rules.MailRulesファイルのデフォルト設定
デフォルトのrules.MailRulesファイルは、管理者デスクトップの[Internet Services]フォルダの[Filters]フォルダ内にあり、設定されているルールに基づいて受信メールを許可または拒否する働きをします。このファイルに記述されたルールの大半は、スパムの可能性があるものを見つけ出し、スコアを付けるためのものです。ここでは、デフォルトのrules.MailRulesファイルの設定内容をいくつかの部分に分けて説明します。各部分はご利用環境に合うようにカスタマイズできます。rules.MailRulesファイルには、あらかじめ備わっている関数と変数が数多く使われています。この関数と変数の詳細は、オンラインヘルプの「メールルールの構文、変数、および関数」を参照してください。
「#」で始まる行はコメントで、ルールとはみなされません。ルールを無効にするには、そのルール行の先頭に「#」を付けます。
注意
説明のために、ここでは各コード行に番号を振った上で、次のような色分けを行っています。
・ルールは、有効か無効に関わらず青色です。
・コメントは緑色です。
1 # If we can quickly determine that a message should not be processed by the mail rules, do so here
2 # If the message is from a trusted address or site, we're done
3 ^: IF ($Form.Config.1202.Checkbox==0 AND @IsTrustedIP($SenderIP)) DONE
4 # If the sending IP is not the address in the Route through one SMTP server, and is trusted, we're done
5 # This forces mail funnelled through a trusted front end SMTP server through the mail rules.
6 ^: IF ($Form.Config.1202.Checkbox==1 AND @IsTrustedIP($SenderIP) AND ($SenderIP != $Form.Config.1203.String)) DONE
7 # The MAIL FROM address is easily spoofed, so less trustworthy
8 ^: IF (@istrustedaddress($sender)) DONE
9 # The From address is more easily spoofed, so is less trustworthy
10 #From:if (@istrustedaddress($from)) DONE
行番号3では、$SenderIPがフィルタリング用ドキュメントの信頼済みサーバの一覧に登録されているかどうか、また[メールの詳細設定]フォームの[ルーティング]タブで[1つのSMTPサーバを経由させる]がクリアになっているかどうかをチェックします。どちらのテストもTRUEであれば、ルール処理は停止し、メッセージは配信されます。
差出人は信頼済みサーバに登録されているものの、[1つのSMTPサーバを経由させる]が選択されている場合は、行番号6でその差出人がフロントエンドサーバであるかどうかをさらにチェックします。フロントエンドサーバでない場合に限り、ルール処理は省略されます。
行番号8では、$senderがフィルタリング用ドキュメントの信頼済みアドレスの一覧に登録されているかどうかをチェックします。差出人がフィルタリング用ドキュメントで信頼済みアドレスとして登録されていれば、ルール処理は停止し、メッセージは配信されます。
行番号10はヘッダのFrom:フィールドを使用するルールで、無効になっています。このルールが無効になっている理由は、From:フィールドはスパム配信者によって簡単に偽造されてしまうためです。このルールを有効にしたい場合は、行の先頭にある「#」を削除します。
11 # Admin settable variables are defined here
12 ^: IF (1) SET $CrosspostLimit=$Form.Config.2606.Number AND $CrosspostIncr=5 AND $XpostSpamLevel=20 AND $XpostSpamIncrVal=5
13 ^: IF (1) SET $XtremeCausesNDN=$Form.Config.2604.Checkbox
14 # Changing these variables requires consideration of the various values of the individual spam tests
15 ^: IF (1) SET $LowSpamMin=10 AND $LowSpamMax=25
16 ^: IF (1) SET $MedSpamMax=50 AND $HighSpamMax=100
17 ^: IF (1) SET $BustedMailer=0
18 ^: IF (1) SET $spamlevel=0 AND $spamtests=""
19 ^: IF (1) SET $imgtracking=0 AND $singlepixelimg=0 AND $dotbizurl=0 AND $stealthimg=0 AND $stealthurl=0 AND $aturl=0
20 ^: IF (@IsSpamIP($SenderIP, "lists.SpamIPs")) SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "IPBLOCK;"
