで使用されています。 |
テキスト色 |
フィールド内のテキストの色です。 |
フィールドのサイズ変更
カスタムフォーム上のフィールドは、そのフィールドの内容に合った大きさにする必要があります(例えば、小さすぎて内容が途中までしか表示されなくなるの防ぐ)。また、フォーム上の位置を適切に調整する必要があります。
選択したフィールドのサイズを変更するには、以下の方法があります。
• サイズハンドルをマウスでドラッグする
• [Shift]キーと矢印キーを使用する
フィールドの下辺を上に移動するには、[Shift]キーを押しながら[↑]キーを押してください。フィールドの下辺を下に移動するには、[Shift]キーを押しながら[↓]キーを押してください。フィールドの右辺を左に移動するには、[Shift]キーを押しながら[←]キーを押してください。フィールドの右辺を右に移動するには、[Shift]キーを押しながら[→]キーを押してください。
• [アレンジ]>[サイズ]を選択してそのサブメニューを利用する
縦と横の長さをパーセント指定で変更したり、フィールドの位置をグリッドに合わせたりすることができます。複数のアイテムを含むフィールドでは、高さや幅が最大または最小のアイテムに合わせることが可能です。アイコンフィールドや画像フィールドでは、画像やアイコンの実際の大きさに合わせることができます。
• [フィールド属性]フォームの[高さ]と[幅]でサイズを変更する
この方法では、値を細かく指定できます。
• FirstClassデザイナーの自動サイズ変更機能を使用する 自動サイズ変更
フィールドとフォームのサイズ変更
FirstClassデザイナーの自動サイズ変更機能を使用すると、フィールドとそのフィールドを含むフォームのサイズを変更できます。テキストが適切に表示されていないフィールドを強調表示したり、そのフィールドとフォームのサイズを自動的に変更したりできます。
注意
FirstClassデザイナーの自動サイズ変更機能を利用すると、フォームのチェックとサイズ変更にかかる時間を大幅に節約できます。ただし、必ず手動でチェックを行い、適切なサイズに変更されたことを確認してください。また、すべてのフィールドがその内容に合った大きさになっていることを確認してください(例えば、この機能は、ドロップダウンリストの幅が十分にあるかどうかをチェックするのは得意ですが、コマンドボタンのサイズが不適切なことを見逃してしまう場合があります)。
目的 |
操作 |
フィールドのサイズが内容に合っているかどうかをチェックするが、サイズは変更しない |
[Shift]キーを押しながら、ツールバーにある[Lang Fix■修正■]ボタンをクリックします。 1つまたは複数のフィールドが選択されている状態でこの操作を行うと、それらのフィールドのサイズがチェックされます。 フィールドが1つも選択されていない状態でこの操作を行うと、フォーム上のすべてのフィールドがチェックされます。タブのあるフォームの場合は、タブを切り替えると、そのタブでサイズの合っていないフィールドが強調表示されます。 |
一度に1つずつサイズを変更する |
[Lang Fix■修正■]ボタンを必要な回数だけクリックします。 このボタンをクリックするたびに、FirstClassデザイナーがサイズ変更を行います。すべてのフィールドが適切なサイズになると、動作は終了します。最後に行われたサイズ変更をやり直したい場合は、[編集]>[元に戻す]を選択してください。 |
一度にすべてのサイズを変更する |
[Control](Windows)または[Option](Mac)キーを押しながら、[Lang Fix■修正■]をクリックします。 一度に1つずつサイズを変更する場合と同じく、[元に戻す]を選択できます。 |
選択したフィールドのみのサイズを変更する |
1つまたは複数のフィールドを選択してから、[Lang Fix■修正■]をクリックします。 |
フォームのサイズをフィールドに合わせて変更
Windowsのみに適用されます。
フォームのサイズをフィールドに合わせて変更するには、[ウィンドウ]>[ウィンドウの拡大]を選択します。 クライアントでの自動サイズ変更の有効化
[属性]フォームの[移動]タブを使用すると、ユーザがフォームのサイズを変えたときにフィールドのサイズが自動的に変更されるようにするかどうかを設定できます。この設定は、画像などを表示するフィールドに役立ちます。
目的 |
操作 |
フィールドを元のサイズのままにする |
[水平方向]と[垂直方向]の両方で、[何もしない]を選択してください。 |
フォームのサイズ変更に合わせてフィールドのサイズを変更する |
[水平方向]と[垂直方向]の両方で、[左端を固定してサイズ変更]を選択してください。 どちらか一方だけで[左端を固定してサイズ変更]を選択すると、サイズが変更されたときにフィールドの形が変わります。 |
フィールドの移動
選択したフィールドを移動するには、以下の方法があります。
• マウスで新しい位置にドラッグする
• 適切な矢印キーを押して1ピクセルずつ移動する
• フィールドを整列する
• [フィールド属性]フォームの[上][下][左][右]の値を変更する
