ネットワークストアの復元
復元を行うタイミング
ネットワークストアをバックアップから復元しなければならないのは、次のようなケースです。
・ディレクトリの再構築を試みて失敗した場合
・ハードディスクドライブが故障した場合
・ご利用のネットワークストアを新しいドライブに移動した場合
バックアップからの復元方法
バックアップからネットワークストアを復元するには、以下の手順に従ってください。
1 サーバがシャットダウンされていることを確認します。
2 バックアップが保存されたメディアから以下のフォルダをご利用のハードディスクドライブにコピーして、損傷を受けたフォルダと交換します。
・サーバのあるフォルダ
・主ボリューム(サーバをインストールしたボリューム)上の、ネットワークストアを保存しているフォルダ
・有効にした他のボリューム上の、ネットワークストアを保存しているフォルダ
選択したコンテンツのバックアップサーバからの復元
利用中のコンテンツが削除されたり、何らかの理由で壊れたりした場合は、バックアップからコンテンツを取得し、利用中のサーバに復元することができます。
このためには、上記の方法で、ネットワークストア全体をバックアップサーバに復元しておく必要があります。復元したら、以下の手順に従ってください。
1 バックアップ(復元)サーバ上でサーバを起動します。インターネットサービスを起動する必要はありません。
2 管理者としてログインします。
3 データを復元するコミュティがある場所を確認します。
注意
すべてのコミュニティは、どれかのユーザのデスクトップ上にあります。元のコミュニティを探す必要はありません。コミュニティのエイリアスの場所を確認するだけでかまいません。
4 メールボックスで新規メッセージを作成し、宛先を「batch admin」(カギ括弧はなし)にします。
5 メッセージの本文に次のコマンドを入力します。
REPLY
EXPORT Desktop userid "Community Name" +ep
このうち、
useridは、デスクトップにコミュニティが存在するユーザのユーザIDです。
Community Nameは、復元するコンテンツが含まれるコミュニティの名前です。
例えば、「Marketing Relations」という名前のコミュニティがjsmithという名のユーザのデスクトップにある場合は、次のコマンドを使用してそのコミュニティからすべてのコンテンツを取得できます。
REPLY
EXPORT Desktop jsmith "Marketing Relations" +ep
注意
コミュニティから1つのアイテムだけを取得することは現実的に考えにくいため、上記のコマンドではコミュニティ内のすべてのコンテンツが取得されます。復元を実行するときに、利用中のサーバにある既存のコンテンツをすべて削除し、復元したコンテンツに置き換えます。
6 メッセージを送信します。
サーバから2つの返信メッセージが送信されます。最初の返信メッセージではスクリプトのエラーの有無が通知されます。2番目の返信メッセージでは、すべてのコンテンツが添付ファイルとして含まれ、復元スクリプトが本文に記載されます。
7 すべての添付ファイルをローカルコンピュータ上のフォルダに保存します。また、本文をテキストファイルとして保存し、復元処理の際に取得を実行するために使用できるようにします。
これで、復元したサーバをシャットダウンできます。
8 利用中のサーバに管理者としてログインし、壊れたコミュニティがホームページ上にあるユーザのデスクトップを表示します。
9 キーボードの[Ctrl]キーと[Shift]キーを押したまま、そのコミュニティをダブルクリックして開きます。
10 バックアップコミュニティ内のコンテンツをすべて削除し、バックアップの取得後に新しいコンテンツのみが送信されるようにします。
11 コミュニティを閉じます。
12 メールボックスで新規メッセージを作成し、宛先を「batch admin」(カギ括弧はなし)にします。
13 保存したテキストファイルからスクリプトをコピーし、メッセージの本文に貼り付けます。
14 メッセージの先頭に新しい行を作成し、「REPLY」という語を追加します。
15 「SetBase...<ObjDesc>...」で始まる行を、「<ObjDesc>」とコミュティへのパスに書き換えます。
上記の例では、新しい行は以下のようになります。
Setbase Desktop jsmith "Marketing Relations"
16 メッセージを送信します。
コンテンツが自動的に復元されます。
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