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FirstClassスクリプトの効率的な管理




FirstClassスクリプトについて
FirstClassスクリプトは、FirstClass独自のシンプルなスクリプト言語です。FirstClassスクリプトを使用すると、ご利用のシステムで大規模な変更を短時間で処理できます。スクリプトの使い方を習得するまでには多少の時間がかかりますが、習得すれば、システム管理に必要となる時間を大幅に節約できます。
FirstClassスクリプトを使用するには、スクリプトコマンドをFirstClassサーバに送信します。FirstClassスクリプトのコマンドを組み合わせて使用することで、大規模なシステムの管理で必要となる繰り返しの作業を軽減できます。
サーバがスクリプトを処理している間は、処理が完了するまでメールの配信が中断されますのでご注意ください。大規模なスクリプトの処理は、オフピークの時間帯に行うことをお勧めします。
FirstClassスクリプトを使用すると、以下の作業をすばやく実行できるようになります。
• ユーザ、ユーザグループ、会議室を追加する
• ユーザやリモート名の一覧を生成する
• [ユーザ情報]フォームの設定内容や所属ユーザグループを変更する
例えば、学校用のシステムでは、新学期前に膨大な数のユーザを新しく登録して、次年度に備えることが必要になることがあります。このようなときにFirstClassスクリプトを使用すれば、外部ファイルからユーザ名をインポートしてご利用のシステムに登録し、グループ、権限、デスクトップなどの設定を一括で実行できます。



FirstClassスクリプトの利用許可
デフォルトでは、管理者だけがFirstClassスクリプトを送信できます。スクリプトの送信を他のユーザに許可するには、以下の操作を行います。
1 管理者のデスクトップ上の[Multi-Site Setup]フォルダをダブルクリックします。
2 [Multi-Site Setup]フォームをダブルクリックします。
3 [管理者以外のユーザにFirstClassスクリプトを許可]を選択します。
このフィールドを選択しないと、管理者以外のユーザから送信されたFirstClassスクリプトのメッセージはすべて拒否されます。
4 [パスワード]に他のユーザが使用するFirstClassスクリプトのパスワードを入力します。
FirstClassスクリプトを送信する(管理者以外の)すべてのユーザが、パスワードを入力する必要があります。パスワードのないメッセージは拒否されます。
7202010_20004_0.png注意
管理者アカウントのパスワードを使用しないでください。
不正に利用されることがないようにするため、パスワードは必ず定期的に変更してください。
5 [OK]をクリックします。
6 FirstClassスクリプトの利用を許可するすべてのユーザに、ここで指定したパスワードを通知してください。



FirstClassスクリプトの構文
FirstClassスクリプトの構文について、以下の点を理解しておく必要があります。
• スペースや日本語を含むフィールドは引用符で囲んでください("Address Book" "山田"など)。
その他のフィールドでは、引用符の使用は任意です。
• 一重引用符または二重引用符を使用できます("タロウ" 'タロウ'のどちらでも可)。
ただし、開始の引用符と終了の引用符は、必ず同じ種類にしてください('イヌ" "ネコ' などは不可)。
• 使用するフィールドの前にある任意のフィールドを必ずスクリプトに記述してください。
これは、フィールドが相対位置で認識されるためです。
使用するフィールドの前にあるフィールドを空白にしておきたい場合は、空の引用符("")を入れてください。
• 使用するフィールドの後ろにあるフィールドは省略できます。
• 行の長さは最大半角500文字です。
• 時間の値はすべて秒単位で格納されます。
1時間は3600秒です。
1日は86400秒です。



コマンドを正しく使用するための用語の区別
コマンドを取り違えることなく、正しいコマンドを使用できるようにするため、以下の用語について、その違いを理解しておく必要があります。
• network user(ネットワークユーザ)とtelecom user(テレコムユーザ)
FirstClassスクリプトのコマンドでは、「network user」はレギュラーユーザのことを表します。
「telecom user」はリモートユーザのことを表します。
この2つの用語が使用されているのは、旧バージョンのスクリプトとの互換性を保つためです。
• remote user(リモートユーザ)とremote name(リモート名)
「remote user」は、FirstClassのシステムに接続するのにリモートセッションしか使用できないユーザのことを表します。
「remote name」は、他のサーバに登録されているユーザのディレクトリエントリを表します。