この方法では、フィールドの上辺、下辺、左辺、または右辺の位置を細かく指定できます。
• フィールドの重ね順を変更する
また、フィールドをドラッグして別のフォームに移動することができます。Windowsを使用している場合は、[Shift]キーを押しながらドラッグしてください。 グリッドの利用
FirstClassデザイナーのグリッドを利用すると、フィールドの位置を変更したりフィールドを整列したりするときに便利です。グリッドが表示されるのは編集中だけで、完成したフォームには表示されません。
目的 |
操作 |
グリッドを表示する |
[フォーム]>[グリッドの表示]を選択してください。 グリッドが表示されないようにするには、もう一度同じ操作をしてください。 |
グリッドの間隔を変更する |
[フォーム]>[グリッドの設定]を選択し、縦と横の間隔を指定してください。 デフォルトでは、縦と横の両方が8ピクセル間隔に設定されています。 |
移動したオブジェクトをグリッドに吸着させる |
[フォーム]>[グリッドに吸着]を選択してください。 |
フィールドの整列
フィールドを選択した状態で[アレンジ]>[整列]のサブメニューを利用すると、複数のフィールドを整列できます。以下の整列方法があります。
• グリッドに合わせる
• 選択したフィールドのうち、最も左、右、上、または下にあるフィールドに合わせる
• 水平方向または垂直方向に一定の間隔で配置する
自動移動の設定
[属性]フォームの[移動]タブを使用して、ユーザがフォームのサイズを変えたときにフィールドが自動的に移動するかどうかを設定することもできます。
目的 |
操作 |
フィールドを元の位置のままにする |
[水平方向]と[垂直方向]の両方で、[何もしない]を選択してください。 |
フォームのサイズ変更に合わせて、フィールドをフォームの右端からの距離を保つように移動させる |
[水平方向]で、[右端を固定して移動]を選択してください。 |
フォームのサイズ変更に合わせて、フィールドをフォームの下端からの距離を保つように移動させる |
[垂直方向]で、[右端を固定して移動]を選択してください。 |
フィールドのコピー
フィールドを同じフォームまたは異なるフォームにコピーできます。
目的 |
操作 |
同じフォーム上でフィールドをコピーする |
フィールドを選択し、[編集]>[複製]を選択してください。 |
異なるフォーム間でフィールドをコピーする |
フィールドをドラッグしてください。Macでは、[Option]を押しながらドラッグします。 |
背景色の設定
一部のフィールドに背景色を追加できます。背景は、単色にすることも、フィールドの上部から下部に向かって色が徐々に変わるグラデーションにすることもできます。
注意
グラデーションが利用できるかどうかは、フィールドの種類とユーザのプラットフォームの組み合わせによって異なります。
選択したフィールドに背景色を追加するには、以下の操作を行います。
1 [フォームの属性]フォームの[サイズ/色]タブに移動します。
2 このタブの[背景]セクションの[色]を更新します。
単色にするかグラデーションにするかを選択します。次に、背景色を選択します。グラデーションを選択すると、フィールドの下部に表示される2番目の色を選択するようにも指示されます。
フィールドが背景色をサポートしているかどうかについては、そのフィールド形式のヘルプを参照してください。
枠線の追加
フィールドの周囲に枠線を表示するには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[枠線]を有効にしてください。
これは、無効になっているフィールドがあるかどうかを表示する場合に便利です。枠線がない場合、無効になっているフィールドは全く表示されません。
フィールドの透明化
フィールドを透明にして、他のフィールドの上に重なっても下のフィールドが見えるようするには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[透過]を有効にしてください。
これは、背景色や背景画像を設定したフォームで、フィールドの下に背景が表示されるようにしたい場合に便利です。
パスワードの非表示
フィールドに入力したパスワードが表示されないようにする場合は、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[パスワード]を有効にしてください。ユーザが入力した文字が代替文字でのみ表示されるようになります。
通常、この機能はパスワードフィールドで使用されます。
フィールドの編集の許可または禁止
ユーザが[Tab]キーを押してフィールド内のデータを変更できるようにするには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[編集可]を有効にしてください。
データを変更できないようにするには、[保護]を有効にしてください。ユーザがこのフォーム上で[Tab]キーを押しても、カーソルは保護されたフィールドをスキップします。この設定は[編集可]属性より優先して適用されるため、[保護]と[編集可]の両方が有効になっていても、ユーザはこのフィールドを編集できません。
