FCPutilの利用
FCPutilについて
FCPutilは、サーバのステータスをチェックし、サーバの管理に関連するコマンドを実行するFirstClassプロトコルユーティリティです。FCPutilを使用するには、[サーバの監視]権限と[サーバの管理]権限を持つアカウントが必要です。FCPutilはネットワーク経由で使用できます。
メリット
FCPutilには、NET Pauseやfcsctl pauseなどのその他のオプションと比べて以下のような大きなメリットがあります。
- FCPutilは、動作のステータスを返すことができます。そのため、返されたステータスを処理するスクリプトを作成できます。
- FCPutilは、NETコマンドのSTOP、PAUSE、CONTINUEよりはるかに多くの機能をサポートしています。
- FCPutilはプラットフォームに依存しないネットワークベースのユーティリティであるため、サーバをホストするマシン以外のマシンや異なるプラットフォームのマシンから実行できます。
FCPUtilとFCUtilの違い
FCUtilは、非常に単純なWindowsユーティリティとして作られたものです。FCPutilは、それまで使われていたこのツールを発展させたもので、後継製品として新しい機能が追加されています。FCPutilにはFCUtilとほとんど同じ機能が搭載されていますが、以下のような大きな違いがあります。
- FCUtilはFirstClassサーバと同じマシンで実行する必要がありますが、FCPutilはネットワーク経由で実行できます。
- FCUtilではWindowsプラットフォームが必要ですが、FCPutilではプラットフォームが同じである必要はありません。
例えば、Windows版のFCPutilを使用してWindowsサーバやOS Xサーバを管理できます(その逆も可能です)。
- FCPutilでは、FCUtilにはないGETSTATSコマンドを使用できます。
GETSTATSは、サーバによって管理されているリアルタイムカウンタの現在値を取得します(アクティブなセッションの数、タスクの負荷、開かれているファイルの数など)。サーバモニタで取得できる統計値の多くが、このコマンドを使用してリモートで取得できます。
- FCPutilでは、FCUtilのインターネットサービス固有の機能はサポートされません。
- 実際のクライアントログセッションを使用するFCPutilでは接続情報とアカウント情報が必要になるため、標準の設定ファイル(fcputil.fc)が必要です。
- FCUtilはサブシステムのエラーリターンコードを直接返しますが、FCPutilは高レベル(クライアント)のエラーコードを返します。例えば、ミラーが一時停止されてないときにCONTINUEコマンドを実行すると、FCUtilはエラー4117を返しますが、FCPutilはエラー1030を返します。どちらも「アクセス拒否」エラーです。
FCPUtilの設定
FCPutilはFirstClassサーバによって自動的にインストールされるため、必要となる作業は設定だけです。設定は以下の手順で実行できます。
手順1:ユーザアカウントの作成
手順1:ユーザアカウントの作成
注意
新しいアカウントの設定は必須ではありませんが、設定しない場合は管理者アカウントを使用することになるため、アカウントを設定することをお勧めします。新しいカウントを設定しないことにした場合は、使用するアカウントに[サーバの監視]権限と[サーバの管理]権限が付与されていることを確認してください。
1 アタrしいユーザを作成し、その新しいアカウントに強固なパスワードを設定します。
2 このアカウントに[サーバの監視]権限と[サーバの管理]権限を追加します。
3 このアカウントが、パスワードの保存が可能なグループに所属していることを確認します。
注意
このアカウントを副管理者アカウントにする必要はありません。
手順2:設定ファイルの作成
1 FirstClassの実行ファイルが格納されているフォルダに移動します。
2 Inetsvcs.fcなどの設定ファイルのコピーを作成し、名前をfcputil.fcに変更します。
手順3:アカウントのカスタマイズ
1 FirstClassクライアントを起動します。
2 [参照]をクリックします。
3 FirstClassがインストールされているフォルダを参照し、fcputil.fc設定ファイルを開きます。
注意
fcputil.fcファイルは、FirstClassの実行ファイルと同じ場所に保存されています。
