FirstClassの外観のカスタマイズ
列のカスタマイズ設定
すべてのコンテナで、下図の列がデフォルトで利用できるようになっています。
標準の列やカスタマイズした列を追加することで、ユーザはコンテナのレイアウトをカスタマイズできます。列には、デフォルトの列以外に標準の列があるほか、カスタマイズした列を作成することもできます。
カスタマイズした列が追加可能な標準的な列と異なる点は、列の表示方法を指定して設定できることです。例えば、列の名前、その列に表示する内容、配置方法、高さなどをカスタマイズできます。アイコンとテキストを指定してアイコン表示のときに表示させることも可能です。これは、アプリケーションやデータベースを作成するときに役立ちます。
注意
カレンダーとコンタクトデータベースでは、カスタマイズした列を追加できません。
標準の列やカスタマイズした列を追加または削除するには、開いているウィンドウのコンテキストメニューで[フィールドの選択]を選択するのが最も簡単な方法です。コンテナに追加またはコンテナから削除するフィールドと、そのフィールドの表示順を選択します。
列のカスタマイズは、各コンテナのコンテナ用テンプレートに対して設定できます(所属する全コンテナに対してこの列のカスタマイズ設定が適用されます)。
列のカスタマイズは、[ユーザ設定フィールド]フォームを使用し、ルールの作成と同じ手順で行います。[ユーザ設定フィールド]フォームは、コンテナまたはコンテナ用テンプレートの[Rules & Resources]フォルダ内に作成されます。カスタマイズした列を追加して保存すると、FirstClassによってコンパイルされ、新しく作成した列が、[ユーザ設定フィールド]フォームに表示されている順序で親コンテナに追加されます。
[Rules & Resources]フォルダには、複数の[ユーザ設定フィールド]フォームを保存できます。この場合、[Rules & Resources]フォルダに表示されている[ユーザ設定フィールド]フォームの順序で、列が追加されます。先頭の[ユーザ設定フィールド]フォームが、このコンテナの標準の列に対して適用されるカスタムルールを定義します。
[ユーザ設定フィールド]フォームは、すべてのFirstClassドキュメントと同じように、メッセージに添付して他のユーザに送信し、そのユーザに自分のコンテナで使用してもらうことができます。 列のカスタマイズ設定
1 会議室またはコンテナ用テンプレートを開きます。
2 会議室の場合は[ツール]>[ルール]を選択し、コンテナ用テンプレートの場合は[リソース]をクリックします。
3 [Rules & Resources]フォルダのツールバーにある[列のカスタマイズ]アイコンをクリックします。
4 [ユーザ設定フィールド]フォームに必要事項を入力します。
カスタムリソースの利用 リソースの保存場所とサーバリソースの使用について
FirstClassは、クライアントソフトウェアとインターネットサービスで使用する標準の画像、アイコン、フォーム、言語リソース、ヘルプファイルなどのリソースを、 管理者デスクトップの[FC Resource Registry]会議室に保存しています。
注意
ここでは、英語版のFirstClassシステムのデフォルト設定について説明します。英語以外の言語で運営するサイトには、その言語の該当する名前が付けられます。
FirstClassサーバは以下のリソースを使用しています。
会議室の[Rules & Resources]フォルダ |
ご利用のシステムにあるすべてのコンテナ用テンプレート、会議室、およびメールボックスに、[Rules & Resources]フォルダがあります。リソースをコンテナに直接アップロードすると、ユーザがそのコンテナを開いたときに、そのリソースがコンテナに自動的に読み込まれます。 |
English Resources |
標準の登録フォームとライセンスフォームが保存されています。システムで利用する可能性があるすべてのカスタムリソース(画像、アイコン、フォーム、文字列など)を安全に保管し、システムのアップグレード作業によってリソースが上書きされるのを防止します。 |
Pictures.rez |
Webクライアントで使用する標準の画像が保存されています。他の場所に画像を保存することも可能ですが、インターネットサービスで利用する場合はPictures.rezファイルに保存することをお勧めします。 注意すべての画像に固有の名前とID番号を付ける必要があります。 |
Icons.rez |
FirstClassクライアントとWebクライアントで使用する標準のアイコンが保存されています。 複数のサイトを運営しているか複数言語でサイトを運営している環境で、サイトごとに異なるアイコンを使用したい場合は、Icon.rezファイルを作成し、各サイトのルート(例えば、[サイトの基本設定(.sitepref)]フォームと同じ階層)にあるフォルダに保存する必要があります。ただし、サイト専用のフォルダに保存する必要があるのは、カスタムアイコンだけです。インターネットサービスは、上述の場所でアイコンが見つからない場合、[FC Resource Registry]フォルダ内のアイコンを使用します。 |
MobileIcons.rez |