フィールドの非表示
フィールドがユーザに表示されないようにするには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[非表示]を有効にしてください。
ただし、一定の条件の下ではこのフィールドが表示される場合があります。例えば、メッセージフォームの「添付ファイル」フィールドは、最初は表示されていません。しかし、ユーザがファイルを添付すると表示されるようになります。
ユーザが選択できるリストの追加
ユーザが選択肢をクリックして選択できるようにするには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[選択可]を有効にしてください。
フィールドの編集を管理者のみに許可
管理者がフィールドを表示または編集できるようにするには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[保護(管理者以外)]を有効にしてください。
この設定は、管理者と副管理者の[保護]属性および[非表示]属性より優先して適用されます。この属性は、ステーショナリを作成するときに使用します。ユーザは、管理者が入力したフィールド値を変更できません。
ダブルクリックでコマンドを送信できるフィールド
ユーザがフィールドをダブルクリックするとFirstClassにコマンドを送信できるようにするには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[ダブルクリック]を有効にしてください。例えば、メッセージフォームで「差出人」フィールドの名前をダブルクリックすると、そのユーザのプロフィールが表示されるようにするといった使い方ができます。
選択状態になっているフィールド
フォームが表示されたときに特定のフィールドにカーソルが表示される(フォーカスが当たっている)ようにするには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[選択状態]を有効にしてください。
この属性を有効にできるのは、1つのフォーム上で1つのフィールドのみです。
拡張フィールド用の特別な属性
このフィールドが拡張されて下にある別のフィールドに接したときに、そのフィールドが移動してしまわないようにするには、[フィールド属性]フォームの[属性]タブで[重なり可]を有効にしてください。
この属性を有効にすると、拡張フィールドがその下にあるフィールドの上に重なる場合があることにご注意ください。
ヒント
拡張フィールドでこの属性を有効にしているのに下のフィールドが動いてしまう場合は、そのフィールドの両端が、拡張されたフィールドの両端からはみ出していないかを確認してください。
フィールド拡張の属性として[拡張]属性がありますが、この属性は[拡張リスト]フィールドに引き継がされています。[拡張]属性を有効にすると、そのフィールドは、入力されるデータの量に応じて拡張されるようになります。この属性は、FirstClassデザイナーがリリースされる前の製品で使用されていたものです。
フィールドへのユーザヘルプの追加
フォームの各フィールド用に簡単なヘルプを用意することができます。デフォルトでは、フィールドのヘルプは、ユーザがそのフィールドにマウスカーソルを当てたときにステータスバーに表示されます。
ヘルプ用のテキストは、[フィールド属性]フォームの[ヘルプ]タブにある[ヘルプテキスト]に入力してください。ヘルプをステータスバーに表示する場合は、ヘルプの文章をステータスバーに表示できる長さにしてください。
ユーザがフィールドにマウスカーソルを当てたときに、ステータスバーではなくツールチップにヘルプを表示するには、[ステータスバーではなくポップアップ表示]を有効にしてください。こうすれば、ヘルプテキストに長い文章を入れられるようになります。
フィールドの重ね順の変更
フォーム上のすべてのフィールドは、作成された順序に従って表示されます。つまり、複数のフィールドが重なり合っている場合、最後に作成されたフィールドが一番手前に表示されます。
この重ね順を変更するには、フィールドを選択して、[アレンジ]>[順序]から以下のいずれかを選んでください
前面へ移動 |
フィールドを1つ前面に移動します。 |
背面へ移動 |
フィールドを1つ背面に移動します。 |
最前面へ移動 |
フィールドを最も前面に移動します。 |
最背面へ移動 |
フィールドを最も背面に移動します。 |
フォームでのフィールドのタブ順設定
フォームのタブ順によって、ユーザがキーボードの[Tab]キーを押したときにカーソルがフィールドを移動する順序が決まります。デフォルトでは、カーソルはフィールドがフォームに追加された順番に移動します。タブ順による影響を受けるのは、編集可能なフィールドだけです。
このタブ順を変更するには、[アレンジ]>[順序]から以下のいずれかを選んでください
左上から右下へ |
すべてのフィールドのタブ順を、フォームの左上にあるフィールドから右下にあるフィールドの順に設定します。 |
手動 |
