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FirstClassの基本




FirstClassネットワークストア
FirstClassネットワークストアには、ご利用のシステム上で作成したメッセージ、ユーザ、会議室、グループ、ファイル、設定ファイル、ディレクトリなど、FirstClassのあらゆるデータが格納されています。このようなデータの内容は組織によって異なるため、すべてのネットワークストアはその組織に固有のものとなります。
FirstClassネットワークストア(FCNS)のフォルダ
FirstClassネットワークストアは、[FCNS]フォルダ(Windows)、または[fcns]フォルダ(MacまたはLinux)に保存されています。このフォルダ内のファイルとフォルダの多くは、FirstClassサーバでのみ使用されます。
ネットワークストアの場所:
Windows:FirstClassサーバのインストールドライブ:\FCServer\FCNS
Macの場合:/Library/FirstClass Server/Volumes/Master/fcns
Linux:/var/opt/fcsd/volumes/master/fcns
81203_40013_5.png        警告
ネットワークストアフォルダの整合性を保つことはきわめて重要です。以下の操作は行わないでください。
? 名前を変更すること。
? 他のボリュームに移動すること。
? ネットワークストアフォルダを、そのフォルダがあるボリュームのルートから移動すること。
? ネットワークストアフォルダ内にあるフォルダに、ファイルやフォルダを追加すること。
? ログファイル、統計ファイル、Netinfoファイル、データベース拡張ファイル、接続用スクリプト以外のファイルを変更、削除、または移動すること。
? 複数のネットワークストアフォルダを1つのフォルダに統合すること。
ネットワークストアに不正な変更を加えると、サーバが起動しなくなるか、データファイルが損傷を受ける可能性があります。サーバを起動するには、変更を元に戻してください。
ネットワークスストアのファイルを追加、変更、または削除すると、ネットワークストアが損傷を受ける可能性があります。そのような場合は、サーバを再構築するか再インストールしてください。
[Logifles]フォルダ
[LOGFILES]フォルダ(Windows)または[logfiles]フォルダ(MacまたはLinux)には、サーバのログファイルが保存されます。
[Stats.dir]フォルダ
[STATS.DIR]フォルダ(Windows)または[stats.Dir]フォルダ(MacまたはLinux)には、統計値ファイルが保存されます。
[Server]フォルダ
[Server]フォルダには、サーバ用のサポートファイルに加え、以下のファイルとフォルダが保存されます。


[DBEXT]フォルダ(Windows)または[dbex]フォルダ(Mac)
サーバにインストールされたデータベース拡張用のファイル(DLLファイル)が保存されます。サーバを初めてインストールした場合、このフォルダは空になっています。
[Scripts]フォルダ
接続用スクリプトファイルが保存されます。
Netinfoファイル
TCP/IPの接続設定に利用できます。

[Index]フォルダ
[Index]フォルダには、インデックスの状態を記録したファイルが毎日作成されます。



管理者のデスクトップ
管理者のデスクトップには、すべてのユーザと同じ標準のオブジェクトと、システム管理に関連したオブジェクトのセットが表示されています。管理者デスクトップ上のオブジェクトは、削除したり名前を変更したりしないでください。削除や名前の変更を行うと、必要な管理作業が実行できなくなる場合があります。これらのオブジェクトは、誤って削除されることのないようにするため、デフォルトで「保護」設定が有効になっています。
81203_40013_5.png        警告
管理者デスクトップからユーザ用の標準アイコンを削除すると、そのオブジェクトとオブジェクトの中身がすべて削除されてしまい、復元できなくなる場合があります。誤ってオブジェクトを削除してしまった場合は、監査が実行される前に[表示]>[削除したアイテムを表示]を選択してそのオブジェクトを再表示し、[削除の取り消し]を行ってください。
デスクトップのオブジェクト


