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プロトコルとユーザグループ別のクラスタリング




プロトコル別のクラスタサービスの作成
ご利用のシステムの効率性を高めるために、インターネットサービスをプロトコル別にクラスタ化できます。1つのインターネットサービスクラスタを1つのプロトコル専用にすることは、インターネット専用回線を自宅に引くようなことだと考えることができます。インターネット専用回線はインターネットにアクセスする場合にだけ使用され、通常の電話回線は電話の受信、発信に使われるためです。
この例では、すべてのSMTPトラフィックをクラスタ化します。このようにすると、元のインターネットサービスが稼働しているマシン上で、(HTTPやFTPなど)他のサービスを効率よく実行できるようになります。
81203_42935_18.pngヒント
このクラスタ設定を行うために使用するシステムのフォームは、以下の通りです。
元のインターネットサービス
・[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム
メール用のクラスタサービス
・[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム



メール用のサービスクラスタの作成
まず、以下の手順に従ってメール用のクラスタサービスを新しく作成します。
1 クラスタサービスの作成の手順に従って、新しいクラスタサービスを作成します。
この例では、新しいクラスタサービスを[Mail Services]という名前にします。
2 管理者デスクトップの[Clustered Services]フォルダ内に作られた[Mail Services]フォルダを開きます。
4 [全般]タブの[プライマリドメイン名]にプライマリサーバの名前を入力し、[プライマリDNS]と[Postmaster宛メールの受信者]に必要な内容を入力します。
5 [メール]タブで、[SMTPを有効にする]を選択します。
6 [SMTPサーバのドメイン名]に、メールサーバ名を入力します。
7 [サービス]タブの[アカウント名]に「Mail Service」と入力します。
8 [Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォームで他のすべてのプロトコルを無効にします。
9 管理者デスクトップの[Gateways & Services]フォルダにある[Mail Services]フォームを開いて、[ゲートウェイ名(アカウント名)]と[リモートサーバのシリアル番号(ユーザID)]を確認します。
06092010_122716_1.png注意
[ゲートウェイ名(アカウント名)]の内容は、[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]の[サービス]タブの[アカウント名]と同じ内容になっている必要があります。また、[リモートサーバのシリアル番号(ユーザID)]は、この[Mail Services]クラスタを作成する際にFirstClassスクリプトで入力した[Gateway User ID]と同じ値になっている必要があります。

元のインターネットサービスのSMTPトラフィックを禁止
次に、以下の手順に従って元のインターネットサービスでSMTPトラフィックをすべて無効にします。
1 元の[Internet Services]フォルダの[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォームを開きます。
2 [全般]タブに入力されている情報が正しいことを確認します。
3 [メール]タブで、[SMTPを有効にする]を無効にします。
4 必要に応じて、このフォーム上で他の設定を行います。
これで、すべてのSMTPトラフィックはすべて[Mail Service]クラスタにルーティングされ、他のすべてのプロトコルは元のインターネットサービスにルーティングされるようになります。



ユーザグループによるクラスタサービスの利用
クラスタサービスに1つまたは複数のユーザグループをバインドすると、システムの負荷をさらに分散できます。例えば、特定のユーザグループのSMTPトラフックはすべて1つのクラスタサービスにルーティングし、残りのユーザのトラフィックは元のインターネットサービスにルーティングするといった設定が可能です。
この例では、経営管理部、営業部、およびマーケティング部のSMTPトラフィックを独立したメール用クラスタサービスにルーティングさせ、他の従業員のトラフィックはSMTPトラフィックを含めてすべて元のインターネットサービスにルーティングさせることにします。
81203_42935_18.pngヒント
このクラスタ設定を行うために使用するシステムのフォームは、以下の通りです。
元のインターネットサービス
・[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム
・[ユーザ情報]フォーム
メール用のクラスタサービス
・[Basic Internet Setup(インターネットの基本設定)]フォーム
・[ゲートウェイの設定]フォーム



元のインターネットサービスのSMTPトラフィックを許可
ここでは、元のインターネットサービスを(他のすべての従業員が利用できるように)設定する方法を説明します。
06092010_122716_1.png注意
複数のクラスタでSMTPを有効にして異なるグループで利用できるようにする場合は、各クラスタの[ゲートウェイの設定]フォームでグループを設定してください。
1 管理者デスクトップにある元の[Internet Services]フォルダを開きます。
3 [メール]タブで、[SMTPを有効にする]を選択します。
4 [SMTPサーバのドメイン名]に、メールサーバ名を入力します。
ゲートウェイの設定
ここでは、(特定のユーザのWebトラフィック用に)[Mail Service]クラスタを設定する方法を説明します。
1 管理者デスクトップの[Gateways and Services]フォルダを開きます。
2 [Mail Service]クラスタの[ゲートウェイの設定]フォームを開きます。
3 [メイン]タブの[サービス名(アカウント名)]に「Mail Service」と入力します。
4 [ディレクトリ]タブをクリックして、このサービスを専用で使用するユーザグループ(この例では、経営管理部、営業部、マーケティング部の各ユーザグループ)を[このサービスを以下のグループに許可]に入力します。

5 [ディレクトリ情報]ボタンをクリックして、元のインターネットサービスと同じパスワードを[パスワード]欄に入力します。
6 インターネットサービスの[ゲートウェイの設定]フォームを開きます。
7 [ディレクトリ]タブをクリックして、(手順4で入力したグループ以外の)他のグループを、[このサービスを以下のグループに許可]に入力します。
8 各ユーザグループのフォームを開いて[ディレクトリ]タブをクリックし、[ディレクトリでの閲覧を許可するグループ]欄に[Other Sites]グループを登録します。
これにより、各ユーザグループが他のゲートウェイを利用できるようになります。
06092010_122716_1.png注意
他のサイトをすべて閲覧できるよう対象のユーザグループですでに設定されている場合は、[ディレクトリ]タブを設定する必要はありません。

これで、経営管理部、営業部、およびマーケティング部のSMTPトラフィックはすべて独立したメール用クラスタサービスにルーティングされ、他の従業員のプロトコルはすべて元のインターネットサービスにルーティングされるようになります
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