タブ順をフィールドごとに自分で設定します。 |
フィールドごとのタブ順設定
[アレンジ]>[タブ順の設定]>[手動]を選択すると、現在のタブ順が各フィールドの左下に番号で表示されます。タブ順設定が完了したら、再度メニューバーから[手動]を選択して、タブ順の表示を隠してください。
注意
タブ順が「0」のフィールドには順序が設定されません。ユーザがこのフィールドに[Tab]キーで移動することはできません。
フィールドごとにタブ順を変更するには、以下の操作を行います。
1 フィールド上でコンテキストメニューを開きます。
2 新しいタブ順を選択します。
タブ順を最初に |
このフィールドのタブ順を1番目にします。 |
タブ順を最後に |
このフィールドのタブ順を最後にします。 |
numbers■番号■ |
選択したタブ順番号をフィールドに設定します。 |
その他 |
コンテキストメニューにはないタブ順を入力できるダイアログボックスを表示します。 入力する番号は、フォーム上のすべてのフィールドに指定できるタブ順の範囲内にする必要があります。 |
他のフィールドのタブ順は、変更内容に応じて再設定されます。 フィールドのタブ順削除
フィールドのタブ順を削除するには、以下の操作を行います。
1 フィールドに表示されているタブ順番号をクリックします。
2 [タブ順から削除]を選択します。
タブ順が「0」に設定されます。 タブ順の確認
タブ順を確認するには、以下の操作を行います。
1 [フォーム]>[プレビュー]を選択します。
2 [Tab]キーを押して、フィールド間の移動してみます。
フィールドコントロール
フィールドコントロールは、[フィールド属性]フォームで設定する属性で、フィールドまたは各タブに設定します。フィールドコントロールを利用すると、あるフィールドで選択した内容に応じて他のフィールドの動作を制御できるようになります。通常は、フォーム上の他の場所でのユーザが選択した内容に基づいて、該当しないフィールドを無効にします。
フィールドコントロールは、以下のフィールドで利用できます。
• チェックボックス
• 数値フィールド
• スライダコントロール
• ラジオグループ
• 選択リスト(入力不可)
これらのフィールドでユーザが選択した値によって、対象フィールドの値や状態が決定されます。選択できる値は以下の通りです。
• 他のラジオボタンを選択(1)または解除(0)する
• 他のチェックボックスを選択(1)または解除(0)する。またはそのチェックボックスに対して変更なしの状態(2)を設定する
• 他のフィールドに数値を設定する
• 他のフィールドでアイテムの一覧を選択する
• 他のフィールドを表示(S)または非表示(H)にする
• 他のフィールドを有効(E)または無効(D)にする
• 他のフィールドを保護(P)するか、または保護を解除(U)する
フィールドコントロールでは、制御するフィールドでユーザが選択できる値と制御対象フィールドで実行される動作を、同じ制御命令文の中に続けて記述し、セミコロン(;)で区切ります。
通常の利用法とは異なりますが、画像ビューアやアイコンにフィールドコントロールを使用することもできます。フィールドコントロールの構文は、基本的には数値フィールドと同じですが、数値ではなくリソースIDを設定します。 チェックボックス
チェックボックスでは、以下のようにフィールドコントロールの命令文を入力します。
構文 |
変数 |
内容 |
状態/フィールドID:動作 |
|
状態 |
チェックボックスの選択状態(0、1、または2)です。 |
|
フィールドID |
ユーザがこの状態を選択したときに制御されるフィールドのIDです。 |
|
動作 |
ユーザがこの状態を選択したときに制御されるフィールドで実行される動作です。 |
例
0/1003:1;1/1003:0
• 0/1003:1により、制御するチェックボックスがクリア(0)されると、ID1003のチェックボックスが選択(1)されます。
• 1/1003:0により、制御するチェックボックスが選択(1)されると、ID1003のチェックボックスがクリア(0)されます。 数値とスライダコントロール
スライダコントロールでは、以下のようにフィールドコントロールの命令文を入力します。
構文 |
変数 |
内容 |
数値/フィールドID:動作 |
|
数値 |
このフィールドに設定する数値です(16進法の数値を、X<数値>の形で設定できます)。 |
|
フィールドID |
ユーザがこの番号を選択したときに制御されるフィールドのIDです。 |
|
動作 |
ユーザがこの番号を選択したときに制御されるフィールドで実行される動作です。 |
例
5/1002:S;10/1002:H
• 5/1002:Sにより、制御するフィールドの値が5になると、ID1002のフィールドが表示(S)されます。
• 10/1002:Hにより、制御するフィールドの値が10になると、ID1002のフィールドが非表示(H)になります。 ラジオグループ
ラジオグループでは、以下のようにフィールドコントロールの命令文を入力します。
構文 |
変数 |
内容 |
ボタン値/フィールドID:動作 |
|
ボタン値 |
