コミュニティでの作業
管理者がコミュニティに対してよく行う作業には、以下のような作業があります。
コミュニティのグループへの権限の割り当て
コミュニティには複数の種類があり、各コミュニティには、ユーザがその種類のコミュニティで実行でできる操作と、ユーザのアクセス権を設定する権限が割り当てられています。
コミュニティのグループに同じコミュニティの種類を設定することで、複数のコミュニティにまとめて権限を割り当てることができます。このためには、ユーザのユーザグループと同じように機能するコンテナ用テンプレートを使用します。
警告
コンテナ用テンプレートでは、権限の設定を行わないでください。権限を設定すると、予期せぬ動作が起こる可能性があります。
ユーザグループと同じく、コンテナ用テンプレートも管理者デスクトップの[Groups]フォルダ内にあります。
コンテナ用テンプレートを使用して、ユーザのグループに対してディレクトリの表示を禁止または制限することもできます。
OpenTextソーシャルワークプレイスのコンテナ用テンプレート
OpenTextソーシャルワークプレイスで使用できるコンテナ用テンプレートは以下の通りです。
テンプレート |
説明 |
All Profiles |
すべてのユーザのプロフィールに対して権限を設定します。 このプロファイルの所有者はコントローラです。レギュラーユーザは、すべてのユーザのプロフィールを表示すること、およびすべてのユーザのブログにコメントを送信することが許可されます。リモートユーザは、どちらの操作も許可されません。 |
All Communities |
すべてのコミュニティに対して表示のプロパティを設定し、すべてのコミュニティに適用します。 残りのテンプレートはコミュニティの種類を割り当てます。各種類の動作は以下の通りです。 |
以下のコンテナ用テンプレートは、コミュニティの種類を示します。 |
Public Community |
このテンプレートを使用するコミュニティをすべて公開コミュニティにします。 このコミュニティのすべてのユーザが、コミュニティを閲覧したり、作業を実行したりできます。 |
Public (Read Only) Community |
このテンプレートを使用するコミュニティをすべて公開(読み取り専用)コミュニティにします。 このコミュニティのすべてのユーザがコミュニティを閲覧できますが、作業を実行することはできません。 |
Private Community |
このテンプレートを使用するコミュニティをすべてプライベートコミュニティにします。 コミュニティのメンバーだけがコミュニティを閲覧できます。メンバーでないユーザがコンテンツを閲覧するには、メンバーとして登録してもらうよう依頼する必要があります。 |
Secret Community |
このテンプレートを使用するコミュニティをすべて非公開コミュニティにします。 このコミュニティは参加するよう招待された特定のグループのユーザ用に制限されているため、このコミュニティに参加していないユーザには表示されません。 |
コミュニティのユーザメンバーのグループ化
管理者は、コミュニティをユーザのグループに「強制適用」することができます。これにより、ユーザは自動的にメンバーとなり、ホームページにそのコミュニティが表示されるようになります。
例えば、人事部に所属するユーザのグループがあるとします。これらのユーザ全員が特別なグループに登録されていれば、このグループを人事部専用コミュニティのメンバーにすることができます。
このためには、元のコミュニティを探し出し、そのコミュニティへのリンクをこのグループのモデルデスクトップに配置します。FirstClassクライアントを使用して開くことができるユーザのデスクトップは、OpenTextソーシャルワークプレイスのホームページに対応しており、モデルデスクトップによって、グループ内の全ユーザのデフォルトのホームページ表示が決定されます。
これで、このグループの現在の全メンバー、およびこのグループに追加されたユーザがそのコミュニティを利用できるようになります。
設定方法
1 コミュニティを所有するユーザを見つけ出します。
Custodianユーザとしてログインしてユーザを検索するか、Custodianユーザに確認してください。
2 管理者としてログインします。
3 [ディレクトリの一覧]をクリックします。
4 コミュニティの所有者を一覧表示して選択します。
5 [デスクトップ]をクリックして、このユーザのデスクトップを開きます。
このデスクトップは、次の手順を実行するまで開いたままにします。
6 管理者デスクトップの[Groups]フォルダを開きます。
7 コミュニティのメンバーにするグループを開きます。
8 そのグループのフォームで[Model Desktop]をクリックします。
9 所有者のデスクトップにあるコミュニティのアイコンを[Shift]キーを押しながらクリックし、グループのモデルデスクトップまでドラッグします。
これにより、コミュニティへのリンクがユーザグループのモデルデスクトップ上に作成されます。
10 両方のモデルデスクトップを閉じて、モデリングを開始します。
注意
Custodianアプリケーションを使用してコミュニティの名前を変更したりアイコンを変更したりした場合、グループのモデルデスクトップ上ではその変更が反映されません。どの新しいグループメンバーにも、以前の名前をアイコンが表示されます。グループのモデルデスクトップの名前とアイコンは手動で変更してください。そのためには、[ファイル]>[プロパティ]を選択し、コミュニティの[プロパティ]フォームで変更を行います。
コミュニティのコンテンツの有効期限の変更
コミュニティにアップロードされたドキュメントとwikiには有効期限はないため、コミュニティの所有者か主催者、またはドキュメントをアップロードしたユーザやwikiを作成したユーザが手動で削除する必要があります。
一方、コミュニティのトピックの投稿には、[All Communities]コンテナ用テンプレートで設定された有効期限が適用されます。デフォルトでは、この有効期限は[無制限]に設定されています。
特定のコミュニティの投稿を有効期限切れにする(コミュニティから自動的に削除されるようにする)には、コミュニティのレベルで有効期限を設定する必要があります。この設定は、テンプレートレベルでの設定より優先的に適用されます。
コミュニティごとに有効期限を設定するには、以下の手順に従ってください。
1 コミュニティを所有するユーザを見つけ出します。
Custodianユーザとしてログインしてユーザを検索するか、Custodianユーザに確認してください。
2 管理者としてログインします。
3 [ディレクトリの一覧]をクリックします。
4 コミュニティの所有者を一覧表示して選択します。
5 [デスクトップ]をクリックして、このユーザのデスクトップを開きます。
6 コミュニティを選択します。
7 [ツール]>[権限]を選択します。
8 左側の三角形のボタンをクリックして、[権限]フォームをすべて表示します。
9 目的の有効期間を[メッセージの有効期間(日数)]に入力します。
変更した内容は、このフォームを閉じると保存されます。
ユーザアカウント削除前のコミュニティ所有者の確認
通常、ユーザアカウントはCustodianアプリケーションを使用して一時停止にします。一時停止では、そのユーザが所有しているコンテンツは削除されません。ユーザがそのアカウントにアクセスできなくなるだけです。
ただし、アカウントを完全に削除することが必要になる場合があります。アカウントを削除するには、そのアカウントがコミュニティを所有していないことをあらかじめ確認しておく必要があります。確認を行わず、コミュニティを所有しているアカウントを削除してしまうと、そのコミュニティのコンテンツをコミュニティのメンバーが使用できなくなります。
コミュニティの所有者の確認方法については、こちらを参照してください。
削除するユーザが所有しているコミュニティを残したい場合、管理者またはCustodianユーザは所有者を他のユーザに変更できます。この詳細は、こちらを参照してください。
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