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マルチボリュームについて



マルチボリュームの利用
FirstClassのシステムが大規模になると、ネットワークストアを複数のボリューム(マルチボリューム)に保存することが必要になる場合があります。追加するボリュームは、お使いのコンピュータ内のハードディスクを利用することも、お使いのコンピュータが読み書き権限を持つネットワークドライブを利用することもできます。フロッピーディスクを追加用ボリュームに使用することはできません。また、Mac OS Xを使用する場合は、デスクトップに複数のボリュームがマウントされていることがあります。通常、各ボリュームは1つの物理ディスクに対応していますが、フォーマット用のソフトウェアを使用して、1つの物理ディスクに複数のボリュームを作ることもできます。
マルチボリュームが必要になる理由
以下のいずれかの状況に当てはまる場合は、ネットワークストアを複数のボリューム(マルチボリューム)に保存した方がよいでしょう。
・FirstClassのシステムが大規模な場合。
・使用できるディスクの空き容量がわずかしかないか全くなくなってしまい、ご利用のFirstClassシステムの規模が現在のハードウェア構成から考えて大きくなりすぎた場合。
・特定のユーザや会議室に対して、利用できるディスク容量を制限したい場合。
例えば、FirstClassサーバ、3つのボリュームで以下のように運用しているとします。
・内部ユーザのデータは主ボリュームに保存。
・顧客や納入業者などの外部ユーザのデータは、1番目の副ボリュームに保存。
・会議室の複製データは、2番目の副ボリュームに保存。
このようにすると、どちらかの副ボリュームの空き容量がなくなっても、内部ユーザには影響しません。
06092010_122716_1.png注意
マルチボリュームにネットワークストアを保存すると、管理が複雑になります。必要がないのにマルチボリュームを使用しても、パフォーマンス、信頼性、または機能が向上することはありません。可能な限り、利用するボリュームは1つにしてください。
マルチボリュームで考慮すべきこと
ユーザと会議室を複数のボリューム(マルチボリューム)に割り当てる際は、以下の2点にご注意ください。
・ユーザがメッセージを送信すると、FirstClassはそのメッセージのコピーを保存します。このコピーは、送信者またはすべての受信者が削除するか有効期限が切れるまで、送信者のボリュームに保存されます。
・会議室の複製を利用する場合、他のサーバから複製されたどの会議室アイテムも、元の会議室があるボリュームに保存されます。
したがって、サイズの大きいファイルを添付したり、会議室にサイズの大きいメッセージを送信したりすることがよくあるユーザには、十分なディスク容量を割り当ててください。同様に、サイズの大きい複製会議室は、十分なディスク容量があるボリュームに保存してください。



ボリュームのステータスについて
ユーザや会議室をボリュームに割り当てる前に、あらかじめそのボリュームのステータスを[完全利用]にする必要があります。サーバのインストール時には、FirstClassサーバをインストールしたボリュームだけが[完全利用]のステータスになっています。このボリュームが主ボリュームです。
監査は、[完全利用]のボリュームだけを対象に実行されます。他のボリュームに対しては、ネットワークストアが保存されていても監査は行われません。したがって、[完全利用]のボリュームを[限定利用]または[参照のみ]に制限すると、そのボリュームは監査時にチェックされなくなります。
お使いのコンピュータ内のハードディスクも、お使いのコンピュータが読み書き権限を持つネットワークドライブも[完全利用]にすることができます。しかし、フロッピーディスクを[完全利用]にすることはできません。
ボリュームのステータスの変更については、「追加ボリュームの[完全利用]への変更」を参照してください
[完全利用]のボリューム
[完全利用]のボリュームには、ユーザや会議室を追加できます。
[完全利用]のボリュームのステータスを後で[限定利用]または[参照のみ]に変更しても、FirstClassネットワークストアが保存されているフォルダは削除されません。変更したボリュームは、お使いのシステムで利用可能なボリュームの一覧には表示されず、下記のような動作をします。
[限定利用]のボリューム
ボリュームのステータスが[限定利用]の場合、そのボリューム上に新しく会議室やユーザを作成することはできませんが、エイリアスを作成することは可能です。ボリュームを参照のみにすると、監査時にチェックされなくなります。また、ボリューム上の会議室の情報にアクセスできなくなります。このボリューム上の全アイテムが期限切れになると、このボリュームは表示されなくなります。
[参照のみ]のボリューム
ボリュームのステータスが[参照のみ]の場合、ユーザ、会議室、エイリアスを新しく作成することはできません。ボリュームを参照のみにすると、監査時にチェックされなくなります。また、ボリューム上の会議室の情報にアクセスできなくなります。このボリューム上の全アイテムが期限切れになると、このボリュームは表示されなくなります。



