HeaderMatchドキュメントによるインターネットサービスのカスタマイズ
HeaderMatchドキュメントについて
［Internet Services］フォルダ内のHeaderMatchドキュメントを使用すると、HTTPプロトコルの一部をインターネットサービスで処理したり、セキュリティや相互運用性を確保したりするための設定を実行できます。
 警告HeaderMatchドキュメントはカスタマイズ可能ですが、カスタマーサポートまたはサービス担当部門から指示されない限り、製品に含まれているデフォルトのHeaderMatchドキュメントを使用することをお勧めします。HeaderMatchドキュメントに変更を加えると、システムのセキュリティやシステムへの接続に深刻な影響が及ぶ可能性があります。
HeaderMatchドキュメントのカスタマイズが必要になった場合は、以下で説明するように、user.HeaderMatchドキュメントを使用することをお勧めします。
 注意通常は、FirstClassサイトのデフォルト設定を使用していれば、HeaderMatchドキュメントの編集が必要になることはありません。
利用できるHeaderMatchドキュメントの数は、1つのサイトまたはサイト上の1つクラスタにつき1つだけです。
HeaderMatchドキュメントには、HeaderMatchコマンドについての説明が記載されてます。
HeaderMatchによるカスタマイズ設定の保存
アップグレードを実行すると、HeaderMatchドキュメントが置き換えられることがあります。このドキュメントをカスタマイズしていた場合は、［Internet Services Archive］フォルダにあるバックアップのHeaderMatchドキュメントを利用して、カスタマイズ設定を再適用することが必要になります。
このような状況を回避するため、［Internet Services］フォルダ内にuser.HeaderMatchドキュメントを作成することをお勧めします。このドキュメントを使用してカスタマイズを行ってください。user.HeaderMatchドキュメントはアップグレードを実行しても置き換えられることはなく、インターネットサービスは、このドキュメントをHeaderMatchドキュメントとともに使用します。
user.HeaderMatchドキュメントで使用するルールと構文はHeaderMatchドキュメントと同じですが、「PRE:」セクションと「POST:」セクションが追加されます。
user.HeaderMatchを使用すると、以下の設定を実行できます。
• 特定のOS、特定の種類もしくはバージョンのブラウザ、または特定の言語を使用しているユーザを専用のWebサイトまたはサイトのテンプレートに誘導する
• HTTPエラーメッセージを調整する
• MIMEコンテンツを調整して、MIMEタイプファイルの設定を無効にする
• インターネットサービスのスクリプト変数を設定する
• HeaderMatch SET変数とVAR変数を追加する
• ［Standard］テンプレートセットのドロップダウンメニューで利用できるフォームの選択肢をカスタマイズする
• インターネットサービスで有効にする認証方法を制限する
CalDAVとCardDAVの有効化
CalDAVを使用すると、ユーザがモバイルデバイスのネイティブのカレンダーアプリやリマインダ（ToDo）アプリを使用してFirstClassのカレンダー情報にアクセスできるようになります。
CardDAVを使用すると、ユーザがモバイルデバイスのネイティブのコンタクトアプリを使用してFirstClassのコンタクト情報にアクセスできるようになります。
また、Macのデスクトップアプリケーション（連絡先、カレンダー、リマインダ）もサポートされています。
 制限事項モバイルデバイスやデスクトップのネイティブアプリから、FirstClassのカレンダーやコンタクトデータベースを新しく作成することはできません。
この機能は、iOSで利用するのが最適です。Androidデバイスは、CalDAVやCardDAVに対応したネイティブアプリが付属していませんが、サードパーティ製のアプリケーションを購入できます。Windows Phoneのアプリケーションを使用するには、Googleアカウントに接続し、FirstClassのユーザIDとパスワードを使って（ユーザIDにスペースを含めることはできません）、該当のフィールドをFirstClassインターネットサービスに対応付ける必要があります。BlackBerryはサポートされていません。
デフォルトでは、CalDAVとCardDAVは有効にされていません。有効にするには、user.HeaderMatchドキュメントに以下の内容を記述してください。
PRE:
*:SET enablewebdavfeatures = WebDAV_Basic, WebDAV_Locking, WebDAV_CalDAV, WebDAV_CardDAV
これらのオプションをすべて含めると、WebDAVの編集とファイルのロックも有効になります。
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