モバイルテンプレート専用のアイコンが保存されています。このファイルは、[FC Resource Registry]フォルダ内だけにあります。標準アイコンと異なるアイコンを設定する場合は、HeaderMatchドキュメントのSET iconsオプションまたはSET picturesオプションを使用します。 *:IF User-Agent == "UPG1 UP/4\\.0 (compatible; Blazer 1\\.0)" SET .templates = .mobiletemplates AND SET icons = mobileicons.rez *:IF User-Agent == "Mozilla/2\\.0 (compatible; MSIE 3\\.02; Windows CE; 240x320)" SET .templates = .mobiletemplates AND SET icons = mobileicons.rez 携帯用テンプレートを別のサイトで使用したい場合は、MobileIcons.rezファイルをそのサイトのフォルダに保存して、ファイル名をIcons.rezに変更し、HeaderMatchドキュメントで以下の行を削除します。 *:IF VAR INTERFACE == 4 SET icons = MobileIcons |
Lang.rezファイル |
Lang rezファイルには、特定の言語で利用する標準のリソース(フォームと文字列)が保存されています。インターネットサービスは、各言語のサーバごとに別々にLang rezファイルを処理するため、1つのサイトに複数のLang rezファイルを設定できます。ご利用のサイトを複数の言語に対応させる場合は、各言語のLang rezファイル(ja.rez、fr.rez、es.rezなど)を[FC Resource Registry]フォルダ内に置きます。複数のサイトで複数の言語に対応させる場合は、各言語のlang.rezファイルを対応するサイトのフォルダに置きます。 |
カスタムリソースをサーバに保存する方法
カスタムリソースをシステム全体で利用する場合は、そのリソースをEnglish Resources(または利用する言語用のファイル)に保存することをお勧めします。このファイルにリソースを保存すれば、アップグレード処理によって上書きされることがないためです。
特定のサイトだけで使用するカスタムリソースは、サイト単位で保存する必要があります。カスタム画像を使用する場合、そのサイトのテンプレートと同じ場所にある、サイト用の[Images]フォルダ内に画像を保存します。 インターネットサービスは、そのサイト用の[Images]フォルダ内に画像を見つけられない場合、[FC Resource Registry]フォルダ内の画像を使用します。
カスタムアイコンを使用する場合はIcons.rezファイルを、カスタム文字列とフォームを使用する場合はlang.rezファイルを作成して、サイトのテンプレートと同じ階層にあるサイトのフォルダに保存します。リソースファイル作成する方法については、「カスタマイズツール」の「FirstClass Designer」のヘルプを参照してください。
カスタムリソースを特定の会議室やコンテナ用テンプレートに対して適用するには、その会議室やコンテナ用テンプレートの[Rules & Resources]フォルダにリソースをアップロードしてください。アップロードしたリソースは、会議室が開かれたときに自動でダウンロードされます。
カスタムリソースをユーザに対して適用するには、そのユーザのメールボックスの[Rules & Resources]フォルダにリソースをアップロードしてください。アップロードしたリソースは、メールボックスが開かれたときに自動でダウンロードされます。 サーバリソースをユーザに適用する方法
コンテナの[Rules & Resources]フォルダに保存されたリソースは、ユーザがそのコンテナを開いたときに適用されます。
[FC Resource Registry]内に保存されたリソースはユーザには適用されません(例えば、選択肢がメニューに表示されません)。適用させるには、以下の操作を行ってください。
• リソースを含む設定ファイルを使用してログインします。
• そのリソースを使用しているオブジェクトを操作します。
• [画像]フィールドなど適切なフィールドにリソース名を入力します。
[FC Resource Registry]に保存されているリソースを使用したオブジェクトをユーザが操作すると、そのリソースがすぐにユーザの設定ファイルに追加されます。その結果、そのリソースが利用できるようになり、ユーザの選択肢にも表示されます。
FirstClassを利用してユーザの設定ファイルにリソースを追加するには、これらのリソースを使用するオブジェクトをユーザが利用できるようにする必要があります。例えば、以下のような方法が可能です。
• 特定のフォームを使用したメッセージを、すべてのユーザまたはある会議室に送信する。
ユーザがこのメッセージを開くと、そのフォームがユーザの設定ファイルにダウンロードされます。
• 特定のアイコンを使用したサブフォルダを含むフォルダを会議室に追加する。
ユーザがそのフォルダを開くと、サブフォルダに使われているアイコンがユーザの設定ファイルにダウンロードされます。
ユーザがリソースを利用できない場合
あるバージョンのフォームを使用したメッセージをユーザに送信しても、そのユーザの設定ファイルに古いバージョンのフォームしかなければ、表示されるフォームの内容が一致しない可能性があります。これは、ユーザのクライアントにあるローカル設定ファイルに保存されたフォームが表示されるためです。
ユーザがFirstClassに新しいフォームを適用するには、キャッシュのクリアを行います。この操作を行うと、ユーザの設定ファイルからフォームなどの古いリソースが削除され、必要に応じて新しいリソースがダウンロードされます。
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