4 このアカウントのユーザIDとパスワードを入力して、[保存]をクリックします。
5 FirstClassクライアントでログインを実行し、この設定ファイルを使用してクライアントがサーバに接続できることを確認します。
よくあるエラー
FCPutilの設定でよくあるエラーは以下の2つです。
1003 |
ユーザ名またはパスワードが間違っています。また、適切な権限([サーバの監視]と[サーバの管理])がアカウントに付与されていません。 |
4105 |
fcputil.fcがFCPutilと同じ場所にあるか、アカウントが正しく設定されていません。上記の手順を確認してください。 |
構文
FCPUTILのコマンド行構文は、前述のFCUtilとほぼ同じです。FCPutilを実行し、処理するコマンドとそのコマンド用の追加の引数を指定します。
構文:fcputil <コマンド> [パラメータ] [SERVER || FCS || IS || FCINTSRV || VS || VSERVICE]
または、fcputil [-s|-S] getstats [id [id ...] ]
または、fcputil -h(基本的な構文に関するヘルプとよく使用されるコマンドを表示)
または、fcputil -H(構文とよく使用されるキーワードの完全なリストを表示)
スイッチ |
パラメータ |
内容 |
-h |
|
よく使用する操作の一般的なヘルプを表示します |
-H |
|
使用可能なすべてのコマンドの完全なリストを表示します |
-v |
|
FCPutilのバージョンを表示します |
-s |
|
|
-S |
|
|
コマンド |
パラメータ |
内容 |
よく使用される主要なコマンド |
ABOUT |
|
サーバのバージョンを(サーバコンソールのログファイルに)表示します |
WAIT |
n |
指定した時間だけFCPutilを一時停止します(nは秒数) 注意このコマンドはローカル専用です。つまり、サーバ側との通信は行われないため、このコマンドを使用するために設定ファイルを使用する必要はありません。 |
BROADCAST |
"<メッセージ>" |
ログイン中のユーザ全員に同報メッセージを送信します |
DISABLE |
|
すべてのログインを無効にします(管理者ユーザ、副管理者ユーザ、およびメンテナスユーザは除く) |
ENABLE |
|
すべてのユーザおよびサービスによるログインを有効にします |
LOGOFF |
<ユーザID> |
特定のユーザを強制的にログオフします |
AUDIT |
|
コアサーバの監査を開始します |
TC |
|
上記のAUDITコマンドのエイリアスです |
TRASH |
|
上記のAUDITコマンドのエイリアスです |
STOPAUDIT |
|
(現在のフォルダの監査が完了した後に)監査を強制的に停止します |
FAST |
|
高速シャットダウン(通常のシャットダウン)を実行します |
POLITE |
|
標準シャットダウンを実行します |
QUIT |
|
サーバを停止/終了します(サーバの場合、このコマンドはFASTと同じです) |
バックアップ、ミラーリング、スナップショットのための一時停止 |
HOLD |
n |
指定した時間だけサーバをスナップショットのために一時停止します(nは秒数) |
PAUSE |
|
CONTINUEコマンドが実行されるまでミラーリングを一時停止します(成功すると0が、失敗するとFirstClassのエラーコードが返されます) |
CONTINUE |
|
PAUSEによって一時停止されたミラーリングを再開します(成功すると0が、失敗するとFirstClassのエラーコードが返されます) |
CONT |
|
上記のCONTINUEのエイリアスです |
RESYNC |
|
すべてのミラーに対して完全なミラー同期を強制的に実行します(成功すると0が、失敗するとFirstClassのエラーコードが返されます) |
MCHECK |
|
エラーレベルに対応した以下のリターンコードでミラーの現在のステータスを返します 0:すべてのミラーリングが一時停止されています 1:ミラーリングされているボリュームはありません 2:すべてのミラーが同期され、アクティブになっています 3:少なくとも1つのミラーリングされたボリュームでまだ同期が行われています 4:ミラーリングされたボリュームによってミラーリングのステータスが異なっています 5:少なくとも1つのミラーリングが失敗しました |