21 ^: IF (1) SET $sorry = "Sorry, your message has triggered a SPAM block, please contact the postmaster"
行番号12は、クロスポストの制限値を表す変数とそれぞれのスパムスコアです。受信者の数が$CrosspostLimitより多い場合、スパムスコアに$XpostSpamLevelの値が加算されます。また、受信者の各組み合わせのサイズ$CrosspostIncrが、基準値の$CrosspostLimitより大きい場合、スパムスコアに$XpostSpamIncrValの値か加算されます。
警告
行番号13では、$XtremeCausesNDN数を設定します。スパムスコアが$HighSpamMaxを超えるメールはすべて、Xtremeと判定されます。[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォームで[スパムスコアが[高]を超えたら拒否]が選択されている場合、Xtremeと判定されたメールはすべてインターネットサービスによって削除され、不達メッセージが送られます。[スパムスコアが[高]を超えたら拒否]が選択されていない場合、インターネットサービスはこのメッセージをXtremeと判定するものの、拒否はしません。
行番号15と16は、スパムスコアのHIGH(高)、MEDIUM(中)、LOW(低)の値を決めるために使用されます。
行番号17は、$BustedMailer変数を初期化して0にします。
行番号18は、スパムスコアを0にし、$spamtests変数を初期化します。
行番号19は、他のスパムテストで使用されている6つの変数を初期化して0にします。
行番号20は、$SenderIPがフィルタリング用ドキュメントの[lists.SpamIPs]リストに登録されているかどうかをチェックします。TRUEであれば、スパムスコアが100追加されます。
行番号21は、スパムのブロックによってメッセージが拒否されたユーザに送信する不達メッセージの内容を設定します。
22 # check received headers for SPAMmers
23 Received:eregexp:".*[(\\[]\\([0-9]{1,3}\\.[0-9]{1,3}\\.[0-9]{1,3}\\.[0-9]{1,3}\\)[)\\]]" SET $IP = "\\1"
24 Received:IF (@isspamip($IP)) NDN 550 "$sorry"
行番号23は、正規表現式を使用してメッセージヘッダをチェックし、IPアドレスの有無を調べます。このIPアドレスは$IPに格納されます。その後、このIPアドレスがスパムIPの一覧にあるかどうかを行番号24で調べます。このIPアドレスがスパムIPの一覧にあれば、メッセージはインターネットサービスによって拒否され、不達メッセージが送られます。
25 # Subject tests go here
26 Subject:IF ($Form.Config.2605.Checkbox && @InBlockList($Subject)) NDN 550 "$sorry"
27 Subject:IF ($Form.Config.2605.Checkbox == 0 && @inblocklist($subject)) SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "SUBJECTBLOCK;"
28 Subject:regexp:"^$" SET $spamlevel += 10 AND $spamtests += "SUBJ_HAS_NO_SUBJECT;"
29 Subject:" " SET $spamlevel += 20 AND $spamtests += "SUBJ_HAS_SPACES;"
30 Subject:IF (@allcaps($subject)) SET $spamlevel += 25 AND $spamtests += "SUBJ_ALL_CAPS;"
31 Subject:eregexpi:"(^|[^[:alnum:]])(v|\\\\/)[^[:alnum:]]{0,2}[i1l\|!¡ÌÍÎÏìííîï][^[:alnum:]]{0,2}[a@ÀÁÂÃÄÅÆàáâãäå][^[:alnum:]]{0,2}g[^[:alnum:]]{0,2}r[^[:alnum:]]{0,2}[a@ÀÁÂÃÄÅÆàáâãäå]($|[^[:alnum:]])"SET $spamlevel += 101 AND $spamtests += "SUBJ_VIAGRA;"
32 Subject:eregexpi:"x[^[:alnum:]]{0,2}[a@][^[:alnum:]]{0,2}n[^[:alnum:]]{0,2}[a@][^[:alnum:]]{0,2}x" SET $spamlevel += 101 AND $spamtests += "SUBJ_XANAX;"
33 Subject:eregexpi:"d[^[:alnum:]]{0,2}r[^[:alnum:]]{0,2}u[^[:alnum:]]{0,2}g[^[:alnum:]]{0,2}s" SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "SUBJ_DRUGS;"
34 Subject:IF (@PunctCount($Subject) >= 5) SET $spamlevel += 10 AND $spamtests += "EXCESS_PUNCT;"
35 Subject:IF (@WordCount("lists.Rude", $Subject) > 1) SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "SUBJ_RUDE_WORDS;"
