ソリューション

Open University

FirstClassによるオンライン学習コミュニティーで、遠隔教育で学ぶ学生を距離から開放

FirstClassによるオンライン学習コミュニティーで、遠隔教育で学ぶ学生を距離から開放

世界最大規模の遠隔教育専門大学

イギリスにあるOpen Universityは、学部課程と大学院課程を含むおよそ20万人の履修生に対して、遠隔教育を行っています。

Open Universityのコースの教材とサービスはすべて、Learning and Teaching Solution(LTS)部門が責任を持って作成・提供していますが、この部門の業務の一つは、FirstClassシステムの管理を行うことです。この部門では、1994年からFirstClassを導入し、現在では、世界で最大規模の、最も成功を収めているeラーニングコミュニティーの一つにまで発展させました。

FirstClassは、学習効果が高くオンライン上で使いやすいことから、学生の高い支持を得ています。また、大学側からも、管理機能が強力で信頼性が非常に高いと評価されています。

使いやすいFirstClassデスクトップ

使いやすいFirstClassデスクトップFirstClassがオンラインで非常に利用しやすい点は、Open Universityの学生全員が、場所や時間を問わずに、完全なオンライン学習環境にログインできることです。ログインすると、学生は、自分の選択コースに関する情報が収められた自分専用のデスクトップを見ることができます。Webブラウザでも、FirstClassクライアントソフトウェアでも、ログインするだけで学生は同じ情報にアクセスして、同じ機能を利用することができます。

大学にとっても、FirstClassがこのようにオンライン上で柔軟に利用できることは、大いに役に立っています。この大学の学生は世界各国のあらゆる所に散らばっており、忙しい合間を縫って学習時間を作る必要があるからです。FirstClassは、このような学生を遠隔教育の距離から解放します。

FirstClassによるオンライン学習環境の特長は、共同学習ができる会議室を利用できることです。各コースにはそれぞれ専用の会議室があり、学生は自分が選択したコースの会議室にアクセスできます。会議室は次のように利用することができます。

  • 学生と講師との間で、コースに関する議論をスレッド形式で行う「討論」の場
  • 講師が資料・教材などの学習リソースや文書をアップロードし、コースの全学生が利用できるようにする「情報共有」の場
  • コースの連絡事項を投稿する「告知」の場
  • 学生が講師に質問を投稿する「学習サポート」の場

共同学習ができる会議室のおかげで、学生どうしや学生と講師のコミュニケーション、グループ作業、情報交換、学習リソースの共有、情報の管理が簡単になります。また、Open Universityは、この会議室を利用して遠隔教育の質を高めたり、サポートをしたりすることができます。

FirstClassの会議室では、権限設定によって、学生に自分が選択しているコースに関連する会議室だけにアクセスさせることができます。例えば、「経営学士コース」を専攻している学生は、このコースで受講することができる人事管理、マーケティング入門、財務管理、経済学などの各会議室にアクセスできます。

新たに開講される「技術基礎コース」では、講義は完全にオンライン上で行われ、FirstClassの会議室の利用が必須となります。

勉強ばかりじゃつまらない

Open UniversityのFirstClassシステムでは、学習以外の会議室も設けられ、学生の社会的ニーズに対応しています。学生は、音楽、セーリング、スポーツ、ガーデニング、演劇、写真など、多くの会議室を利用できます。以下の図は、Open Universityの学生団体が運営している「趣味」会議室の画面です。幅広い分野に渡る、たくさんの会議室で賑わっています。

オンライン上で共同学習FirstClassではオンライン上で共同学習ができるため、講師は、情報や資料・教材をわかりやすく使いやすい環境で学生に利用してもらうことができます。

Open UniversityのFirstClass管理者、ジェフ・アルドリッジは言います。「このシステムは学生たちの学習にひじょうに役立っています。学生は、自分の選択コースの内容について議論や質問をし、他の人の意見を知ることで理解をより深めることができます。また、学生どうしが利用できる会議室で、お互いに積極的に助け合ったり、一体感を得たりすることができます。」

FirstClassの電子メール機能、カレンダー機能、一対一またはグループによるチャット機能を利用すれば、オンライン上で共同学習ができるこの環境は、さらに利用しやすいものになります。

利用が広がるFirstClass

FirstClassは現在、425以上のコースで利用され、1万6千を越える会議室が約500人の主催者(FirstClass会議室のシステムオペレーター)によって運営されています。平均では、一日あたり8千を越える異なったユーザから1万6千以上の接続があります。また、毎日2万通のメールが配信され、15万通を超える会議室のメッセージが読まれています。ますます多くのコースがFirstClassによるオンライン指導を行っており、学生と講師がチームとして共に学習しています。

以下の表にあるように、Open UniversityにおけるFirstClassユーザ数は、1994年以降著しく増え続けています。

ユーザー数
1994年1,200
1995年2,500
1996年15,000
1997年24,000
1998年35,000
1999年56,000
2000年105,000
2001年160,000
2002年180,000
2003年200,415
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