MDUMP |
|
ミラーリングの現在のステータスを返し(MCHECKを参照)、コンソールおよびログファイルにテキストとして出力します |
MIRRORLOG |
|
コンソールおよびログファイルへのミラーリング関連のデバッグメッセージの表示を有効または無効にします |
QSHOW |
|
待機中のミラーリングの詳細リストを表示します 警告出力される情報量が非常に多くなる場合があります |
QSUMMARY |
|
待機中のミラーリングの要約リストを表示します |
パフォーマンスと統計値 |
GETSTATS |
|
|
PSTATS |
|
パフォーマンス関連の統計値の概要をコンソールおよびログファイルに出力します |
PRESET |
|
PSTATSコマンドで報告されたパフォーマンス統計値をリセットします |
MEM |
|
メモリ使用の概要をサーバコンソールおよびログファイルに表示します |
その他の主要なコマンド |
GATEWAY |
<ゲートウェイ名> |
ゲートウェイを強制的に接続します(エイリアスはREPLICATEとNOW) |
REPLICATE |
<ゲートウェイ名> |
GATEWAYコマンドまたはNOWコマンドのエイリアスで、指定したゲートウェイを強制的に接続します |
NOW |
<ゲートウェイ名> |
GATEWAYコマンドまたはREPLICATEコマンドのエイリアスで、指定したゲートウェイを強制的に接続します |
HIGH |
|
内部サーバの優先度を[高]に設定します |
MEDIUM |
|
内部サーバの優先度を[中]に設定します |
MED |
|
上記のMEDIUMコマンドのエイリアスです |
LOW |
|
内部サーバの優先度を[低]に設定します |
その他の現在のステータスに関するコマンド |
GATEWAYS |
|
ゲートウェイのリストをコンソールおよびログファイルに出力します |
GROUPS |
|
グループのリストをコンソールおよびログファイルに出力します |
LISTFILES |
|
開かれているすべてのファイルのリストをコンソールおよびログファイルに出力します 警告大規模なサイトでは数万のファイルが開かれていることがありますので、十分ご注意ください |
LISTOBJS |
|
開かれているすべてのオブジェクトのリストをコンソールおよびログファイルに出力します 警告大規模なサイトでは多数のオブジェクトが開かれていることがありますので、十分ご注意ください |
NOTIFY |
|
通知テーブルをコンソールおよびログファイルに出力します |
SESSION |
|
セッションのステータスをコンソールおよびログファイルに出力します |
SESSIONS |
|
上記のSESSIONコマンドのエイリアスです |
STATS |
|
サーバの統計値の概要を表示します |
STATUS |
|
セッションの他の(異なる)ステータスの概要を表示します |
TASKS |
|
サーバタスクのリストをコンソールおよびログファイルに出力します |
よく使用されるログ取得オプション |
CONSOLE |
|
[Console to File]オプションを有効または無効にします(最新のサーバでは、fcs.logファイルのログ取得を有効または無効にします) |
CONSOLELOG |
|
コンソールのログ取得を強制的に有効にします(有効と無効を切り替えることはできません) |
NOCONSOLELOG |
|
コンソールのログ取得を強制的に無効にします(有効と無効を切り替えることはできません) |
LOGINLOG |
|
コンソールおよびログファイルへのすべてのログインおよびログオフの記録を有効または無効にします |
MAILLOG |
|
メッセージ(MTA)配信のログ取得を有効または無効にします |
MAIL |
|
上記のMAILLOGコマンドのエイリアスです |
その他のログ取得およびデバッグオプション |
BATCHADMIN |
|
FirstClassスクリプト(バッチ管理)の動作のサーバログを有効にします |
REMADMIN |
|
上記のBATCHADMINコマンドのエイリアスです |
DB |
|
データベース拡張のログを有効または無効にします |
DBGALL |
|
すべてのサーバデバッグログを有効にします |
DEBUG |
|
上記のDBGALLコマンドのエイリアスです |
DBGCORE |
|
コアサーバ動作のサーバデバッグログを有効にします |
DBGDIR |
|