行番号28では、件名が空白であるかを調べます。件名がないメッセージはスパムである確率が高くなります。TRUEであれば、スパムスコアが10追加されます。
行番号29では、件名に余分な空白があるかを調べます。スパム配信者は、「Hi...Remember me?(任意の数のスペース)」のような件名を使うことがありますが、こうした件名は余分な空白があるため、このルールで見つけ出すことができます。TRUEであれば、スパムスコアが20追加されます。
行番号30では、件名がすべて大文字で書かれているかを調べます。件名にすべて大文字が使われているメールはスパムである確率が高くなります。TUREであれば、スパムスコアが25追加されます。
行番号31から33では、「Viagra」、「Xanax」、および「drugs」という単語を別々に調べます。こうした件名は、スパムフィルタをすり抜け、かつ人の目に留まるようにスパム配信者が意図して付けたものです。行番号30か31がTRUEであればスパムスコアが101追加され、残りの1行がTRUEであればスパムスコアが100追加されます。
行番号34では、件名に5個以上の句読点があるかを調べます。句読点が多い件名のメールはスパムである確率が高くなります。TRUEであれば、スパムスコアが10追加されます。
行番号35では、[Filters]フォルダ内のlists.Rudeドキュメントに登録された単語が、2つ以上件名に含まれているかを調べます。TRUEであれば、スパムスコアが100追加されます。
36 Errors-To:"*@*" SET $spamlevel -= 20 AND $spamtests += "-ERRORS_TO;"
行番号36では、Errors-toフィールドに正当な値が記述されている場合にスパムスコアを20減算します。通常、Errors-toフィールドに正当な値があれば、そのメッセージはスパムでないという判断できます。
37 # Content-Type and Content-Disposition header checks to allow setting of attachment names for
38 # virus/worm subject/attachment combination checking later
39 Content-Type:regexp:".*name=\"\\(.+\\)\"" SET $attname="\\1"
40 Content-Disposition:regexp:".*name=\"\\(.+\\)\"" SET $attname="\\1"
行番号39と40では、メッセージの添付ファイル名を検出します。$attname変数は他のスパムテストで使用されます。
41 # X-Mailer checks
42 X-Mailer:IF (@InWordList("lists.BustedMailers", $Header)) SET $BustedMailer=1
43 X-Mailer:IF (@InWordList("lists.x-mailer-1", $Header)) SET $spamlevel += 75 AND $spamtests += "X-MAILER-1;"
44 X-Mailer:IF (@InWordList("lists.x-mailer-2", $Header)) SET $spamlevel += 25 AND $spamtests += "X-MAILER-2;"
行番号42では、[Filters]フォルダ内のlists.BustedMailersドキュメントに登録された単語がヘッダに含まれているかを調べます。このテストがTRUEであれば、$BustedMailerが1に設定されます。
行番号43と44では、スパム配信者が使用するメーラであることを示す特定のメーラ名がX-Mailerにあるかどうかを調べます。[Filters]フォルダのlists.x-mailer-1リストとlists.x-mailer-2リストには、該当するメーラ名が登録されています。該当するメーラ名が発見された場合、そのメッセージはスパムであると考えられます。そのため、スパムスコアがlists.x-mailer-1リストにあるメーラ名であれば75加算され、lists.x-mailer-2リストにあるメーラ名であれば25加算されます。
45 # Tests for other bulk mailers which use their own X-headers
46 X-Speedi-Job:IF (1) SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "X-SPAMMER-HEADER;"
47 X-Ssi-Job:IF (1) SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "X-SPAMMER-HEADER;"
行番号46と47では、スパム配信者が使用する特定のX-headerが検出された場合に、スパムスコアを100加算します。
48 # Tests for people who set an X-Originating-IP header with your own IP address
49 X-Originating-IP:IF ($MyIP == $Header) SET $spamlevel += 101 AND $spamtests += "X-ORIG-IP;"
50 X-Originating-IP:IF ("[$MyIP]" == $Header) SET $spamlevel += 101 AND $spamtests += "X-ORIG-IP;"
行番号49と50は、インターネットサービスサーバのIPアドレスがX-Originating-IPヘッダに含まれているかどうかをチェックします。スパム配信者は、メッセージのこのようなヘッダを追加して、アンチスパムフィルタをだまそうとします。テストがTRUEであれば、スパムスコアが101加算されます。