メールボックス
管理者のメールボックスには、システムメッセージが自動的に送信されます。定期的に管理者アカウントにログインしてメールをチェックすることをお勧めします。
管理者ヘルプ
すべてのオンラインヘルプファイルを見ることができます。管理者用のヘルプを表示できるのは、管理者デスクトップを利用できる管理者か、[Sub Admin]または[Webmasters]グループに所属するユーザだけです。
ヘルプ
エンドユーザ用のオンラインヘルプファイルを見ることができます。ユーザのデスクトップには、このヘルプフォルダが表示されます。
FirstClassの利用をバージョン12.0から開始した組織の場合、ユーザのデスクトップにヘルプフォルダは表示されません。ヘルプにアクセスするには[ヘルプ]メニューを利用します。このヘルプフォルダは、12.0より前のバージョンからFirstClassの利用を開始した組織をサポートするために、管理者デスクトップに置かれています。
General Conferences
ユーザが効率よく共同作業を行える会議室を追加するフォルダです。このフォルダに追加した会議室がユーザに表示されるのは、管理者がユーザを会議室の参加者として登録するか、ユーザの所属するユーザグループのモデルデスクトップに会議室のエイリアスを追加するか、ユーザが表示できるコンテナ内に会議室のエイリアスを置いた場合だけです。
Groups
サーバで設定されたすべてのユーザグループとコンテナテンプレートが保存されています。
FC Update Service(以前のFC Control)
新しいサーバ実行ファイルやライセンスファイルなど、製品のアップデートがFirstClassから自動的に送信されます。
Object Templates
以前のFirstClassアプリケーションに必要なすべてのテンプレートが保存されています。
FirstClass Applications
インストールしたFirstClassアプリケーションの登録に必要な[アプリケーション設定]フォームが保存されています。
Core Services
サーバの管理に使用する主なフォームが保存されています([サーバモニタ][サーバ管理][セッションモニタ][タスクモニタ][システムイベントカレンダー][サーバツール])。
FC Resource Registry
フォーム、アイコン、サウンドなど、すべてのユーザが利用できるリソースが保存されています。
Reports

[Statistics]フォルダ、[Log Files]フォルダ、[サーバ管理]フォームが保存されています。
Mail Lists
サーバ上に登録したすべての公開メールリストが保存されています。
Internet Services
インターネット接続やサービスの設定を行うフォルダです。
Clustered Services
複数のインターネットサービスクラスタと音声サービスクラスタ(該当する場合)の設定を行うフォルダです。
Gateways & Services
サーバで設定されたゲートウェイとFirstClassサービスが保存されているフォルダです。
Multi-Site Setup
複数のサーバで構成されるネットワークを、ディレクトリ同期機能を使用して設定するときに使用するフォームが保存されています。また、クラスタサーバを作成するときに使用するスクリプトも保存されています。
Hard Disk
ネットワークストアが保存されたハードディスクにある他のファイルにアクセスできる外部フォルダです。
Volumes
サーバコンピュータ上にマウントされているすべてのボリュームの一覧が表示されます。
MultiVol Conferences
サーバコンピュータ上にマウントされ、会議室が作成されているすべてのセカンダリボリュームの一覧が表示されるフォルダです。
Voice Services
2102006_35208_0.pngFirstClass音声サービスを利用している場合に表示されます。
音声サービスの接続やサービスの設定を行うフォルダです。
Directory Services
2102006_35208_0.pngFirstClassディレクトリサービスを利用している場合に表示されます。
FirstClassディレクトリサービス(FCDS)の接続やサービスアプリケーションに関する設定を行うフォルダです。
External Applications
2102006_35208_0.pngFirstClass Webサービスを利用している場合に表示されます。
FirstClassの外部で動作するHTMLアプリケーションを作成できるフォルダです。ユーザーは、Webサービスクライアントの[アプリ]ペインからこのアプリケーションにアクセスできます。



[管理]メニュー
管理者のアカウントには、日常的な管理作業に必要な多くの動作をすばやく実行できる特別なメニューが用意されています。[管理]メニューから開始できる作業は以下の通りです。