ユーザディレクトリ動作のサーバデバッグログを有効にします |
DBGFILE |
|
ファイル入出力動作のサーバデバッグログを有効にします(おもにコアバッファリングメッセージ) |
DBGIS |
|
サービス(インターネットサービスなど)のサーバデバッグログを有効にします |
DBGTC |
|
監査動作のサーバデバッグログを有効にします |
DBGNONE |
|
すべてのサーバデバッグログを無効にします |
DBGSESS |
|
セッション関連動作のサーバデバッグログを有効にします |
GWCDATA |
|
ゲートウェイクライアントプロトコルのデバッグ(データ出力)の表示を有効または無効にします |
GWCDEBUG |
|
ゲートウェイクライアントプロトコルの完全な(詳細な)表示を有効にします |
GWCNONE |
|
ゲートウェイクライアントプロトコルのデバッグメッセージの表示を無効にします |
GWCOPEN |
|
ゲートウェイクライアントプロトコルのデバッグ(開く動作と閉じる動作)を有効にします |
GWCWARN |
|
ゲートウェイクライアントプロトコルのデバッグ(警告メッセージ)を有効にします |
GWMAIL |
|
ゲートウェイクライアントプロトコルのデバッグ(メール関連動作)を有効にします |
PACKET |
|
すべてのパケットデバッグログ(パケットデータの内容を含む)を有効にします |
PKTCONN |
|
コンソールおよびログファイルへの接続関連のパケットデバッグメッセージの表示を有効にします |
PKTERR |
|
コンソールおよびログファイルへのパケットエラーデバッグメッセージの表示を有効にします |
PKTMDM |
|
コンソールおよびログファイルへのモデル(セッション)関連のパケットデバッグメッセージの表示を有効にします |
PKTMOST |
|
コンソールおよびログファイルへのすべてのパケットデバッグメッセージの表示を有効にします(送信済みパケットと受信済みパケットのデータは除く) |
PKTNONE |
|
すべてのパケットデバッグメッセージを無効にします |
PKTSTAT |
|
パケット関連の各統計値をコンソールおよびログファイルに出力します |
PKTRX |
|
コンソールおよびログファイルへの受信済みパケットデバッグメッセージの出力を有効にします |
PKTTX |
|
コンソールおよびログファイルへの送信済みパケットデバッグメッセージの出力を有効にします |
RESET |
|
(サーバでサポートされなくなった)モデムおよびネットワークのディスパッチャをリセットします |
例
このスクリプトは、複数のFCPutilコマンドで構成されています。もうすぐシャットダウンが行われることをユーザに警告してから、高速シャットダウンを実行します。
FCPUTIL BROADCAST "サーバが5分後にシャットダウンされます。"
FCPUTIL WAIT 240
FCPUTIL BROADCAST "サーバが1分後にシャットダウンされます。ログオフしてください。"
FCPUTIL WAIT 60
FCPUTIL BROADCAST "サーバが今すぐシャットダウンされます。"
FCPUTIL WAIT 5
FCPUTIL FAST
以下は、2つのMDUMPコマンドの実行によってコンソールログファイルに出力された内容です。一方のコマンドはミラーがまだ同期されている間に実行され、もう一方のコマンドは同期が完了した後に実行されました。
[2010/03/01 01:32:04] Volume 8001 ("G:")mirror state is FULL SYNC (90%).
[2010/03/01 01:32:04] Volume 853C ("E:")mirror is ACTIVE.
[2010/03/01 01:32:54] Mirror:Beginning incremental sync of 13 item(s) ...
[2010/03/01 01:33:01] Mirror:Incremental sync of 13 item(s) complete.
[2010/03/01 01:33:01] Mirror:Volume 8001 sync complete.Mirror active.
[2010/03/01 01:34:57] Volume 8001 ("G:")mirror is ACTIVE.
[2010/03/01 01:34:57] Volume 853C ("E:")mirror is ACTIVE.