51 # Tests at the end of the Internet headers go here
52 # 1 - Tests for missing common and required Internet headers go here
53 : IF (NOT @SeenHeader("Message-ID") AND $BustedMailer==0) SET $spamlevel += 50 AND $spamtests += "NO_MESSAGE_ID;"
54 : IF (NOT @SeenHeader("Subject") AND $BustedMailer==0) SET $spamlevel += 50 AND $spamtests += "NO_SUBJECT_HEADER;"
55 : IF (NOT @SeenHeader("Date") AND $BustedMailer==0) SET $spamlevel += 25 AND $spamtests += "NO_DATE;"
56 # 2 - Tests for dubious Internet headers go here
57 : IF (@SeenHeader("X-CS-IP")) SET $spamlevel += 5 AND $spamtests += "DUBIOUS_X_HEADER;"
58 : IF (@SeenHeader("X-IP")) SET $spamlevel += 5 AND $spamtests += "DUBIOUS_X_HEADER;"
行番号53では、メッセージのヘッダにMessage-IDがなく、$BustedMailerが0の場合に、スパムスコアを50加算します。
行番号54では、メッセージのヘッダに件名がなく、$BustedMailerが0の場合に、スパムスコアを50加算します。
行番号55では、メッセージのヘッダにDateがなく、$BustedMailerが0の場合に、スパムスコアを25加算します。
行番号57と58では、インターネットサービスサーバのIPアドレスがヘッダに含まれているかどうかをチェックします。スパム配信者は、メッセージのこのようなヘッダを追加して、アンチスパムフィルタをだまそうとします。テストがTRUEであれば、スパムスコアが5加算されます。
59 # Some new for 8.0 rules that examine the message body for SPAM
60 # - look for messages with no text, just 1 or more links.
61 >: IF (@InBlockList($body)) SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "BODYBLOCK;"
62 >: IF (@InWordList("lists.BodyList1", $Body)) SET $spamlevel += 50 AND $spamtests += "BODYLIST1;"
63 >: IF (@WordCount("lists.Rude", $body) > 1) SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "TOO_MANY_RUDE_WORDS;"
64 # look for protestations that this is not really spam...
65 >: regexp:".*[Cc][Aa][Nn]-?[Ss][Pp][Aa][Mm] [Aa]ct of" SET $spamlevel += 100 AND $spamtests += "CAN-SPAM_ACT;"
行番号62では、[Filters]フォルダ内の[BodyList1]リストに登録されている語句が本文に含まれているかどうかを調べます。TRUEであれば、スパムスコアが50追加されます。
行番号63では、[Filters]フォルダ内のlists.Rudeドキュメントに登録された単語が、2つ以上本文に含まれているかを調べます。TRUEであれば、スパムスコアが100追加されます。
行番号65では、「自分たちが送信したメールは2003年米国アンチスパム法(American CAN-SPAM Act of 2003)に適合しているためスパムではない」とする免責条項をスパム配信者が本文に記述しているかどうかをチェックします。TRUEであれば、スパムスコアが100追加されます。
66 # The following rules inspect the message body text
67 >: eregexpi:"(^|[^[:alnum:]])(v|\\\\/)[^[:alnum:]]{0,2}[i1l\|!¡ÌÍÎÏìííîï][^[:alnum:]]{0,2}[a@ÀÁÂÃÄÅÆàáâãäå][^[:alnum:]]{0,2}g[^[:alnum:]]{0,2}r[^[:alnum:]]{0,2}[a@ÀÁÂÃÄÅÆàáâãäå]($|[^[:alnum:]])"SET $spamlevel += 101 AND $spamtests += "BODY_VIAGRA;"
68 >: eregexpi:"f[^[:alnum:]]{1,2}r[^[:alnum:]]{1,2}e[^[:alnum:]]{1,2}e" SET $spamlevel += 101 AND $spamtests += "DISGUISED_FREE;"
行番号67では、「Viagra」などスパム配信者がよく使用する語句が本文に含まれているかどうかをチェックします。TRUEであれば、スパムスコアが101追加されます。
行番号68では、「free」などスパム配信者がよく使用する語句が本文に含まれているかどうかをチェックします。TRUEであれば、スパムスコアが101追加されます。