サーバへのFirstClassスクリプトの送信
FirstClassスクリプトをサーバに送信するには、1. コマンドをBatch Admin宛に送信する、2.サーバの[Batch]フォルダにスクリプトファイルを置いて処理するという2つの方法があります。
バッチ管理コマンド
この方法は、変更をすぐに適用したい場合に使用します。ただし、FirstClassのシステムにログイン中のユーザには変更は反映されません。
コマンドスクリプトを記述したメッセージを作成し、Batch Admin宛に送信します。FirstClassスクリプトのコンポーネントが、受信時にスクリプトを実行します。
[Batch]フォルダ
この方法は、アップグレード作業やインストール作業に使用します。
拡張子が.baのプレーンテキストファイル(myscript.baなど)またはこのファイルを参照するファイルを、各OSの適切なフォルダ(以下を参照)に起きます。
• FCNS/Server/Batch(Windows)
• Library/FirstClass Server/Volumes/Master/FCNS/Server/Batch(Mac)
• /var/opt/fcsd/volumes/master/fcns/server/batch(Linux)
このファイル(およびこのフォルダに置かれている他のファイル)をすぐに処理するには、[サーバ管理]フォームの[Batchフォルダ]ボタンをクリックします。
また、サーバが次に起動されるまで待つこともできます。[Batch]フォルダ内のファイルは、起動時に自動的に処理されます。
[Batch]フォルダ内のファイルは、処理が完了すると削除されます。



FirstClassスクリプトによるリストの生成
FirstClassスクリプトを使用すると、(システムに登録されている全ユーザなどの)リストを作成し、データベースや表計算プログラムにインポートすることができます。
リストを生成して他のプログラムにインポートするには、以下の操作を行います。
1 FirstClassスクリプトを使用してリストを生成します。
リストが記述された返信メッセージがスクリプトによって生成されます。以下の例は、レギュラーユーザとリモートユーザのリストを生成するスクリプトです。
reply
list +ux
2 [ファイル]>[別名で保存]を選択して、返信メッセージをテキストファイルとして保存します。
3 テキストエディタを使用して、先頭部分の宛先情報をこのファイルから削除します。
4 データベースや表計算ソフトウェアにこのテキストファイルをインポートします。



Example.fcを利用したフォームIDとアイコンIDの検索
FirstClassデザイナーをインストールすると、Example.fcという設定ファイルもインストールされます。この設定ファイルには標準のフォームがすべて保存されており、フォームIDやフィールドIDを検索するのに利用できます。フォームIDやフィールドIDは、GETコマンド、NEWコマンド、およびPUTコマンドで必要になります。また、Example.fcには標準のユーザフォームも含まれており、カスタマイズすることが可能です。
7202010_20004_0.png注意
[ユーザ情報][システムプロファイル][グループ権限][インターネットの基本設定][ディレクトリ情報]などのテンプレートフォームは、絶対に変更しないでください。
Example.fcを利用したフィールドIDの検索
フィールドIDを調べるには、以下の操作を行います。
1 FirstClassデザイナーを起動し、Example.fcを開きます。
2 IDを調べるフォームを開きます。
3 [フォーム]>[フィールドID]を選択します。
メッセージフォームのフィールドには特別のIDが割り当てられています。したがって、メッセージフォームでは、FirstClassデザイナーで表示されるフィールドIDは無視してください。実際のIDは、[宛先]フィールドが4、[CC]フィールドが5、[BCC]フィールドが14です。
Example.fcを利用したアイコンIDの検索
設定ファイルのリソース一覧の「アイコン」フィールドにデフォルトのアイコンがすべて表示されていなくても、すべてのアイコンが自動的に設定ファイルに保存されます。アイコンIDを調べるには、以下の操作を行います。
1 FirstClassデザイナーを起動し、Example.fcを開きます。
2 アイコンの範囲を選択します。
3 [フォーム]>[アイコンリスト]を選択します。



ユーザアカウント管理用のコマンド
レギュラーユーザを追加する:ADD NETWORK
コミュニティレギュラーユーザを追加する:ADD COMMUNITY
リモート名を追加する:ADD REMOTE
リモート名をサーバに追加する:AN
リモートユーザを追加する:ADD TELECOM
ユーザをグループに追加する:PGADD
ユーザのメールエイリアスを変更する:CHGALIASまたはPUT USER
[ユーザ情報]フォーム上のフィールドを変更する:PUT USER
[メールのインポート]フォームを変更する:PUT USERCONFIG
リモート名を削除する:DELALL
サーバに登録されているリモート名を削除する:DN
ユーザを削除する:DEL
グループからユーザを削除する-PGDEL
すべてのユーザ、メールリスト、およびユーザグループの一覧を生成する:LIST
ユーザのディレクトリエントリを診断/修復する:DIAGNOSEDIR/REPAIRDIR
安全性の高いパスワードの利用を義務付けます:ACTIVATE