Mac OS XにおけるFirstClassボリュームの使用
06092010_122716_1.png注意
この項は、Mac OS X環境の場合にだけ該当します。
Mac OS X版FirstClassサーバでは、FirstClassボリュームという新しいコンセプトを取り入れています。Mac OS Xでは、/Volumesの下にボリュームがマウントされます。FirstClassサーバは、このフォルダリストを利用できます。しかし、このリストを利用すると、FirstClassの管理者や[Volumes]フォルダの一覧を見る権限のあるユーザに対して表示されるボリュームを、管理者が自由に管理できなくなってしまいます。このことは、セキュリティ上の理由だけでなく、パフォーマンス上の理由からも重要です。CDやDVDを挿入したりネットワークボリュームをマウントしたりする際に、そのボリュームがFirstClassサーバ側に自動表示されないように管理者が設定できることが大切です。
FirstClassボリュームの一覧
FirstClassサーバでは、サーバがアクセス可能なボリュームの一覧を作成できます。ボリュームは物理ドライブと直接対応付けられている必要はありませんが、フォルダもしくはMac OS Xのファイルシステム階層で表示できる場所のシンボリックリンクをボリュームにすることができます。そのため、このようなボリュームを論理ボリュームといいます。
06092010_122716_1.png注意
論理FirstClassボリュームをある場所へのシンボリックリンクにすることはできますが、各ボリュームの[fcns](FirstClassネットワークストア)フォルダとそのフォルダ内のファイルは、シンボリックリンクではなく、通常のフォルダおよびファイルにする必要があります。
論理FirstClassボリュームは、[Volumes]というサブフォルダ内の/Library下にある[FirstClass Server]フォルダの中に保存されます。この[volumes]フォルダ内にあるすべてのフォルダ(または、フォルダのシンボリックリンク)は論理FirstClassボリュームとみなされ、管理者デスクトップにあるFirstClassのボリューム一覧に表示されます。Mac OS Xファイルシステムのルートに対応するエントリが、自動的にFirstClassのボリューム一覧に追加、表示されます。
論理ボリュームの利用
FirstClassでは特定の複数の物理ドライブを利用できるだけでなく、論理FirstClassボリュームを利用して、インターネットのニュースグループに利用する論理ボリュームなどの論理グループにユーザや会議室を分割して、後で別々の物理デバイスに分割できます。この物理的な分割を後で行うためには、対象ファイルを任意の場所に移動して、その[FirstClass]フォルダをファイルシステムの他の場所へのリンクに置き換えます。
また、論理ボリュームを使用して、旧Mac OSサーバの複数のボリュームを1つまたは複数の物理デバイスに統合できます。この作業を行う場合は、対象となる複数のネットワークストアを[Volumes]フォルダ下の専用フォルダに置いてください。
さらに、論理ボリュームでは、Unixベースのシステムが持つ最も強力な機能の1つを活用することもできます。それは、ルートファイルシステムという1つの傘の下に、異なる複数のオブジェクトの論理的に結合できる機能です。ファイルシステム内のフォルダとして、またはルートファイルシステム内にある任意の場所へのリンクとしてFirstClassボリュームを設定することで、柔軟性を最大限に高めることができます。



外部フォルダ
外部フォルダを利用して、サーバマシンからアクセス可能なストレージデバイス上にあるフォルダをユーザに利用してもらうことができます。外部フォルダは、(CD-ROM上のファイルなど)ユーザに利用させたいファイルが大量にある場合に役立ちます。ファイルをすべてFirstClassの会議室にアップロードするよりも、ハードドライブ上のフォルダにファイルをドラッグする方が、作業が簡単に済みます。
ユーザは、外部フォルダを開いてFirstClassシステムの外部にあるフォルダの内容そのものを見ることになります。ユーザは、外部フォルダを利用して以下の作業を行うことができます。
・フォルダの内容を閲覧。
・テキストファイルの閲覧、特定の種類の画像ファイルや音声ファイルの閲覧、およびファイルのダウンロード。
・ファイル名とテキストファイルの内容の検索。
外部フォルダは、リモートセッションでもネットワークセッションでも全く同じように動作します。
外部フォルダは読み取り専用になります。したがって、FirstClass側から外部フォルダにファイルをアップロードすることはできません。

 

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