サーバの監視と統計値
システムの利用状況の監視
サーバモニタには、現在実行されているタスクの種類、ハードウェアにかかっている負荷、サーバが最後に再起動されてからの動作状況の一覧など、システムの実行状況に関する情報が表示されます。サーバモニタを見るには、管理者デスクトップにある[Core Services]フォルダを開いてください。また、サーバモニタにはFirstClassのサービスアプリケーションとミラーボリュームに関する情報も表示されます。
セッションモニタには、ログイン中のユーザ名と、そのユーザの動作がリアルタイムに表示されます。セッションモニタを見るには、[管理]>[セッションモニタ]を選ぶか、管理者デスクトップにある[Core Services]フォルダを開いてください。このウィンドウから、ユーザのログオフ、ユーザのデスクトップの表示、ユーザのプロフィール表示などの作業を行うことができます。
セッションモニタ
セッションモニタには、ログイン中のユーザ名と、そのユーザの動作がリアルタイムに表示されます。セッションモニタを見るには、[管理]>[セッションモニタ]を選ぶか、管理者デスクトップ上で[Core Services]>[Session Monitor]の順にダブルクリックしてください。
セッションモニタには、アクティブなセッションが1行ごとに表示されます。
列 |
説明 |
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接続プロトコル-FirstClassサーバへの接続に使用されている接続プロトコルを表すアイコンです。 |
ID |
セッションIDです。 |
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接続の種類:接続の種類を表すアイコンです。インターネット接続はすべて、プロトコルを表す文字付きのアイコンで表示されることにご注意ください。詳細は、「接続の種類を表すアイコン」の表を参照してください。 |
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Empty/Fullユーザが1日あたりの接続時間制限、または非アクティブ状態からログオフまでの時間に達したかどうかを表します。 |
名前 |
ユーザのフルネームです。 |
ユーザID |
ユーザのユーザIDです。 |
最後の動作
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このユーザが現在実行している動作です。このフィールドが空白の場合は、このユーザが直近に何の動作もしていないことを表します。 |
最後に開いたオブジェクト |
ユーザが直近に使用したオブジェクトです。 |
開いているオブジェクト |
ユーザが現在開いているすべてのオブジェクトです。 |
接続の種類を表すアイコン
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Mac OS X |
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Windows |
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Gateway |
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Voice Services |
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Internet Services |
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Java |
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HTTP |
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LDAP |
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NNTP |
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FTP |
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Finger |
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IMAP4 |
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SMTP |
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ディスク使用量の統計値
FirstClassは、監査を実行するとディスク使用量のレポートを作成します。このレポートには、各ユーザが使用しているハードディスクの容量が記録されます。ディスク使用量のレポートの名前は、DiskUse.txtです。
注意
(ネットワークストア内の全アイテムに対する監査が終わる前に予定終了時刻が来て)監査が完了しなかった場合には、diskuse.tmpファイルが作られます。このファイルは、監査が再開されてネットワークストア全体の監査が完了するまで使用されます。監査が完了すると、このファイルはdiskuse.txtという名前になります。
ディスク使用量の統計値は、FirstClassかテキストエディタで見ることができます。また、スプレッドシートにインポートできます(詳細は表計算ソフトのマニュアルを参照してください)。
このレポートでは、以下の情報が1行につき1ユーザずつ表示されます。