GETSTATSコマンド
このコマンドを使用すると、目的の機能に対応したサーバの統計値を要求することによって、リアルタイムの統計値をサーバからリモートで取得できます。
構文
GETSTATSコマンドの構文は以下の通りです。
FCPUTIL [ -s | -S ] GETSTATS [ <統計ID> ... ]
統計ID
以下は、すべての統計IDとその値のリストです。よく使用される統計値は、青色で区別しています。
統計値の名前 |
統計ID番号 |
説明 |
|
|
|
サブシステムの統計値 |
|
|
一般的な統計値 |
|
|
StatCounter |
0 |
1から始まり、統計値が返されるたびに増加します |
Sanity |
1 |
常に値1を返します |
Version |
2 |
常に現在のサーバのバージョンを返します(例:8.000) |
Build |
3 |
常に現在のサーバのビルド番号を返します(例:200.0) |
|
|
|
タスクの統計値(増分) |
|
|
LastReset |
1000 |
以前に統計値をリセットしてからの時間(ミリ秒) |
Loops |
1101 |
タスク一覧の繰り返し表示 |
Tasks |
1102 |
スケジュール設定されたタスクの合計数 |
IO |
1103 |
要求された入出力動作 |
AsyncIO |
1104 |
同期されなかった入出力動作(IOList) |
Idle |
1105 |
Idlerがスケジュール設定された回数 |
WakeIdle |
1106 |
アイドル動作のためにタスクがスリープ状態から復帰した回数 |
Suspend |
1107 |
タスクがレディリストから削除された回数 |
HotTasks |
1108 |
タスクがホットリストからスケジュール設定された回数 |
Longest |
1109 |
インターバルのためのタスクループでの最長待ち時間 |
|
|
|
タスクの統計値(累積) |
|
|
TLoops |
1201 |
タスク一覧の繰り返し表示 |
TTasks |
1202 |
スケジュール設定されたタスクの合計数 |
TIO |
1203 |
要求された入出力動作 |
TAsyncIO |
1204 |
同期されなかった入出力動作(IOList) |
TIdle |
1205 |
Idlerがスケジュール設定された回数 |
TWakeIdle |
1206 |
アイドル動作のためにタスクがスリープ状態から復帰した回数 |
TSuspend |
1207 |
タスクがレディリストから削除された回数 |
THotTasks |
1208 |
タスクがホット入出力リストからスケジュール設定された回数 |
TLongest |
1209 |
期間内のタスクループでの最長待ち時間 |
TAverage |
1210 |
期間内のタスクループでの平均待ち時間 |
|
|
|
ファイルの統計値(増分) |
|
|
Opens |
1301 |
ファイルオープン「要求」の合計数 |
Reads |
1302 |
要求された読み取り動作 |
ReadHits |
1303 |
SAFileキャッシュから実行された読み取り動作 |
ReadSysHits |
1304 |
ファイルシステムキャッシュから実行された読み取り動作 |
ReadBytes |
1305 |
読み取り動作中に転送されたバイト数 |
Writes |
1306 |
要求された書き込み動作 |
WriteHits |
1307 |
SAFileキャッシュから実行された書き込み動作 |
WriteSysHits |
1308 |
ファイルシステムキャッシュから実行された書き込み動作 |
WriteBytes |
1309 |
書き込み動作中に転送されたバイト数 |
|
|
|
ファイルの統計値(累積) |
|
|
TOpens |
1401 |
ファイルオープン「要求」の合計数 |
TReads |
1402 |
要求された読み取り動作 |
TReadHits |
1403 |
SAFileキャッシュから実行された読み取り動作 |
TReadSysHits |
1404 |
ファイルシステムキャッシュから実行された読み取り動作 |
TReadBytes |
1405 |
読み取り動作中に転送されたバイト数 |
TWrites |
1406 |
要求された書き込み動作 |
TWriteHits |
1407 |
SAFileキャッシュから実行された書き込み動作 |
TWriteSysHits |
1408 |
ファイルシステムキャッシュから実行された書き込み動作 |
TWriteBytes |
1409 |
書き込み動作中に転送されたバイト数 |
|
|
|
その他のファイル統計値 |
|
|
Open |
1400 |
現在開かれているファイルの合計数 |
|
|
|
FirstClassサーバの統計値 |
時間のパフォーマンス統計値 |
|
|
MS |
2001 |
この期間のミリ秒 |
TPL |
2002 |
ループごとの時間通知 |
LPS |
2003 |
1秒あたりのループ数 |
TPS |
2004 |
1秒間あたりのタスクスイッチ |
Usage |
2005 |
タスク読み込みインジケータ(割合) |
|
|
|
その他の2つの概要読み込みバー |
|
|
DiskAvg |
2011 |
平均ディスク応答時間(サーバのオーバヘッドを含む) |
DiskLoad |
2012 |
上記と同じ(ただし、任意の読み込み(割合)バーに変換) |
ServerAvg |
2021 |
平均サーバ応答時間 |
ServerLoad |