ディレクトリ一覧
管理者向けのディレクトリを表示します。
システムプロファイル
[システムプロファイル]フォームを開きます。このフォームでシステムのデフォルト設定を行います。
ユーザの追加
ユーザをFirstClassシステムにすばやく追加できます。
追加
ゲートウェイ、ユーザグループ、コンテナテンプレート(会議室グループ)、カレンダーグループ、公開メールリスト、ルート、またはリモート名をFirstClassシステムにすばやく追加できます。
新規ステーショナリ
標準のステーショナリフォームを作成します。
エイリアスをユーザに与える
選択したオブジェクトへのリンクをユーザのデスクトップに作成します。このリンクがユーザのデスクトップに表示される位置は、管理者デスクトップ上に表示されている位置と同じになります。
同報メッセージ
現在ログインしているすべてのユーザにメッセージを一斉送信します。バックアップの作成を行うためにユーザにログオフを依頼するような場合に便利です。
サーバ管理
次のセクションで説明します。
セッションモニタ
セッションモニタを表示します。管理者は、現在ログインしているすべてのユーザ、各ユーザが最後に行った操作、および各ユーザが現在開いているすべてのオブジェクトを確認できます。

[コントロール]メニュー
[管理]メニューにある[サーバ管理]では、サーバおよびインターネットサービスの日常的な管理作業のいくつかを選択できます。


監査
システム全体の監査をすぐに開始します。
高速シャットダウン
すべてのユーザをすぐにログオフして、サーバをシャットダウンします。ログイン中のユーザは強制的に切断されますが、これが一番確実なシャットダウン方法です。
標準シャットダウン
ユーザに警告メッセージを表示し、ユーザがログオフするのを待ってからサーバをシャットダウンします。
再起動
Windowsを再起動します。Macでは利用できません。
すべてのユーザのログオフ
サーバをシャットダウンせずに、すべてのユーザを切断します。[ツール]>[在席確認]を選択すると、現在ログインしているユーザを確認できます。このコマンドでは、管理者と副管理者はログオフされません。副管理者をログオフする場合は、その副管理者を選択してログオフしてください。
選択したユーザのログオフ
サーバをシャットダウンせずに、選択したユーザを切断します。このコマンドを実行する前に、[ツール]>[在席確認]、または[管理]>[セッションモニタ]を選んで、ユーザを選択する必要があります。このコマンドでは、選択したユーザがすぐにログオフされます。この方法で、自分と副管理者をログオフさせることも可能です。
ミラーリングの一時停止
すべてのミラーリングをすぐに一時停止します。
ミラーリングの再開
一時停止中のミラーリングをすべて再開します。




管理者のメールのチェック
特定のイベントが起こると、FirstClassが管理者にメッセージを送信します。そのイベントは以下の通りです。
? 監査の終了
? ゲートウェイの問題
? 新規ユーザの自動登録
? ゲートウェイライセンスの競合
? エイリアスの重複
? ミラーリングの失敗
? FirstClassユニファイドコミュニケーションサービスのText-to-speechライセンスの制限超過に関するメッセージ
? FirstClass Webサービスの問題またはアラート。
管理者は、定期的に管理者アカウントにログインしてメールをチェックしてください。チェックする頻度は、システムの設定とディスク容量によって異なります。
管理者の[基本設定]を利用して、メールを管理者の個人アカウントにリダイレクトさせることもできます。