・第1列:そのユーザに固有のユーザID
・第2列:そのユーザのアカウントが登録されているボリューム名
・第3列:総容量
パフォーマンス上の理由から、FirstClassはこのフィールドの内容を保持しません。このフィールドはログ解析プログラムなどで下位互換性を保つために残していますが、その値は常に0となります。
・第4列:合計ファイル数
パフォーマンス上の理由から、FirstClassはこのフィールドの内容を保持しません。このフィールドはログ解析プログラムなどで下位互換性を保つために残していますが、その値は常に0となります。
・第5列:合計使用量
ユーザのメールボックスとフォルダ内にある送信メール、受信メール、ドキュメント、アップロードしたファイルの総容量をキロバイト単位で表します。
・第6列:合計使用ファイル数
ユーザのメールボックスとフォルダ内にある送信メール、受信メール、ドキュメント、アップロードしたファイルの合計をファイル数で表します。
・第7列:ユーザ権限
ユーザに与えられている特別な権限です。このフィールドには、以下の権限の中から1つまたは複数が表示されます。
A-管理者(または副管理者)
E-(ユーザ情報の編集)
U-(非公開ディレクトリの閲覧)
V-ユーザ情報の閲覧
Pは、ユーザアカウントに対して監査が行われていることを表します。
FirstClassでのディスク使用量レポートの閲覧
FirstClassにログインした状態でディスク使用量レポートを閲覧するには、以下の手順に従ってください。
1 管理者デスクトップの[Reports]フォルダを開きます。
2 [Statistics Folder]フォルダを開きます。
3 [Shift]キーを押したままDiskUse.txtをダブルクリックします。
テキストエディタでのディスク使用量レポートの閲覧
FirstClassにログインしないでディスク使用量レポートを閲覧するには、以下の手順に従ってください。
1 ハードディスク上にある[FCNS]フォルダ(Windows)または[fcns]フォルダ(Mac OS X)を開きます。
2 [STATS.DIR]フォルダを開きます。
3 DiskUse.txtファイルをテキストエディタで開きます。
(FirstClassクライアントを使用して管理者として)FirstClassサーバにログインした状態でディスク使用量レポートを閲覧するには、以下の手順に従ってください。
1 管理者デスクトップの[Reports]フォルダ内にある[Statistics]フォルダを開きます。
2 Select DiskUse.txtを選択して、[ファイル]>[ダウンロード]を選択します。
3 ダウンロードしたDiskUse.txtファイルをテキストエディタで開きます。
ディスクスペースの開放
システムプロファイルを使用して、ご利用のサーバの各ボリュームで必要な最小空きディスク容量を設定できます。あるボリュームの空きディスク容量が、設定した最小空き容量以下になると、サーバはユーザやゲートウェイから送られてくるメッセージの受信をそのボリューム上で拒否します。
その場合は、以下の方法で空き容量を増やすことができます。
・DiskUsageレポートを調べて、ディスク容量を大量に消費しているユーザを特定します。特定したユーザに自分のメールボックスを空にするよう依頼してください。
・サイズの大きい添付ファイル付きのファイルを探して削除します(まず添付ファイルを削除してから、ファイルを削除します)。
・削除したアイテムのすべてのエイリアスも必ず削除してください。あるアイテムによって利用されていたディスクスペースに空きが生まれるのは、そのアイテムのコピーがすべて削除された場合だけです。サイズの大きいファイルを削除しても、送信者のメールボックスと他の全受信者のメールボックスからそのファイルのエイリアスを削除しない限り、ディスクに空きは生まれません。
・統計値ファイルとログファイルを削除します。これらのファイルの削除は、何かの問題が再発したときに原因を調べる場合に備え、バックアップを取ってから行うことをお勧めします。
Mac OS Xでは、統計値ファイルはfcns\stars.dirに、ログファイルはfcns\logfilesに保存されます。
Windowsでは、統計値ファイルはFCNS\STATS.DIRに、ログファイルはFCNS\LOGFILESに保存されます。
空きディスクスペースを増やすには、ファイルの削除後に監査を行う必要があります。監査は、すぐに行うこともできますし、スケジュール設定した次の監査まで待つこともできます。
ユーザの統計値
FirstClassでは、ユーザを選択して、そのアクティビティの統計値を収集できます。デフォルトの統計値には、ユーザID、時刻、日付の各フィールドに加え、記録する統計値の種類に固有なフィールドが含まれます。ユーザの統計値ファイルは、yymmddまたはyymmddIという名前になります。yymmdd はこのログファイルが作成された日付で、日付の後の「I」はインターネットのユーザの統計値だけに表示されます。このファイルは、毎日午前0時に更新されます。サーバが午前0時の時点で停止している場合は、サーバの再起動時に新しいファイルが作成されます。
ユーザ統計値レポートのカスタマイズ
1 管理者デスクトップの[Reports]フォルダを開きます。
3 フォーム上部の3つのフィールドを設定します。
ご利用のFirstClassシステムで選択した情報の数とアクティビティのレベルによって、統計値ファイルのサイズが決まります。
5 このフォームを閉じて、変更を保存します。
ユーザの統計値の閲覧
1 [ログ管理]フォームの[ログ保存場所のパス]で指定したフォルダを開きます。
2 閲覧したいファイルを開きます。
このファイルは、メモ帳(Windows)やTextEdit (Mac OS X)で開くことができます。
