アーカイブサービスのインストールと設定
アーカイブサービスのインストール
アーカイブサービスは、ホストサーバとは異なるマシンにインストールしてください。インストールの最低要件はリリースノートに記載されていますが、システムの実際のパフォーマンスは、ハードウェアの性能とシステムの利用頻度によって異なることにご注意ください。
注意
FirstClassアーカイブサーバをFirstClassのコアサーバと同じコンピュータ上で実行することは可能ですが、弊社ではそのような設定での利用はテストしておらず、またサポートもしていません。したがって、同じマシンでは実行しないようにすることを強くお勧めします。
アーカイブサービスをインストールするには、適切なマシン上でインストーラを実行し、その指示に従ってインストールしてください。
インストーラによって、ハードドライブ上にアーカイブストアが作成されます。
アーカイブサービスの設定
FirstClassアーカイブサービスのインストールが完了したら、以下の作業を行う必要があります。
・ホストサーバからのゲートウェイを作成する
・アーカイブサービスにログインする
・ホストサーバ上でアーカイブを有効にする
・ゲートウェイをテストする
ゲートウェイの作成
アーカイブサーバへのゲートウェイをFirstClass上で作成する必要があります。[FC Update Service]コンテナを開き、[Archive Services update]を選択して、[Apply Update]をクリックしてください。
アーカイブサービスが、アーカイブサービスのゲートウェイが要求に応じてホストに接続できるようにホストのドメイン名を自動的に設定します。このドメインは、ホストの[システムプロファイル]フィールドから取得されます。アーカイブ機能を利用するのにこの情報が正しく入力されていることを確認してください。
パスワードフィールドは空白にしてください。FirstClassが安全なパスワードを自動的に生成し、アーカイブサーバとホストサーバに初めて接続したときに、両方のサーバのパスワードを更新します。
アーカイブサービスはサーバのシリアル番号も自動的に設定します。この番号を変更する必要がある場合は、80000000~800000099の値を使用してください。
アーカイブサービスは、初めてホストサーバに接続したときに、サーバの登録、パスワードの設定、ログイン、およびメッセージのアーカイブを自動的に実行します。デフォルトでは、アーカイブされていないメッセージの数が50件に達した時点で接続するように設定されています。この設定をそのまま利用することも、異なるスケジュールを設定することもできます。
アーカイブサービスは、以下のライセンス設定で開始されます。
・5つのユーザセッションおよび1つのlibrarianアカウント
アーカイブサービスへのログイン(librarianアカウント)
ファイルのアーカイブと復元には、librarianアカウントが使用されます。これはレギュラーユーザアカウントで、以下の権限が追加されています。
・アーカイブされたメッセージのBCCの受信者を見る
・[Reports and Core Services]コンテナにアクセスする
・カスタムツールバーと管理メニューを使用する
librarianアカウントは、アーカイブサービスの管理に必要なあらゆる機能にアクセスできます。実行できる作業は以下の通りです。
・[セッションモニタ]と[システムプロファイル]にアクセスする
・[ディレクトリの一覧]でユーザと会議室のアーカイブを表示する
[管理]>[サーバ管理]からアーカイブサービスをシャットダウンする
アーカイブサービスにログインするには、「librarian」(カギ括弧は除く)をデフォルトのユーザ名およびパスワードとして使用します。パスワードは、ログイン後ただちに変更してください。
注意
アーカイブ内のメッセージの最終更新日は、そのメッセージがメインサーバ上で配信された日付に設定されます。メッセージの有効期間は適用されず、代わりにアーカイブ期間が適用されます。
ユーザへのアーカイブサービス設定
メッセージ、共有カレンダーの予定、個人用チャットの会話記録をアーカイブするユーザを設定するには、以下の手順に従ってください。
1 アーカイブが必要なユーザグループを決定します。
2 ホストサーバ上で、該当する各グループを開きます。
3 [サービス]タブをクリックします。
4 [個人メールをアーカイブする]チェックボックスを選択します。
5 アーカイブ期間を設定します(日数で入力します。例えば、「1820」と入力し、[OK]をクリックすると、「260 週間」(=5年)に変換されて表示されます)。
6 必要に応じて、[共有カレンダーの予定をアーカイブ]チェックボックスを選択します。
アーカイブ権限を持たせる各グループについて、この手順を(手順2から)繰り返します。
(共有)会議室のアーカイブを有効にするには、以下の手順に従ってください。
1 コンテナ用テンプレートを作成し、[アーカイブコンテナ]フィールドを選択します。
2 アーカイブ期間を設定します(日数で入力します。例えば、「1820」と入力し、[OK]をクリックすると、「260 週間」(=5年)に変換されて表示されます)。
3 アーカイブする会議室をこのグループに所属させます。
次回の同期中に、アーカイブサービスは、アーカイブサーバ上に会議室を作成し、それ以降にアーカイブ対象の会議室に送信されたメッセージをアーカイブします。
ゲートウェイのテスト
ゲートウェイが正しく設定されていることを確認するには、以下の手順に従ってください。
1 アーカイブを有効にしているユーザを数名選び、そのユーザにテストメッセージを送信します。
2 [ゲートウェイ]フォームを開いて、[閉じたら接続]をクリックします。
この操作により、メッセージが設定された数に達するのを待たずに、ゲートウェイがただちに開始されます。
3 librarianアカウントでアーカイブサーバにログインし、先ほどのメッセージが正しいアカウントにアーカイブされていることを確認します。
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