2022 |
上記と同じ(ただし、任意の読み込み(割合)バーに変換) |
|
|
|
ディスクの動作(システム要求) |
|
|
DiskOps |
2030 |
ディスク動作の合計数(増分) |
DiskOpsMTA |
2031 |
緊急性の高いタスク(MTAなど)によるディスク動作の合計数(増分) |
|
|
|
サーバのスナップショットの統計値 |
|
|
Modems |
2101 |
モデム接続の現在の数 |
Connected |
2102 |
ネットワーク接続の現在の数(リモートを含む) |
Priority |
2103 |
0=prDedicated(高)、1=prSharedApp(中)、2=prBackground(低) |
SessionLED |
2104 |
0=通常、1=警告、2=使用率が100%以上の状態 |
Logins |
2105 |
ログイン合計数 |
Remote |
2106 |
現在使用しているリモートセッションライセンスの数(FirstClass 8・0ビルド242以降のサーバが必要) |
|
|
|
その他のサーバ統計値 |
|
|
SessionLimit |
2110 |
セッションごとのメモリ制限 |
AuditProgress |
2111 |
完了または100(実行されていない場合)
|
|
|
|
サーバモニタの時刻 |
|
|
LastFileReset |
2201 |
[ファイル]タブの最後の「リセット」時刻またはサーバ起動時刻 |
LastTaskReset |
2202 |
[タスク]タブの最後の「リセット」時刻またはサーバ起動時刻 |
ServerBoot |
2203 |
サーバ起動時刻 |
|
|
|
メッセージキューの統計値 |
|
|
Deliveries |
2301 |
配信されたメッセージ |
Active |
2302 |
配信待機中のメッセージ |
Urgent |
2303 |
待機中の重要度[高]のメッセージ |
UrgentQ |
2304 |
キューが占める割合 |
Normal |
2305 |
待機中の重要度[標準]のメッセージ |
NormalQ |
2306 |
キューが占める割合 |
Bulk |
2307 |
待機中の重要度[低]のメッセージ |
BulkQ |
2308 |
キューが占める割合 |
Junk |
2309 |
待機中の重要度[ジャンク]のメッセージ |
JunkQ |
2310 |
キューが占める割合 |
Held |
2311 |
待機中の保留メッセージ |
HeldQ |
2312 |
キューが占める割合 |
Delayed |
2313 |
待機中の遅延メッセージ |
DelayedQ |
2314 |
キューが占める割合 |
|
|
|
システムの統計値 |
|
|
メモリの統計値 |
|
|
MemAppTotal |
9001 |
サーバに利用できる合計システムメモリ(アドレス空間などの制限要因を除く) |
MemAppAvail |
9002 |
サーバに利用できるシステムメモリ(アドレス空間などの制限要因を除く) |
MemVirtTotal |
9003 |
サーバマシンの合計仮想メモリ |
MemVirtAvail |
9004 |
サーバマシン上でサーバに利用できる仮想メモリ |
MemAddrTotal |
9005 |
サーバ処理用の合計アドレス空間 |
MemAddrAvail |
9006 |
サーバ用に現在利用できるアドレス空間 |
MemPhysTotal |
9007 |
サーバマシンの合計物理メモリ |
MemPhysAvail |
9008 |
サーバマシンで利用できる物理メモリ |
例
以下のコマンドは、通常は[サーバモニタ]の[サマリ]タブに表示される3種類のサーバ負荷の割合を返します。
FCPUTIL GETSTATS 2005 2012 2022
出力は以下のようになります。
C:\>FCPUTIL GETSTATS 2005 2012 2022
FCPUtil Version 8.0.5 [Nov 22 2004]
Copyright (c) 2004 by Open Text Corporation
Stat ID Current Statistic Value
======= =======================
2005 0.000
2012 0.220
2022 0.000
3 statistics returned.
注意
統計IDを指定しない場合、FCPutilはデフォルトのリストである「2 3 2005 2012 2022 1400 2111 2301 2302 9002」を使用します。
処理がより自動的に行われるようにする場合は、出力結果が複雑で冗長になるのを避けるために2つのオプション(-sおよび-S)を使用できます。
-sは、以下のように「ID=値」の形式のリストを返します。
C:\>FCPUTIL -s GETSTATS 2005 2012 2022
2005=0.000 2012=0.235 2022=0.000
-Sは、以下のように値のリストのみを返します。
C:\>FCPUTIL -S GETSTATS 2005 2012 2022
0.000 0.358 0.000
サーバのパフォーマンスを追跡する場合は、通常、以下のような簡略化された形式がデフォルトの統計値リストになります。
C:\>FCPUTIL -S GETSTATS
8.000 203.000 0.000 0.231 0.000 44.000 100.000 0.000 0.000 1072410624.000
|