69 # Null body scan to set the #BODY internal variable if no other message body text rules are run
70 >: IF (0) DONE
71 # The following rules inspect links (<A and <IMG) found in HTML message bodies
72 <: eregexp:"<IMG SRC=\".+(\\.gif|\\.jpe?g)\\?.+\">" SET $imgtracking+=1
73 <: eregexp:"<IMG .+ WIDTH=1 HEIGHT=1>" SET $singlepixelimg+=1
74 <: regexp:"<A .+\\.biz/.*>" SET $dotbizurl+=1
75 <: regexp:"<IMG SRC=\".+\\*http://" SET $stealthimg+=1
76 <: regexp:"<A HREF=\"http://.+[*?]http://.+\">" SET $stealthurl+=1
77 <: regexp:"<A HREF=\".+@.+\\..+/.*\">" SET $aturl+=1
78 # some rules that look for opt-out links
79 <: eregexp:"<A .+/(remove|opt).*>" SET $spamlevel += 50 AND $spamtests += "UNSUBSCRIBE_LINK;"
80 <: eregexp:"<A .+>.*([Oo]ffer|[Uu]nsub|[Rr]emove|[Nn]o [Mm]ore).*</A>" SET $spamlevel += 50 AND $spamtests += "UNSUBSCRIBE_LINK;"
行番号72と73では、このメッセージを読んだ人を追跡するためにスパム配信者が使用する画像へのURLが本文に含まれているかどうかをチェックします。行番号72のテストがTRUEを返した場合は、$imgtrackingが1加算され、行番号73のテストがTRUEを返した場合は、$singlepixelimgが1加算されます。
行番号74では、「.biz」で終わるドメイン名へのリンクが本文に含まれているかどうかをチェックします。このテストがTRUEであれば、$dotbizurlが1加算されます。
行番号75では、実際のサーバとは異なるサーバにあるかのように見せかける画像へのURLが本文に含まれているかどうかをチェックします。このテストがTRUEであれば、$stealthimgが1加算されます。
行番号76では、このメッセージを読んだ人を追跡するためにスパム配信者が使用する画像へのURLが本文に含まれているかどうかをチェックします。このテストがTRUEであれば、$stealthurlが1加算されます。
行番号77では、実際のリンク先とは異なるサイトへのリンクであるかのように見せかけるようにスパム配信者が細工したURLが本文に含まれているかどうかをチェックします。このテストがTRUEであれば、$aturlが1加算されます。
行番号79と80では、クリックすればスパム配信者が所有するリストからユーザが削除されるといった内容が書かれたリンクが本文に含まれているかどうかをチェックします。テストがTRUEであれば、スパムスコアが50加算されます。
81 # In the first hours of virus outbreak, uncomment this line and do a Get Config
82 #@: IF (1) NDN 550 "No attachments allowed in this system"
行番号82は、添付ファイルがあるメッセージをすべてブロックするような緊急事態に使用できるルールで、無効にされています。
83 # Virii checking tests go here
84 #@: IF (@length($attname) && @InWordList("lists.VirusNetskySubject", $Subject) && @InWordList("lists.VirusNetskyAttachment", $attname)) NDN 550 "No worms allowed"
85 @: IF (@length($attname) && @InWordList("lists.VirusNetskySubject", $Subject) && @InWordList("lists.VirusNetskyAttachment", $attname)) SET $spamlevel += 101 AND $spamtests += "VIRUS_ALERT;"
行番号84と85では、添付ファイル名が検出されたかどうかをチェックし、[Filters]フォルダにあるlists.VirusNetskyAttachmentリストに添付ファイル名と件名の両方が登録されているかどうかを調べます。一方のルールを無効にして、テストがTRUEを返した場合に不達メッセージを送信するのかスパムスコアを101加算するのかを決める必要があります。
86 #
87 # rules to deal with spam level, processed at the end of the message
88 #
89 .: IF ($#BODY < 10 && ($#IMG + $#URL) > 0) SET $spamlevel += 101 AND $spamtests += "EMPTY_BODY_WITH_LINKS;"
90 .: IF ($imgtracking) SET $spamtests += "IMG_TRACKING;"
91 .: IF ($singlepixelimg) SET $spamtests += "SINGLE_PIXEL_IMG;"
