PUT PERMISSIONS
機能
PUTコマンドでPERMISSIONキーワードを指定することにより、会議室、メールボックス、コンタクトデータベース、およびカレンダーの各権限フォーム上のフィールドを変更できます。権限フォームには2つの種類があります。1つ目は、管理者デスクトップの[Groups]フォルダ内にあるコンテナ用テンプレートとカレンダーグループで使用するフォームです。2つ目は、メールボックス、コンタクトデータベース、会議室、またはカレンダーで使用するフォームです。それぞれのフォームで構文が異なります。EXPORTコマンドですでにある会議室、コンタクトデータベース、カレンダーの権限を抽出できます。
[会議室の権限]フォームは、Example.fc内ではAclという名前で、フォームIDは103です。[カレンダーの権限]フォームのフォームIDは64、[コンテナ用テンプレートの権限]フォームのフォームIDは100、[カレンダーグループの権限]フォームのフォームIDは63、[コンタクトデータベースの権限]フォームのフォームIDは55です。
構文
コンテナ用テンプレートまたはカレンダーグループの権限フォームの[対象]、[アクセスレベル]、および[権限]の各フィールドを変更する場合
PUT PERMISSIONS MODEL groupname path 29 index name fieldvalue
注意
[対象]フィールドと[アクセスレベル]フィールドのフィールドIDはどちらも29です。したがって、この2つのパラメータは同時に設定されます。
コンテナ用テンプレートまたはカレンダーグループの権限フォームにある他のフィールドを変更する場合
PUT PERMISSIONS MODEL groupname path fieldlist
会議室またはカレンダーの権限フォームの[対象]、[アクセスレベル]、および[権限]の各フィールドを変更する場合
PUT PERMISSIONS path 29 index name fieldvalue
注意
[対象]フィールドと[アクセスレベル]フィールドのフィールドIDはどちらも29です。したがって、この2つのパラメータは同時に設定されます。
会議室やカレンダー権限フォーム上の他のフィールドを変更する場合
PUT PERMISSIONS path fieldlist パラメータ
path |
会議室またはカレンダーで、管理者デスクトップからの相対パスで指定します。パスの各要素はコロンで区切ってください。 PATHCHARコマンドを使用すると、デフォルトのパス文字を変更できます。 |
groupname |
コンテナ用テンプレートまたはカレンダーグループの名前です。 |
index |
リスト内でエントリを指定する位置です。0は一番上に表示されている名前、1は2番目に表示されている名前、というように続きます。 |
fieldlist |
フォームにある3つのフィールドの組み合わせを示す値です。 fieldID fieldtype fieldvalueの形で記述します。 |
fieldID |
フィールドIDです。 |
fieldtype |
フィールドの種類です。 |
|
0 |
文字列。テキストと選択リスト(入力可)として定義されているフィールドです。 |
|
6 |
チェックボックス。チェックボックスおよびラジオグループとして定義されているフィールドです。 |
|
7 |
ポップアップ。選択リスト(入力不可)として定義されているフィールドです。 |
|
14 |
数値。数値および日付と時間として定義されているフィールドです。 |
fieldvalue |
フィールドの値です。引用符で囲む必要がある場合があります。 チェックボックス、ポップアップ、および数値に対しては、フィールドの値を数値で示す必要があります。ポップアップの値は、FirstClassデザイナーで調べることができます。 |
例
[Employee Conferences]という名のコンテナ用テンプレートの権限を設定して、[Enployee]グループに「検索可」権限が与えられるようにするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS MODEL "employee conferences" "" 29 0 "Employee" 87552
注意
コンテナ用テンプレートを操作する際には、パスは常に空の引用符(””)とします。
[Employee Lounge]会議室の権限を設定し、[Employee]グループに「送信可」権限が与えられ、[All Users]グループは「すべて禁止」に設定されるようにするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS "General Conferences:employee lounge" 29 0 "employee" 122624 29 1 "all users" 0
ディレクトリに非公開の会議室を[Employee Conferences]および[Custom Columns]の各コンテナ用テンプレートに所属させるには、以下のように入力してください。
PUT PERMISSIONS "General Conferences:secret employee lounge" 19 0 "Employee Conferences" 19 1 "Custom Columns"
注意
ディレクトリに名前が表示される会議室をグループに登録する場合には、PGADDコマンドを参照してください。PGADDコマンドではパスの指定は必要なく、コンテナ名を指定するだけでかまいません。
ユーザ設定の権限を作成するには、ユーザ、グループまたはゲートウェイに与えるすべての権限の値を加算して、fieldvalueパラメータの値としてください。
例えば、「アイテムの送信」権限の値は2048で、「自分のアイテムの削除」権限の値は256です。この2つの権限を設定する場合、2つの値の合計値2304がfieldvalueの値となります。
[Employee Lounge]会議室の権限を設定し、すべてのユーザがメールの送信と自分のメールの削除をできるようにするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS "General Conferences:employee lounge" 29 0 "all users" 2304
[Employee Conferences]コンテナ用テンプレートの権限を設定し、すべての社員がメールの送信と自分のメールの削除をできるようにするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS MODEL "Employee Conferences" "" 29 0 "Employee UG" 2304
Susan Bram(ユーザID sbram)のメールボックスの権限を設定し、Paul Chuがメールの送信とメールの送信取り消しをできるようにするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS desktop sbram mailbox 29 0 "Paul Chu" 2304
Susan Bramがインターネットメールの受信をできないようにするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS desktop sbram mailbox 29 0 "internet" 0
