ソリューション

山口市教育委員会

FirstClassで実現する教育情報ネットワークEdu-NET山口

山口市教育委員会山口市教育委員会
学校教育課指導主事 重枝謙二先生(左)
情報教育指導員 脇條和代さん(右)

 

全教員800人を結ぶEdu-NET山口

全教員800人を結ぶEdu-NET山口山口市教育委員会では8Mbpsのケーブルテレビ回線を利用して、小学校18校、中学校12校、合計30校を結んだ教育情報ネットワーク「Edu-NET山口」を提供しています。

平成16年4月にスタートしたEdu-NET山口について、山口市教育委員会の重枝謙二指導主事と情報教育指導員の脇條和代さんにお話を伺いました。

Edu-NET山口はグループウェア「FirstClass」を利用して市内800人の教師全員にe-メールアドレスを提供しています。FirstClassはEdu-NET山口のメンバーであれば宛先の名前を入力するだけでメールを送ることができるので先生方に評判です。グループウェア機能を利用して教育委員会からの連絡や学校間の連絡、情報共有に利用しています。1年間を通じて「全教員がグループウェアを体験しネットワークを利用した情報共有の便利さを実感することができ、次のステップに進む準備ができてきた。」と重枝指導主事は語ります。

全市の情報共有と学校内の情報共有

市教委から学校や教員への連絡

FirstClassのアカウントは全教員に発行するとともに学校の代表アカウントを発行することで市教委と学校の連絡を円滑に行っています。校長や教頭、教務、生活指導担当宛などの連絡網や会議室を使った学校間の情報共有が進んできています。

導入初年度は、すべての書類や連絡を従来の紙媒体とEdu-netによる電子媒体の両方で送りました。

1年間の運用で電子媒体が適しているものと紙媒体が適している書類の区別が明確になり、2年目から効率的な情報の発信を行うことができます。

教員間の情報共有

Edu-NET山口では教育研究会「市教研」会議室を設けています。市教研会議室では学校間の情報交換や研究成果や実践事例の発表や蓄積の場所として定着させたいと考えています。

学校内の情報共有

学校内用の連絡、分科会、分掌部会など学校に必要な会議室やカレンダーをつくることができます。学校にとって必要な情報共有を各学校の実情に合わせておこなうことができると考えています。

市教委スタッフだけで運用・管理

800人の教員ネットワークの運用・管理は情報指導員の脇條さんが1人で担当しています。「FirstClassはGUIによる設定とスクリプトによる一括処理ができるのでケースに応じて便利な方を選ぶことができる」「サーバをリモートで管理できるので柔軟な管理体制をつくることができる」と脇條さんは語ります。

Edu-NET山口のホームページでは「パーソナルコンピュータ及びデータ等管理基準」「山口市小中学校情報通信ネットワーク利用ガイドライン」「山口市小中学校ホームページサーバの運用に関する基準」「インターネット利用の約束」(子供向け)などを公開し周知徹底をおこなうことで教員や児童・生徒もルールを守って利用しています。

「FirstClassはグループの所属や会議室への参加や権限を柔軟に運用できてよい」とおっしゃいます。

生徒の学習と交流をサポートするEdu-NET

生徒が利用するFirstClassのアカウントは学校のパソコン台数2,700を発行しています。導入初年度は主に学校間交流や情報リテラシー学習への利用から始めました。

一部の学校では課題の提示や作品の提出に会議室を利用しているところもあります。生徒の利用を促進し全生徒がネットワークを活用することで学習効果を高めることが出来るようにしていく予定です。

これからのEdu-NET山口

全員の先生がEdu-NET山口にアクセスする環境になりましたので市教委がおこなう学校や教員向けアンケートの大部分はFirstClassを利用して回収・集計をおこなうことができるようになります。

また、各種の申請書や報告書など定型文書を電子化することで事務処理の効率化を行っていくことができます。新年度からは「子ども活用元年」として児童・生徒の活用を促進していきます。児童・生徒や先生が授業で使える学習教材リンク集や全市の教員が共有する教材データベースの構築を行って行く予定です。

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