92 .: IF ($dotbizurl>1) SET $spamtests += "DOT_BIZ_URLS;"
93 .: IF ($dotbizurl==1) SET $spamtests += "DOT_BIZ_URL;"
94 .: IF ($stealthimg) SET $spamtests += "STEALTH_IMG;"
95 .: IF ($stealthurl) SET $spamtests += "STEALTH_URL;"
96 .: IF ($aturl>0) SET $spamtests += "AT_URL;"
97 .: IF ($InvisibleText) SET $spamtests += "INVISIBLE_TEXT;"
98 .: IF ($InvisibleText || $imgtracking || $singlepixelimg || $dotbizurl || $stealthurl || $aturl>0) SET $spamlevel += 101
行番号89から98はメッセージの末尾で実行されるルールで、どのスパムテストが成功したかを調べます。1つでもTRUEを返したテストがあれば、スパムスコアを合計で101加算します。
99 .: IF ($spamlevel > $HighSpamMax && $XtremeCausesNDN) STRIKE # this action must come before the NDN action
100 .: IF ($spamlevel > $HighSpamMax && $XtremeCausesNDN) NDN 550 "$sorry"
101 # the next rules apply if the NDN is not sent
102 .: IF ($spamlevel > $HighSpamMax) INJECT "X-SPAM-Warning:EXTREME"
103 .: IF ($MedSpamMax < $spamlevel && $spamlevel <= $HighSpamMax) INJECT "X-SPAM-Warning:HIGH"
104 .: IF ($LowSpamMax < $spamlevel && $spamlevel <= $MedSpamMax) INJECT "X-SPAM-Warning:MEDIUM"
105 .: IF ($LowSpamMin <= $spamlevel && $spamlevel <= $LowSpamMax) INJECT "X-SPAM-Warning:LOW"
行番号99では、$XtremeCausesNDNが1に設定されている場合、$HighSpamMaxより高いスパムスコアのメッセージの差出人にスパムブロックを適用します。この行は、対象のメッセージに不達メッセージを返す動作をする行番号100よりも前に記述する必要があります。
行番号102から105は、X-SPAMヘッダをメッセージに挿入し、メッセージにスパムスコアが設定されたことを示します。行番号15と16で設定した値に基づいて、4つの異なるレベルが設定されます。
106 .: IF ($MedSpamMax < $spamlevel) SPAM
メッセージのスパムスコアが$MedSpamMaxより高い場合、そのメッセージはスパムとみなされ、機械的に生成された「ジャンク」メッセージと判定されます。
107 .: IF ($HighSpamMax < $spamlevel) SPAMSUSPECTED
メッセージのスコアが$HighSpamMaxより高い場合、そのメッセージはスパムの疑いがあるとみなされ、[インターネットモニタ]フォームの[悪用やDoS攻撃の疑いがあるサイト]のリストに登録されます。
108 .: IF ($spamlevel > $LowSpamMax) INJECT "X-FC-Options:suppress-ndn"
メッセージのスコアが$LowSpamMaxより高い場合、そのメッセージを配信できないときには不達メッセージを送信しないようサーバに指示するオプションを設定します。これは、スパムメッセージには不達メッセージを返信する有効なアドレスがないか、有効なアドレスがあっても不達メッセージを送信したくない場合の使用を想定したルールです。
109 .: IF ($spamlevel >= $LowSpamMin) INJECT "X-SPAM-Level:$spamlevel"
行番号109では、メッセージヘッダにスパムスコアの数値を挿入します。
110 .: IF ($spamlevel >= $LowSpamMin) INJECT "X-SPAM-Tests:$spamtests"
行番号110では、スパムテストに不合格であったことを表すテキストをメッセージヘッダに挿入します。
111 .: IF ($MedSpamMax < $spamlevel) INJECT "X-FC-Icon-ID: 23048"
112 .: IF ($LowSpamMax < $spamlevel && $spamlevel <= $MedSpamMax) INJECT "X-FC-Icon-ID: 23049"
113 .: IF ($LowSpamMin <= $spamlevel && $spamlevel <= $LowSpamMax) INJECT "X-FC-Icon-ID: 23050"
行番号111から113では、スパムレベルに応じてヘッダにアイコンIDを挿入します。スパムスコアがHIGH(高)かそれより大きい場合、メールのアイコンは赤い丸印付き になります。スパムスコアがMEDIUM(中)の場合、オレンジの丸印 が使用されます。スパムスコアがLOW(低)のメッセージは、緑色の丸印付きアイコン になります。
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