フォームの利用
フォームのカスタマイズについて
FirstClassには、すべてのユーザが利用できる標準フォームのセットが用意されていますFirstClassデザイナーに付属するExample.fc設定ファイルには、デフォルトのフォームのコピーが保存されています。これらのコピーを元にしてカスタマイズを実行できます。
各フォームには固有のリソースIDが割り当てられています。FirstClassはこのIDを使用して、例えばあるメッセージを受信したユーザが、そのメッセージの作成時に使用されたフォームと同じフォームでメッセージを表示できるようにします。FirstClassデザイナーでExample.fcを開くと、すべての標準フォームのリソースIDを確認できます。また、フォームを開いているときにそのフォームのヘルプを表示することによって、そのフォームのIDを確認することもできます。
カスタマイズしたフォームをFirstClass Webサービスで利用する場合は、そのフォーム用のHTMLテンプレートを作成する必要があります。
フォームの編集
フォームを編集するには、以下の操作を行います。
1 編集するフォームを含む設定ファイルをFirstClassデザイナーで開きます。
2 リソース内のフォームをダブルクリックして開きます。
3 必要に応じてフォームを編集します。
分割バーの移動
メッセージやドキュメントは、分割バーによって宛先領域と本文領域に分けられています。分割バーは、FirstClassクライアントと同じように、上下にドラッグして移動できます。
また、宛先領域しかないフォーム(ユーザに本文を入力させたくない場合)や本文領域しかないフォーム(フィールドを配置する必要のある情報がないか、デフォルトで宛先領域を非表示にしたい場合)も作成できます。
目的 |
操作 |
宛先領域だけを表示する |
[フォーム]>[分割バー]を選択して分割バーを消してください。 再度[フォーム]>[分割バー]を選択すると、分割バーを再表示できます。 |
本文領域だけを表示する |
分割バーを完全に上までドラッグしてください。 |
[ログイン]フォームと[ログオフ]フォームのカスタマイズ
FirstClassの[ログイン]フォームと[ログオフ]フォームをカスタマイズすることができます。他の標準フォームと同じように、この2つのフォームもExample.fc設定ファイルにコピーが保存されており、そのコピーをカスタマイズできます。カスタマイズしたフォームのリソースIDは、元のフォームと同じIDにしてください。
注意
これらのフォームのアイコンと名前は変更できません。変更してもクライアントでは表示されません。
既存のフォームをコピーして新しいフォームを作成
新しいフォームを作成する最も簡単な方法は、必要なフィールドがある既存のフォームをコピーすることです。他のリソースをコピーするのと同じ手順で、設定ファイルにある既存のフォームを他の設定ファイルにコピーできます。
最初から新しいフォームを作成
フォームを新規作成するには、以下の操作を行います。
1 FirstClassデザイナーで、フォームを追加する設定ファイルを開きます。
2 [フォーム]>[新規フォーム]を選択し、フォームを追加する種類名を選択します。
フォームの種類については、「フォーム属性」の[種類]フィールドの情報を参照してください。
4 フォームを閉じて保存します。
5 フォームの属性を設定します。
フォームの属性では、フォームの名前とリソースIDを設定してください。
フォームへの背景色の追加
ヒント
フォームに背景色または背景画像を追加する場合は、フォームの編集後にプレビューを表示し、フィールドが見づらくなっていないか確認してください。
フォームは、単色にすることも、グラデーションにしてフォームの上部から下部に向かって徐々に色が変わるようにすることもできます。
背景色を追加するには、以下の操作を行います。
1 [フォームの属性]フォームの[サイズ/色]タブに移動します。
フィールドが選択されていないことを確認します。
2 このタブの[背景]セクションの[色]を更新します。
単色にするかグラデーションにするかを選択します。次に、背景色を選択します。グラデーションを選択すると、フォームの下部に表示される2番目の色も選択するよう指示されます。
フォームへの背景画像の追加
フォームの背景に画像を追加できます。この画像は左上隅に1つだけ表示するか、並べて表示することができます。
フォームの背景に設定されるのは、選択した画像リソースへのポインタです。実際のリソースが追加されるではなくポインタが設定されるため、ユーザがフォームを表示するときにそのリソースが利用できる状態になっている必要があります。したがって、カスタマイズした画像を追加する場合は、そのリソースを設定ファイルに追加しておくか、サーバに保存しておく必要があります。
背景画像を追加するには、以下の操作を行います。
1 [フォームの属性]フォームの[サイズ/色]タブに移動します。
フィールドが選択されていないことを確認します。
2 このタブの[背景]セクションの[画像]を更新します。
画像の内容を確認するには、[画像]を選択します。画像を並べて表示するには、[画像を並べて表示]を選択します。次に、画像のリソースIDと種類を指定します(同じリソースIDで複数の種類のリソースが存在する可能性があるため、必ず正しいリソースを選択してください)。
フォームのテスト
フォームがユーザにどのように表示されるかを確認するには、[フォーム]>[プレビュー]を選択します。フォームの編集時に表示されるフィールド境界線がない状態でフォームが表示されます。フォームのプレビュー中に、データをフィールドに入力したり、ボタンをクリックしたり、選択リストを表示したりできます。ただし、フォームを閉じることはできません。編集画面に戻るには、[フォーム]>[プレビュー]をもう一度選択してください。
そのフォームの編集権限を持たないユーザにフォームがどのように表示されるかを確認するには、[フォーム]>[プロテクトモード]を選択します。編集画面に戻るには、[フォーム]>[プロテクトモード]をもう一度選択してください。
編集中のフォームの保存
編集中のフォームの作業内容が失われないようにするため、ひんぱんに保存してください。フォームは、以下のような方法で保存できます。
目的 |
操作 |
編集中のフォームを保存し、編集を続ける |
[ファイル]>[保存]を選択してください。 |
開いているすべてのフォームを保存し、編集を続ける |
[ファイル]>[すべて保存]を選択してください。 |
編集中のフォームを保存し、編集を終了する |
フォームを閉じて、[保存]をクリックしてください。 |
フォームのウィンドウを閉じたとき自動保存されるようにする |
