インターネットサービスについて
FirstClassインターネットサービスについて
インターネットサービスは、FirstClassサーバを外部(インターネット)に接続するためのモジュールで、SMTP、HTTP、FTP、POP3、IMAP4などさまざまなプロトコルに対応しています。また、ISAPIやCGIなどのWebサーバ拡張機能にも対応しています(「CGIとISAPIについて」を参照)。
インターネットサービスのシステム要件とインストール方法については、管理者デスクトップにある該当のヘルプを参照してください。
インターネットサービスの動作
インターネットサービスは、FirstClassのデータ形式であるFCP(FirstClass Protocol)のデータをインターネットで利用できる形式に変換して、インターネットに送信します。また、その反対に、インターネットから受け取った情報をFCP形式に変換します。メッセージ、会議室、ドキュメント、サーバパースファイル、Webページなど、FirstClassのあらゆるコンテンツをインターネットに送信できます。FCPはFirstClassサーバが利用する言語で、FirstClassのコアサービスにアクセスするために使用されます。FCPは、FirstClassクライアント、ゲートウェイ、およびコアサーバを1つに繋げるパイプのようなものと考えることができます。
インターネットサービスは、サーバから受け取ったFirstClass形式のデータを適切なプロトコルに翻訳する作業と、その逆の作業を行います。以下の図は、この関係を表したものです。
インターネットサービスの役割をたとえ話で説明しましょう。FirstClassのシステムを国際連合(国連)での会議にたとえると、インターネットサービスは国連の通訳チームとみなすことができます。FirstClassサーバは、演壇に立ち、さまざまな言語を話す各国代表者たちに対してある言語で演説している国連の演説者にたとえられます。この演説は、各国の代表者が理解できるようにさまざまな言語に通訳される必要があります。逆に、各国代表者が質問をする場合は、彼らの言語を演説者が理解できる言語に通訳する必要があります。この通訳をインターネットサービスが行います。以下の図は、この関係を表したものです。
国連で、通訳チームが演説者と代表者たちとの間に立って複数の言語を通訳する必要があるのと同じように、インターネットサービスはインターネットとFirstClassサーバとの間でデータを通訳する必要があります。
複数の言語は、複数のインターネットプロトコルと考えることができます。プロトコルの詳細については、「インターネットサービスのプロトコルについて」を参照してください。これらのプロトコルは、FirstClassサーバが理解できる1つの言語(FCP)に翻訳される必要があります。また、インターネットサービスは、FCPをインターネットのプロトコル用に翻訳する必要があります。データは双方向で同時にやり取りされるため、多くの通信が一度に行われる場合があります。失敗した通信を保持しておく余裕はないため、処理を行いながらすべてのデータを翻訳することが重要です。翻訳はすばやく正確に行い、失敗のないようにする必要があります。
必要な基礎知識
このオンラインヘルプは、Mac® OS X、Windows®、またはLinux版のインターネットサービスを利用するFirstClass管理者向けです。
アプリケーション開発者は、以下の項目について、その機能と専門用語を理解しておく必要があります。
・FirstClassサーバ
・FirstClassの管理者デスクトップ
・FirstClassクライアントソフトウェア
・ご利用のOS
また、インターネットに関する基本的な知識も必要になります。インターネットについての詳細は、関連書籍などを参照することをお勧めします。
ドキュメントの表記規則
このオンラインヘルプでは、メニュー項目と変数について、以下のような表記規則を適用しています。
メニュー項目
メニュー項目の各階層は>で区切ります。例えば、[編集]メニューの下にある[クリア]は、[編集]>[クリア]のように表記します。
変数
斜体で書かれているテキストは、引数、変数など、管理者が自分で値を入力する必要がある値であることを示します。
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