[Customer List]コンタクトデータベースの権限を設定し、[Sales]グループのユーザに「作成可」権限を、[Employee]グループに「個別表示可」権限を与え、それ以外のユーザは「すべて禁止」に設定するには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS "General Conferences:Employee Lounge:Customer List" 29 0 "Sales" 131054 29 1 "Employees" 29 2 "All Users" 0
会議室のアクセスレベルのフィールド値は、以下の通りです。
0 |
すべて禁止 |
512 |
表示可 |
4608 |
閲覧可 |
87552 |
検索可 |
122624 |
送信可 |
122752 |
承認可 |
122798 |
主催者 |
131054 |
サブコントローラ |
131071 |
コントローラ |
会議室の個々の権限のフィールド値は、以下の通りです。
1 |
権限の編集 |
2 |
主催者 |
4 |
すべてのアイテムの削除 |
8 |
アイテムの作成 |
16 |
読み取り専用アイテムの編集 |
32 |
アイテムの編集 |
64 |
ウィンドウと表示のプロパティの保存 |
128 |
アイテムの承認 |
256 |
自分のアイテムの削除 |
512 |
会議室を開く |
1024 |
アイテムの検索 |
2048 |
アイテムの送信 |
4096 |
アイテムを開く |
8192 |
子会議室の作成 |
16384 |
ファイルと添付ファイルのダウンロード |
32768 |
権限の表示 |
65536 |
履歴の表示 |
ユーザ設定の権限を作成するには、ユーザ、グループ、またはゲートウェイに与えるすべての権限を加算して、fieldvalueの値としてください。
カレンダーのアクセスレベルのフィールド値は、以下の通りです。
0 |
すべて禁止 |
2097152 |
時間表示可 |
2304 |
スケジュール作成可 |
2099456 |
時間表示/スケジュール作成可 |
2100992 |
件名表示/スケジュール作成可 |
2219821 |
件名表示/スケジュール編集可 |
カレンダーの個々の権限のフィールド値は、以下の通りです。
0 |
すべて禁止 |
1 |
権限の編集 |
2 |
主催者 |
4 |
すべてのアイテムの削除 |
8 |
アイテムの作成 |
16 |
読み取り専用アイテムの編集 |
32 |
アイテムの編集 |
64 |
ウィンドウと表示のプロパティの保存 |
128 |
アイテムの承認 |
256 |
自分のアイテムの削除 |
512 |
秘密度が[非公開]でないアイテムの閲覧 |
1024 |
アイテムの検索 |
2048 |
参加者の追加 |
4096 |
アイテムを開く |
16384 |
ファイルと添付ファイルのダウンロード |
32768 |
権限の表示 |
65536 |
履歴の表示 |
2097152 |
カレンダーを開く |
コンタクトデータベースのアクセスレベルのフィールド値は、以下の通りです。
0 |
すべて禁止 |
512 |
一覧表示可 |
87552 |
個別表示可 |
131054 |
作成可 |
[電話メモ]フォームのIDは128です。[Employee Lounge]会議室の権限フォームで「使用するフォーム」フィールド(ID 2008)を[電話メモ]フォームに設定するには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS "General Conferences:Employee Lounge" 2008 14 128
[電話メモ]フォームのIDは128です。[Employee Read]コンテナ用テンプレートの権限フォームで「使用するフォーム」フィールド(ID 2008)を[電話メモ]フォームに設定するには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS MODEL "Employee Conferences" "" 2008 14 128
[Employee Lounge]会議室の権限フォームで[メッセージの有効期間]を「無制限」にするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS "General Conferences:Employee Lounge" 1004 14 214849374
[Employee Lounge]会議室の権限フォームで[メッセージの有効期間]を1日にするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS "General Conferences:Employee Lounge" 1004 14 86400
[Employee Conference]コンテナ用テンプレートの権限フォームで[メッセージの有効期間]を「無制限」にするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS MODEL "Employee Conferences" "" 1004 14 214849374
[Employee Lounge]会議室の権限フォームで[メッセージの有効期間]を1日にするには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS MODEL "Employee Conferences" "" 1004 14 86400
注意
サーバは時間の値を秒単位で格納しています。1日は、86400秒です。fieldvalueが60なら、60日ではなく60秒となります。1日の秒数より小さいフィールド値は、すべて無視されます。
既存の会議室またはカレンダーを未公開に設定するには、以下のように入力します。
PUT PERMISSIONS "General Conferences:Employee Lounge" 2007 6 1
PUT PERMISSIONS "General Conferences:Employee Lounge:Staff Calendar" 2007 6 1
関連するコマンド
権限フォームのすべての内容を変更するには、さらに以下の4つのコマンドが必要です。
[プロフィール]ボタンをクリックすると、ディレクトリに公開されている会議室のプロフィールが表示されますが、このフォームを更新するには、PUT ABOUT <conference name>を使用してください。ディレクトリに公開されていない会議室の場合は、PUT ABOUTPATHを使用してください。
[ディレクトリ情報]ボタンをクリックすると、[ディレクトリ情報]フォームが表示されます。このフォームの内容を変更するには、PUT DIRECTORY CONFERENCE <conference name>またはPUT DIRECTORY CALENDAR <calendar name>を使用してください。
メンバー一覧は、REMOVEコマンド、LINK USERコマンド、またはLINK SPECIALコマンドで変更します。
ディレクトリに公開されているコンテナの所属ユーザは、PGADDコマンドまたはPGDELコマンドで変更します。
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