[編集]>[基本設定]で[閉じるときに保存する]を有効にしてください。 ただし、これを有効にすると、特定のフォームの変更を破棄するオプションが無効になりますのでご注意ください。 |
フォーム属性の設定
新しく作成したフォームを閉じると、[プロパティ](Windows)または[情報を見る](Mac)フォームが表示されます。作成したフォームの属性をここで設定してください。
注意
既存のフォームでこのフォームを開くには、リソース一覧でリソースを選択し、[ファイル]>[プロパティ](Windows)または[情報を見る](Mac)を選択してください。

Type |
以下から1つを選択してください。 |
|
ユーザフォーム |
FirstClassクライアントの[メッセージ]>[特別な新規メッセージ]内か、[新規作成]>[特別な新規ドキュメント]に表示されます。 |
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フォームテンプレート |
他のすべてのフォームです。FirstClassクライアントのメニューには表示されません。主にデータベース機能拡張用のフォームを追加するために使用されます。 |
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フォームステーショナリ |
ステーショナリ用またはデータベース拡張機能用のメインフォームです。FirstClassクライアントのメニューには表示されません。 |
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ツールバー |
FirstClassクライアントの[ツールバーのカスタマイズ]フォームの種類として使用されるフォームです。 |
名前 |
設定ファイルのリソース一覧に表示される名前です。 |
タイトルバー |
このフォームのタイトルバーに表示される名前です。 |
種類 |
フォームが属するカテゴリです。カテゴリごとに、割り当て可能なリソースIDの範囲が異なります。以下のカテゴリが利用可能です。 |
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ローカルフォーム |
[メッセージ]>[特別な新規メッセージ]メニューに表示される汎用のフォームです。有効なリソースIDは、1000~1999です。 |
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ドキュメントフォーム |
メッセージとして送信できないフォームです。有効なリソースIDは、2000~2999です。 このIDを持つフォームは、[新規作成]>[特別な新規ドキュメント]メニューに表示されます。 |
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複製用フォーム |
[メッセージ]>[特別な新規メッセージ]メニューに表示される汎用のフォームです。複製用フォームとローカルフォームは区別なく使用できます。有効なリソースIDは、6000~6999です。 |
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データベースクエリ |
データベース機能拡張やFirstClassアプリケーションサービスのアプリケーションで、クエリの入力に使用されるフォームです。有効なリソースIDは、8000~9999です。 |
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データベースヒットリスト |
データベースへのクエリの実行結果を返すためのフォームです。有効なリソースIDは、10000~10999です。 |
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システム用 |
FirstClassで利用するために予約されたフォームです。この種類のフォームは作成しないでください。 |
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ツールバー |
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ID |
リソースIDの番号です。固有のリソースIDを自動的に割り当てるには、[固有ID]ボタンをクリックしてください。独自のリソースIDを割り当てる場合は、[種類]で選択したカテゴリで有効なリソースIDにしてください。 このフォームを標準フォームと置き換える場合は、その標準フォームのリソースIDを入力してください。 |
アイコン |
このフォームを表すアイコンです。アイコンを変更するには、アイコンをクリックして、ポップアップリストから新しいアイコンを選択してください。アイコンを削除するには、[Delete]キーを押してください。 |
スタイル |
フォームの表示方法です。 |
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標準 |
標準的なウィンドウで表示されます。 |
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サイズ固定 |
ユーザがサイズを変更できないウィンドウで表示されます。 |
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フローティング |
MDIモード(メインのウィンドウの中に複数のウィンドウを開いて表示するモード)でFirstClassを利用している場合の表示方法です。フォームがメインのウィンドウとは別のウィンドウに表示されます。 |
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スプラッシュ |
スプラッシュスクリーンのように表示されます。 |
メニューバー |
FirstClassクライアントのメニューバーにフォームを表示する(含む)かしない(含まない)かを設定します。 |
文字セット |
フォーム上のテキストに適用される文字セットです。設定ファイルが使用されているサーバと同じ文字セットにする必要があります。 |
フォームが開かれた時のフィールドコントロールを無効にする |
このフォームが最初に開かれたときに、このフォーム上のフィールドに設定したフィールドコントロールが実行されないようにします。フィールドコントロールは、ユーザがこのフォーム上で値を変更した場合にだけ実行されます。 |
フォームの位置 |
フォームの上側、下側、左側、右側の位置、およびフォームの高さと幅をピクセル単位で設定します。 |
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