FirstClassディレクトリ
FirstClassディレクトリとは、FirstClassシステムで設定されている(ユーザ、会議室、公開メールリスト、グループ、カレンダー、リモート名など)すべてのグローバルオブジェクトの名前が登録されたデータベースです。FirstClassサーバは、ユーザが以下の操作を行ったときにFirstClassディレクトリを検索します。
? ログイン
? メールの宛先の指定
? メールの送信
ユーザは、メールの宛先に指定するユーザ名や会議室名を、([ツール]>[ディレクトリ]を選ぶと表示される)FirstClassディレクトリのエントリから検索できます。
ディレクトリの並び順は、言語に基づいて変更できます。また、[サーバツール]フォームを使用してディレクトリを再構築できます。
管理者は、一般ユーザより高機能なディレクトリ検索機能を利用できます。この機能を利用するには、[管理]>[ディレクトリの一覧]を選択します。管理者用ディレクトリでは、ディレクトリの一覧に表示するオブジェクトの種類を選択したり並び順を変えたりできます。また、管理者用ディレクトリで(ユーザや会議室などの)エントリを検索し、そのエントリのアカウントに対して日常的な管理作業を行うことができます。
ディレクトリのエントリの一覧表示
管理者用ディレクトリですべてのエントリを一覧表示するには、[検索]をクリックします。
また、検索条件を指定してから検索を実行できます。そのためには、以下の操作を行います。
? あるテキストを含むすべてのエントリが一覧表示されるようにするために、[検索]フィールドでそのテキストを指定する
? [検索対象]で検索する対象を選択する
[ユーザID]を選択した場合、[リモート名][ルート]はユーザIDがないため、検索結果に表示されません。[グループ]を選択した場合、[検索]フィールドにグループ名を正確に入力する必要があります。
? 一覧表示するオブジェクトの種類を[表示]で選択する
[その他]を選択すると、ユーザグループメールリストが含まれます。
複数の検索の実行
複数の検索条件で検索を行い、ピンを利用して検索結果を残しておくことができます。
複数の条件で検索を行うには、以下の操作を行います。
1 最初の検索を実行します。
2 保存したい各検索結果の左横にあるピンの列をクリックし、ピンの形のアイコンを表示させます。
3 次の検索を実行します。
ピンを付けた検索結果は残りますが、ピンを付けなかった検索結果は一覧から消去されます。
新しい検索結果が表示されたためにピンを付けた検索結果が見えなくなった場合は、フィールド名に表示されているピンをクリックすると、ピンを付けたすべての検索結果が一番上に移動します。
ピンを検索結果から消去するには、各検索結果の横にあるピンのアイコンをクリックします。
管理者用ディレクトリからの作業の実行
検索を実行したら、そのディレクトリ一覧画面からデータを直接操作できます。


目的の操作
クリックするボタン
ユーザアカウントを作成する。
新規ユーザ
選択したユーザまたはオブジェクトの情報フォームを開く。
編集
選択したユーザまたはオブジェクト単位の監査を実行する。
監査
選択したユーザのデスクトップを開く。
デスクトップ
選択したユーザまたはオブジェクトを削除する。
削除
選択したユーザまたは会議室が宛先に設定された新しいメッセージを開く。
メッセージ




ワークフロー用のアプリケーションルールの作成
管理者は、ユーザのために送信ルール、受信ルール、詳細ルールを作成できます。また、アプリケーションルールを作成して、フォームのワークフロー(アプリケーション)を作成できます。
アプリケーションルールは、FirstClassデザイナーで作成したカスタムフォーム、カスタムのコンテナとコンテナ用テンプレート、およびFirstClassスクリプトのコマンドと組み合わせて使用します。独自の列や表示のプロパティ、特定のユーザグループ、およびモデルデスクトップについてもアプリケーションで使用できます。
アプリケーションルールを作成して実行するには、あらかじめ以下の準備を行う必要があります。
? [グループ権限]フォームまたは[ユーザ情報]フォームで[アプリケーション開発]を有効にする
? 送信ルール、受信ルール、詳細ルールについて十分に理解する
? 実行したい動作が、送信ルール、受信ルール、または詳細ルールでは簡単に作成できないことを確認する
? このアプリケーションで実行したい操作を文書にまとめる
? 関連するすべての添付ファイル、フォーム、およびコンテナを、システム上の適切な場所で作成してテストする
アプリケーションルールを作成するには、[アプリケーションルール]フォームに必要事項を入力します。


ユーザのログインの無効化
ユーザのログインを一時的に無効にすることが必要になる場合があります。ログインを無効にする場合は、あらかじめ同報メッセージでユーザに警告し、ユーザが実行中の作業を保存できるようにすることをお勧めします。
全ユーザのログインの無効化
管理者と副管理者は引き続きログインできますが、他のユーザは、以下の手順を繰り返してすべてのログインを再び有効にするか、サーバを再起動するまで、ログインできなくなります。
1 [管理]>[システムプロファイル]を選択します。
2 [サーバ]タブで[すべてのログインを無効にする]を選択します。
ユーザグループのログインの無効化
このグループのユーザは、[グループ権限]フォームの[機能]タブにある[アクセス方法]で、少なくとも1つのオプションをチェックするまで、ログインできなくなります。
1 管理者デスクトップの[Groups]フォルダを開きます。
2 ログインを無効にするユーザグループを開きます。
3 [機能]タブの[アクセス方法]にあるチェックボックスをすべてクリアします。

 

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