ユーザ統計値ファイルの形式
ユーザ統計値ファイルには、[ログ管理]フォームで指定した情報のフィールドが、区切り文字で区切られて記録されます。
以下は、どのレコードにも共通で使用できるフィールドの種類です。
・動作を行ったユーザのユーザID(user ID)
・動作を行った日付(date):ddmmyy形式
・動作を行った時刻(time):hh:mm:ss:am|pm形式
・動作が行われたコンピュータのIPアドレス(IP address)
・ユーザの第一組織単位:(OU)
・処理中のファイルまたはフォルダに固有のファイルID(fileID)
FirstClassは、ファイルIDを使用してボリューム上のファイルやフォルダにアクセスします。
・操作を行ったユーザのクライアントID(clientID)
FirstClassは、固有のクライアントIDを各ユーザに割り当てます。同じクライアントIDが他のユーザに割り当てられることは絶対にありません。
・処理中のメッセージID(messageID)
FirstClassのすべてのメッセージには、固有のメッセージIDが与えられます。
・処理中のオブジェクト名(obj name)
・処理中のオブジェクトの種類(obj type)
・処理中のオブジェクトの親オブジェクト:(parent obj)
例えば、ある会議室内にあるアイテムの親オブジェクトは、その会議室になります。
・処理中のオブジェクトのファイルサイズ:(file size)(バイト単位)
・動作が行われたクライアントマシンのIPアドレス(選択されている場合)
・動作を行ったユーザの第一組織単位(選択されている場合)
[記録する情報]のユーザアクティビティ
[記録する情報]のフィールドの詳細については、こちらを参照してください。
ユーザ統計値ファイルの削除
統計値ファイルは定期的に削除して、利用できるディスク容量を確保するようにしてください。ただし、これらのファイルの削除は、解決しない問題の原因を後で調べる際に使用する場合に備えて、バックアップを取ってから行うことをお勧めします。
注意
サーバ統計値の数値をリセットしたい場合以外は、統計値ファイルを削除しないでください。
サーバ統計値
サーバ統計情報ファイル(Stats.txt)には、サーバが初めてインストールされてから今までにサーバで行われた全動作の累積集計が記録されます。このファイルは、毎日午前0時に更新されます。サーバが午前0時の時点で停止している場合は、サーバの再起動時に新しいファイルが作成されます。
サーバ統計値は、FirstClassかテキストエディタで見ることができます(「ディスク使用量の統計値」を参照してください)。また、スプレッドシートにインポートできます(詳細は、表計算ソフトのマニュアルを参照してください)。
サーバの統計値ファイルには以下の情報が記録されます。
・Remote user statistics(リモートユーザの統計値)
Total Logins |
ログイン数。 |
Total Opens |
開かれたウィンドウの数。 |
Total Closes |
閉じられたウィンドウの数。 |
Total Creates |
作成されたメッセージとファイルの数。 |
Total Submits |
送信されたメッセージの数。 |
Total DirSearches |
ディレクトリで検索が行われた回数。 |
Total Timeouts |
1日の接続時間制限を超えたために終了したセッション数。 |
Total Failed UIs |
接続失敗によって終了したセッション数。 |
Bytes Uploaded |
サーバにアップロードされた(ファイルと添付ファイルの)バイト数。 |
Bytes Downloaded |
サーバからダウンロードされた(ファイルと添付ファイルの)バイト数。 |
Total Connect |
全ユーザの接続時間の合計。 |
・Network user statistics(レギュラーユーザの統計値)
レギュラーユーザの統計値で、内容は上記のリモートユーザと同じです。
・CLUI statistics(コマンドラインユーザインタフェースの統計値)
ターミナル、ターミナルエミュレーション、およびtelnetの統計値で、内容は上記のリモートユーザと同じです。
・Server statistics(サーバ統計値)
サーバの統計値で、以下の内容が記録されます。
Total Deliveries |
送信されたメッセージの数。 |
Recoveries |
(停電などからの)サーバの再復帰数。 |
Users Added |
登録されたユーザアカウント数。 |
Users Deleted |
削除されたユーザアカウント数。 |
Rejected Sessions |
すべてのセッションが使用中のためにユーザが接続できなかった回数。 この数値が高い場合は、追加セッションの購入を検討した方がよいでしょう。 |
Auto-registers |
自動登録の回数。 |
Write Protects |
ディスク容量不足やファイル数の超過によって、サーバが書き込み禁止専用モードになった回数。 この数値が高い場合は、ご利用のFirstClassシステムを今より容量の大きいボリュームに移すことを検討してください。 |
サーバ統計値のリセット
サーバ統計値の数値をリセットするには、Stats.txtファイルを削除します。
利用統計
サーバの利用率を把握できる情報がXMLファイルで保存されます。
この情報は[FCNS]フォルダ>[stats.dir]フォルダ内にあるadoption.xmlファイルに記録されます。このファイルにアクセスするには、管理者デスクトップから[Reports]フォルダ>[Statistics]フォルダを開きます。
このファイルは毎日午前0時に更新されます。また、サーバを起動およびシャットダウンしたときにも更新されます。サーバをシャットダウンした場合、[Date]列にはアスタリスクが付けられます。