オブジェクト、ゲートウェイ、およびルートの管理用コマンド
会議室、メールリストや共有カレンダーをグループに追加する:PGADD
グループのモデルデスクトップを強制的に適用する:APPLY
手動でルートを追加する:ADD ROUTE
会議室、リモート名、ゲートウェイ、またはルートのメールエイリアスを変更する:CHGALIASまたはPUT DIRECTORY
ユーザのデスクトップ上にオブジェクトを作成する:NEW DESKTOP
管理者のデスクトップ上にオブジェクトを作成する:NEW
会議室、メールリスト、または共有カレンダーをグループから削除する:PGDEL
ルートを削除する:DELALL
フォームのデータを変数として利用するENABLEFIELDSUBSTITUTION
NEWコマンドで利用できるオブジェクトを作成する、クロスプラットフォームのインポートスクリプトを生成する:EXPORT
コンテナの複製を作成する:COPY
コンテナまたはコンテナの内容を移動する:MOVE
メッセージから特定の内容を抽出する:SETEXPORTFILTERS
「コストのかかる」メッセージをバルクメッセージキューに追加する:RUNTIME
コンテナ内にあるアイテムの一覧を生成する:DIR
コンテナ内の未送信メッセージまたは手動ルールを処理する:PROCESS
ユーザのデスクトップ上にオブジェクトへのエイリアスを配置する:LINK USER
管理者のデスクトップ上にあるオブジェクトへのエイリアスを他のコンテナに配置する:LINK PATH
管理者またはユーザのデスクトップ上にあるオブジェクトへのエイリアスを他のコンテナに配置する:LINK SPECIAL
ユーザのデスクトップ上にあるオブジェクトを削除する:REMOVE DESKTOP
管理者のデスクトップ上にあるオブジェクトを削除する:REMOVE
ユーザのデスクトップ上にあるオブジェクトの名前を変更する:RENAME DESKTOP
管理者のデスクトップ上にあるオブジェクトの名前を変更する:RENAME
会議室またはフォルダにファイルをアップロードする:UPLOAD
設定ファイルを更新する:UPDATE



フォームのフィールド情報の管理用コマンド
同じフィールドIDを持つフィールドの内容をフォーム間でコピーする:COPYFLD
フォームからフィールドの内容を削除する:DELFLD
ユーザの[基本設定]フォーム上のフィールドの内容を取り出す:GET PREFERENCES
ユーザの[プロフィール]フォーム上のフィールドの内容を取り出す:GET RESUME
「システムプロファイル」フォーム上のフィールドの内容を取り出す:GET SYSPROFILE
[ユーザ情報]フォーム上のフィールドの内容を取り出す:GET USER
[ディレクトリ情報]フォーム上のフィールドの内容を取り出す:GET DIRECTORY
ユーザのデスクトップ上にあるフィールドの内容を取り出す:GET DESKTOP
管理者のデスクトップ上にあるフィールドの内容を取り出す:GET PATH
会議室の[表示のプロパティ]の内容をPUTコマンドのフォーマットで取り出す:SNAPSHOT
会議室やカレンダーの権限フォームを更新する:PUT PERMISSIONS
コンテナ用テンプレートやカレンダーグループの権限フォームを更新する:PUT PERMISSIONS MODEL
ユーザのデスクトップ上にあるフォームを更新する:PUT DESKTOP
管理者のデスクトップ上にあるフォームを更新する:PUT PATH
ユーザのプロフィールを更新する:PUT RESUME
ユーザの[検索]フォームを更新する:PUT SEARCH
サーバ上に保存されたユーザの基本設定を更新する:PUT PREFERENCES
フォームをフィールド単位で更新する:PUT
ユーザの[プロパティ]フォームを更新する:PUT PROPERTIES DESKTOP
管理者の[プロパティ]フォームを更新する:PUT PROPERTIES
[システムプロファイル]フォームを更新する:PUT SYSPROFILE
[ユーザ情報]フォームを更新する:PUT USER
会議室、グループ、リモート名、ゲートウェイ、またはルートの[ディレクトリ情報]フォームを更新する:PUT DIRECTORY
会議室やカレンダーのプロフィールを更新する:PUT ABOUT
ユーザのルールを更新する: PUT RULES DESKTOP
管理者のルールを更新する: PUT RULES



その他のコマンド(機能別)
デフォルトのパス区切りを変更する:PATHCHAR
インデックス作成を管理する:SINDEX
アプリケーションを作成する:INITIATEAPPINSTALL、EXECUTE、ENROLL、PUT
公開メールリストにグループを登録する:POPULATE
文字列を返す:WRITE
管理者のユーザIDを取得する:GETADMIN
出力結果を返信メッセージとして取得する:REPLY
コンテナのサブタイプを設定する:SETBASE
バッチ管理用パスワードを送信する:PW
サーバの処理を停止する:EXIT
ライセンスファイルを使用してシステムをアップグレードする:LICENSE
論理フローを制御するスクリプトを記述する:IF、EXECUTE、ASSIGN、VAR、REPEAT

 

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