このラジオグループのラジオボタンに割り当てた数値です。 |
|
フィールドID |
ユーザがこのボタンを選択したときに制御されるフィールドのIDです。 |
|
動作 |
ユーザがこのボタンを選択したときに制御されるフィールドで実行される動作です。 |
例
0/1003:1;1/1003:0
• 0/1003:1により、ラジオボタン0が選択されると、ID1003のチェックボックスも選択(1)されます。
• 1/1003:0により、ラジオボタン1が選択されると、ID1003のチェックボックスはクリア(0)されます。
次の例は、あるラジオグループに他のラジオグループを制御させる方法を示したものです。
0/1021:2;1/1021:1
例
• 0/1021:2により、ラジオボタン0が選択されると、ID1021のラジオグループのラジオボタン2も選択されます。
• 1/1021:1により、ラジオボタン1が選択されると、ID1021のラジオグループのラジオボタン1も選択されます。 選択リスト(入力可)
選択リスト(入力不可)では、以下のようにフィールドコントロールの命令文を入力します。
構文 |
変数 |
内容 |
リスト値/フィールドID:動作 |
|
リスト値 |
このリストの選択項目に割り当てられた数値です。 |
|
フィールドID |
ユーザがこの項目を選択したときに制御されるフィールドのIDです。 |
|
動作 |
ユーザがこの項目を選択したときに制御されるフィールドで実行される動作です。 |
例
0/1024:36;1/1024:100
• 0/1024:36により、制御するリストの先頭項目が選択されると、ID1024の数値フィールドの値が36に設定されます。
• 1/1024:100により、制御するリストの2番目の項目が選択されると、ID1024の数値フィールドの値が100に設定されます。 1つのフィールドで複数の動作を実行
フィールドコントロールを使用して、両立可能な複数の動作を同じフィールドで実行できます(例えば、数値フィールドに特定の数値を設定すると編集不可になり、ユーザがその数値を変更できなくなるなど)。
2つの動作を実行する構文は、以下のようになります。
値/フィールドID:動作1:動作2
例
1/1003:10:D
制御するフィールドが1になる(例えばチェックボックスが選択される)と、ID1003の数値フィールドが10に設定され、編集不可になります。 複数のフィールドの制御
フィールドコントロールで、複数のフィールドの動作を制御できます。制御対象フィールドはすべて、同じ制御命令文の中に記述します。制御するフィールドで特定の値が選択されたときに、すべての制御対象フィールドで実行される動作はハイフンで区切ります。また、値はセミコロンで区切ります。
構文 |
変数 |
内容 |
値1/フィールドID 1:動作1-フィールドID 2:動作2;値2/フィールドID 3:動作3-フィールドID 4:動作4 |
|
値1 |
チェックボックスの状態、数値フィールドで設定した数値、ラジオボタンの選択値、または選択リスト(入力不可)の選択値です。 |
|
フィールドID 1 |
ユーザが値1を選択したときに制御される最初のフィールドのIDです。 |
|
動作1 |
ユーザが値1を選択したときにフィールドID 1で実行される動作です。 |
|
フィールドID 2 |
ユーザが値1を選択したときに制御される次のフィールドのIDです。 |
|
動作2 |
ユーザが値1を選択したときにフィールドID 2で実行される動作です。 |
|
値2 |
他のチェックボックスの状態、数値、ラジオボタンの選択値、または選択リスト(入力不可)の選択値です。 |
|
フィールドID 3 |
ユーザが値2を選択したときに制御される最初のフィールドのIDです。 |
|
動作3 |
ユーザが値2を選択したときにフィールドID 3で実行される動作です。 |
|
フィールドID 4 |
ユーザが値2を選択したときに制御される次のフィールドのIDです。 |
|
動作4 |
ユーザが値2を選択したときにフィールドID 4で実行される動作です。 |
例
0/1003:1-1021:2;1/1003:0-1021:1
• 0/1003:1-1021:2により、制御するチェックボックスがクリアされると、ID1003のチェックボックスが選択(1)され、ID1021のラジオグループのラジオボタン1が選択されます。
• 1/1003:0-1021:1により、制御するチェックボックスが選択されると、ID1003のチェックボックスがクリア(0)され、ID1021のラジオグループのラジオボタン1が選択されます。 一定の範囲の値による制御
ある範囲(1~10など)に含まれるどの値が選択されても、制御されるフィールドで同じ動作が起こるようにしたい場合は、以下の構文を使用してください。
値-値/フィールドID:動作
例
1-10/2010:H
ユーザが1~10のいずれかの値を設定すると、ID2010のフィールドが非表示(H)になります。
注意
現時点では、値の範囲に0を含めることはできません。0を設定するには、独自のフィールドコントロール命令文を作成する必要があります。
|