サーバ利用統計ファイルはテキストエディタで表示できます(「ディスク使用量の統計値」を参照)。XMLパーサーを使用してデータを解析できます。
adoption.xmlファイルには以下の情報が記録されます。
タグ |
説明 |
<Date> |
YYYY-MM-DD HH:MM:SS |
<IntUsers> |
レギュラーユーザの数 |
<ExtUsers> |
リモートユーザの数 |
ユーザアクティビティの統計値(構成1) |
<User_Login> |
ログイン |
<User_Status> |
ステータスメッセージを変更 |
<User_Search> |
検索を開始 |
<User_SearchPerson> |
ユーザの検索を開始 |
<User_SearchCommunity> |
コミュニティの検索を開始 |
<User_Conference> |
新しい会議室を作成 |
<User_Community> |
新しいコミュニティを作成 |
<User_Subscribe> |
新しいコミュニティに参加 |
<User_ Post> |
コミュニティに投稿 |
<User_ Blog> |
ブログに投稿 |
<User_ Follow> |
新しいユーザのフォローを開始 |
<User_ Hit> |
アクセス/読み取り |
システムの統計値(構成2) |
<System_Login> |
ログイン |
<System_Status> |
ステータスメッセージを変更 |
<System_Search> |
検索を開始 |
<System_SearchPerson> |
ユーザの検索を開始 |
<System_SearchCommunity> |
コミュニティの検索を開始 |
<System_Conference> |
新しい会議室を作成 |
<System_Community> |
新しいコミュニティを作成 |
<System_Subscribe> |
コミュニティに投稿 |
<System_Post> |
ブログに投稿 |
<System_Blog> |
新しいユーザのフォローを開始 |
<System_Follow> |
新しいユーザのフォローを開始 |
<System_Hit> |
アクセス/読み取り |
ブログの統計値(構成3) |
|
<Blog_Count> |
インスタンスの数(午前0時にリセットされません) |
<Blog_Posts> |
投稿の数 |
<Blog_Hits> |
アクセス/読み取りの数 |
<Blog_Active> |
投稿またはアクセスのインスタンスの数 |
<Blog_Subscribers> |
購読者の数(午前0時にリセットされません) |
コミュニティの統計値(構成4) |
<Community_Count> |
インスタンスの数(午前0時にリセットされません) |
<Community_ Posts> |
投稿の数 |
<Community_ Hits> |
アクセス/読み取りの数 |
<Community_ Active> |
投稿またはアクセスのインスタンスの数 |
<Community_ Subscribers> |
購読者の数(午前0時にリセットされません) |
会議室の統計値(構成5) |
<Conference_Count> |
インスタンスの数(午前0時にリセットされません) |
<Conference_ Posts> |
投稿の数 |
<Conference_ Hits> |
アクセス/読み取りの数 |
<Conference_ Active> |
投稿またはアクセスのインスタンスの数 |
<Conference_ Subscribers> |
購読者の数(午前0時にリセットされません) |
その他のすべてのフィールドは、将来使用するためのものです。
日別ログファイル
FirstClassは、サーバが稼働している間は毎日、コンソールに出力された動作のログファイルを作成します。ログファイルは、yymmdd.txtという名前になります。yymmddはログファイルが作成された日付です。このファイルは、毎日午前0時に更新されます。サーバが午前0時の時点で停止している場合は、サーバの再起動時に新しいファイルが作成されます。
ログファイルの表示
FirstClassにログイン中にログファイルを開くには、以下の手順に従ってください。
1 管理者デスクトップの[Reports]フォルダ内にある[Log Files]フォルダを開きます。
2 見たい日付のログファイルを開きます。
このログファイルは、メモ帳(Windows)やTextEdit(Mac OS X)で開くことができます。
FirstClassにログインしていないときにログファイルを開くには、以下の手順に従ってください。
1 [FCNS]フォルダ(Windows)または[fcns]フォルダ(Mac OS X)を開きます。
2 [LOGFILES]フォルダを開きます。
3 見たい日付のログファイルを開きます。
このログファイルは、メモ帳(Windows)やTextEdit(Mac OS X)で開くことができます。
ログファイルの削除
サーバのログファイルは定期的に削除して、利用できるディスク容量を確保するようにしてください。ただし、これらのファイルの削除は、解決しない問題の原因を後で調べる際に使用する場合に備えて、バックアップを取ってから行うことをお勧めします。
注意
コンソールのログをファイルに記録したくない場合は、ハードディスクから[LOGFILES]フォルダを削除してください。ただし、管理者デスクトップにある[Logfiles]フォルダは絶対に削除しないでください。
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